2024年1月3日 17時00分
株価指数先物 【週間展望】 ―米雇用統計を控え、狭いレンジでの推移がコンセンサスに
2024年の日経225先物は売り優勢でスタートしそうだ。2日の米国市場ではNYダウが最高値を更新した半面、アップル<AAPL>が4%を超える急落となったことが重荷となり、ハイテク株が売られてナスダックは3日続落した。バークレイズが「iPhone15」の中国での販売悪化を指摘して投資判断を引き下げたことが嫌気されており、マイクロソフト<MSFT>やメタプラットフォームズ<META>などにも売りが波及した。
1月3日の祝日取引では一時3万3090円まで売られる場面があり、売り一巡後は3万3200円(日本時間11時時点)処で推移している。1日の能登半島地震に加えて、2日に発生した日本航空機と海上保安庁機の衝突事故で当面、羽田空港が滑走路3本での運用となる影響などがセンチメントを冷ます可能性がある。
日経225先物は祝日取引で25日移動平均線(3万3070円)水準まで下げた後は下落幅を縮めており、引き続き同線が支持線として意識されやすい。一方でボリンジャーバンドの+1σ(3万3420円)水準に上値を抑えられており、足もとでのレンジ推移を継続している。25日線までの調整を経て、リバウンドにより+1σ水準が意識されてくるようだと、+2σの3万3770円辺りを捉えてくる可能性があるため、まずは+1σ水準を巡って攻防がみられそうだ。
今週はオプション権利行使価格の3万3000円から3万3500円のレンジを想定しつつ、+1σを捉えてくる局面では3万3500円から3万3750円のレンジに移行することになろう。昨年12月半ば以降の保ち合いレンジを継続していることから、25日線がサポートとして機能しているようであれば、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
米国市場の流れからは、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷になりやすいが、ナスダックは3日続落で25日線水準まで調整しており、反発が意識される水準まで下げてきた。同線を支持線としてリバウンドをみせてくるようであれば、東京エレクトロン <8035> [東証P]などの動向を見極めたい。
大納会のNT倍率は先物中心限月で14.13倍だった。25日、200日線が位置する14.08倍がサポートとして意識されやすく、同水準まで低下するようなら、いったんはNTロングを組成するタイミングとなろう。ただし、14.08倍を明確に下放れてくると、75日線が位置する13.92倍辺りまでの低下を想定しておいた方がよさそうだ。
VIX指数は13.20(前日は12.45)に上昇し、再び25日線を上回ってきている。依然としてボトム圏での推移ではあるものの、今年前半の米利下げ期待が高まる中で買われてきたハイテク株などの一角に利益確定の売りが出るなか、VIX指数はボトム圏からの反発が意識されやすい状況のようだ。
12月第3週(12月18日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1166億円(12月第2週は1223億円の買い越し)だった。なお、現物は565億円の買い越し(同2378億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1731億円の売り越し(同1155億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1039億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、4日に中国12月財新サービス業PMI、米国12月ADP雇用統計、米国12月サービス業PMI確報値、5日に12月消費者態度指数、米国12月雇用統計、米国12月ISM非製造業景気指数、米国11月製造業新規受注などが予定されている。
米雇用統計では米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後ずれずる可能性も燻ることから、日経225先物は狭いレンジでの推移がコンセンサスになりそうだ。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 26325.21 TOPIX 1900.71
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/03 12月29日 33450 33620 33260 33420 -60
23/03 12月28日 33630 33650 33370 33480 -120
23/03 12月27日 33250 33690 33200 33600 +380
23/03 12月26日 33200 33260 33100 33220 +20
23/03 12月25日 33050 33400 33050 33200 +140
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/03 12月29日 2355.0 2376.0 2347.5 2364.0 +7.0
23/03 12月28日 2365.0 2367.0 2346.5 2357.0 -5.5
23/03 12月27日 2335.5 2365.0 2333.0 2362.5 +28.5
23/03 12月26日 2335.0 2341.0 2326.0 2334.0 ±0.00
23/03 12月25日 2331.5 2356.0 2330.5 2334.0 +1.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
01月02日(03月限) 33010 -410
12月29日(03月限) 33265 -155
12月28日(03月限) 33425 -55
12月27日(03月限) 33450 -150
12月26日(03月限) 33430 +210
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
12月22日 897億円 +238億円 8017億円 +38億円
12月15日 659億円 +35億円 7979億円 +236億円
12月08日 623億円 +315億円 7742億円 -2620億円
12月01日 307億円 +30億円 1兆0362億円 +1656億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
12月27日 3733万株 +725万株 5億0987万株 +8531万株
12月26日 3007万株 -242万株 4億2456万株 +1億1193万株
12月25日 3250万株 +18万株 3億1262万株 +329万株
12月22日 3232万株 -90万株 3億0932万株 +3595万株
12月21日 3322万株 +72万株 2億7337万株 -2733万株
12月20日 3250万株 +958万株 3億0071万株 -3860万株
12月19日 2291万株 -232万株 3億3931万株 +248万株
12月18日 2523万株 -254万株 3億3682万株 +3318万株
12月15日 2778万株 +127万株 3億0364万株 -1089万株
12月14日 2651万株 +75万株 3億1454万株 -133万株
12月13日 2575万株 -45万株 3億1587万株 +896万株
12月12日 2621万株 +46万株 3億0691万株 +1826万株
12月11日 2574万株 -110万株 2億8864万株 +152万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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株探ニュース
1月3日の祝日取引では一時3万3090円まで売られる場面があり、売り一巡後は3万3200円(日本時間11時時点)処で推移している。1日の能登半島地震に加えて、2日に発生した日本航空機と海上保安庁機の衝突事故で当面、羽田空港が滑走路3本での運用となる影響などがセンチメントを冷ます可能性がある。
日経225先物は祝日取引で25日移動平均線(3万3070円)水準まで下げた後は下落幅を縮めており、引き続き同線が支持線として意識されやすい。一方でボリンジャーバンドの+1σ(3万3420円)水準に上値を抑えられており、足もとでのレンジ推移を継続している。25日線までの調整を経て、リバウンドにより+1σ水準が意識されてくるようだと、+2σの3万3770円辺りを捉えてくる可能性があるため、まずは+1σ水準を巡って攻防がみられそうだ。
今週はオプション権利行使価格の3万3000円から3万3500円のレンジを想定しつつ、+1σを捉えてくる局面では3万3500円から3万3750円のレンジに移行することになろう。昨年12月半ば以降の保ち合いレンジを継続していることから、25日線がサポートとして機能しているようであれば、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
米国市場の流れからは、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷になりやすいが、ナスダックは3日続落で25日線水準まで調整しており、反発が意識される水準まで下げてきた。同線を支持線としてリバウンドをみせてくるようであれば、東京エレクトロン <8035> [東証P]などの動向を見極めたい。
大納会のNT倍率は先物中心限月で14.13倍だった。25日、200日線が位置する14.08倍がサポートとして意識されやすく、同水準まで低下するようなら、いったんはNTロングを組成するタイミングとなろう。ただし、14.08倍を明確に下放れてくると、75日線が位置する13.92倍辺りまでの低下を想定しておいた方がよさそうだ。
VIX指数は13.20(前日は12.45)に上昇し、再び25日線を上回ってきている。依然としてボトム圏での推移ではあるものの、今年前半の米利下げ期待が高まる中で買われてきたハイテク株などの一角に利益確定の売りが出るなか、VIX指数はボトム圏からの反発が意識されやすい状況のようだ。
12月第3週(12月18日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1166億円(12月第2週は1223億円の買い越し)だった。なお、現物は565億円の買い越し(同2378億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1731億円の売り越し(同1155億円の売り越し)と2週連続で売り越している。個人は現物と先物の合算で1039億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で2億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。
経済スケジュールでは、4日に中国12月財新サービス業PMI、米国12月ADP雇用統計、米国12月サービス業PMI確報値、5日に12月消費者態度指数、米国12月雇用統計、米国12月ISM非製造業景気指数、米国11月製造業新規受注などが予定されている。
米雇用統計では米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後ずれずる可能性も燻ることから、日経225先物は狭いレンジでの推移がコンセンサスになりそうだ。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
01月限 日経225 26325.21 TOPIX 1900.71
02月限 日経225 27779.75 TOPIX 1986.19
03月限 日経225 28377.34 TOPIX 2047.32
04月限 日経225 28519.43 TOPIX 2019.76
05月限 日経225 29235.08 TOPIX 2090.33
06月限 日経225 32018.38 TOPIX 2211.13
07月限 日経225 32484.24 TOPIX 2245.68
08月限 日経225 32013.86 TOPIX 2278.68
09月限 日経225 32921.39 TOPIX 2370.93
10月限 日経225 32360.91 TOPIX 2326.75
11月限 日経225 32454.88 TOPIX 2318.99
12月限 日経225 32639.57 TOPIX 2343.77
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/03 12月29日 33450 33620 33260 33420 -60
23/03 12月28日 33630 33650 33370 33480 -120
23/03 12月27日 33250 33690 33200 33600 +380
23/03 12月26日 33200 33260 33100 33220 +20
23/03 12月25日 33050 33400 33050 33200 +140
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
23/03 12月29日 2355.0 2376.0 2347.5 2364.0 +7.0
23/03 12月28日 2365.0 2367.0 2346.5 2357.0 -5.5
23/03 12月27日 2335.5 2365.0 2333.0 2362.5 +28.5
23/03 12月26日 2335.0 2341.0 2326.0 2334.0 ±0.00
23/03 12月25日 2331.5 2356.0 2330.5 2334.0 +1.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
01月02日(03月限) 33010 -410
12月29日(03月限) 33265 -155
12月28日(03月限) 33425 -55
12月27日(03月限) 33450 -150
12月26日(03月限) 33430 +210
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
12月22日 897億円 +238億円 8017億円 +38億円
12月15日 659億円 +35億円 7979億円 +236億円
12月08日 623億円 +315億円 7742億円 -2620億円
12月01日 307億円 +30億円 1兆0362億円 +1656億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
12月27日 3733万株 +725万株 5億0987万株 +8531万株
12月26日 3007万株 -242万株 4億2456万株 +1億1193万株
12月25日 3250万株 +18万株 3億1262万株 +329万株
12月22日 3232万株 -90万株 3億0932万株 +3595万株
12月21日 3322万株 +72万株 2億7337万株 -2733万株
12月20日 3250万株 +958万株 3億0071万株 -3860万株
12月19日 2291万株 -232万株 3億3931万株 +248万株
12月18日 2523万株 -254万株 3億3682万株 +3318万株
12月15日 2778万株 +127万株 3億0364万株 -1089万株
12月14日 2651万株 +75万株 3億1454万株 -133万株
12月13日 2575万株 -45万株 3億1587万株 +896万株
12月12日 2621万株 +46万株 3億0691万株 +1826万株
12月11日 2574万株 -110万株 2億8864万株 +152万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日 701億円
1月25日 701億円
2月14日 701億円
3月07日 701億円
4月07日 701億円
5月19日 701億円
6月13日 701億円
6月17日 701億円
12月2日 701億円
【2023年】
3月13日 701億円
3月14日 701億円
10月4日 701億円
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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