2023年12月27日 8時02分
株価指数先物【寄り前】 +1σ突破なら11月の高値更新を狙ったロング対応
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 33430 +210 (+0.63%)
TOPIX先物 2345.0 +11.0 (+0.47%)
シカゴ日経平均先物 33430 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
26日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前週発表された11月の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレ鈍化が示され、引き続き来年の利下げ観測の高まりを背景に、買い優勢の展開となった。短期的な過熱感から上値の重さが意識される場面も見られたが、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>などの半導体株が買われ、ナスダック指数は2022年1月以来の高値水準で終えた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比210円高の3万3430円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万3250円で始まり、その後は3万3200円~3万3250円辺りの狭いレンジで推移。米国市場の取引開始後にレンジを上放れ、終盤にリバウンド基調を強めると、一時3万3490円まで買われる場面も見られた。終了間際には利食いが入ったものの、3万3430円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開が見込まれる。クリスマスの祝日明けの米国市場が上昇した流れを受けて、日経225先物は3万3410円辺りに位置するボリンジャーバンドの+1σを捉えてきた。日中取引ではオプション権利行使価格の3万3125円から3万3250円の推移だったが、ナイトセッションでは3万3250円から3万3500円のレンジに移行した格好である。
引き続き狭いレンジであり、+1σ水準では強弱感が対立しやすいものの、+1σを明確に上放れてくるようだと、3万3750円辺りで推移している+2σとのレンジに移行する可能性があり、年末に向けて11月20日に付けた3万3770円の突破を意識したセンチメントに向かわせよう。現物市場では年内の受け渡し最終日となるため、持ち高調整の売りが入りやすい面はあるが、上値の重さが意識される局面では押し目狙いのロングとなろう。
そのため、まずはオプション権利行使価格の3万3250円から3万3500円のレンジとなり、+1σ突破からは3万3500円から3万3750円のレンジを想定しておきたい。12月は概ねボリンジャーバンドの-1σと+1σによるレンジで推移しており、足もとでバンドが収斂するなか、煮詰まり感も出てきている。
VIX指数は12.99(前日は13.03)に低下した。12.79に位置する25日移動平均線が支持線として意識されやすいが、年末高の思惑から米国市場も底堅い展開に向かうことが期待され、リスク選好が強まろう。25日線を割り込んでくると、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.23倍に上昇した。+1σまでの調整で過熱を冷ましたうえでのリバウンドを見せている。バンドは拡大傾向であり、NTロングでの対応を想定しておきたい。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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株探ニュース
日経225先物 33430 +210 (+0.63%)
TOPIX先物 2345.0 +11.0 (+0.47%)
シカゴ日経平均先物 33430 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
26日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前週発表された11月の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレ鈍化が示され、引き続き来年の利下げ観測の高まりを背景に、買い優勢の展開となった。短期的な過熱感から上値の重さが意識される場面も見られたが、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>などの半導体株が買われ、ナスダック指数は2022年1月以来の高値水準で終えた。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比210円高の3万3430円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万3250円で始まり、その後は3万3200円~3万3250円辺りの狭いレンジで推移。米国市場の取引開始後にレンジを上放れ、終盤にリバウンド基調を強めると、一時3万3490円まで買われる場面も見られた。終了間際には利食いが入ったものの、3万3430円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開が見込まれる。クリスマスの祝日明けの米国市場が上昇した流れを受けて、日経225先物は3万3410円辺りに位置するボリンジャーバンドの+1σを捉えてきた。日中取引ではオプション権利行使価格の3万3125円から3万3250円の推移だったが、ナイトセッションでは3万3250円から3万3500円のレンジに移行した格好である。
引き続き狭いレンジであり、+1σ水準では強弱感が対立しやすいものの、+1σを明確に上放れてくるようだと、3万3750円辺りで推移している+2σとのレンジに移行する可能性があり、年末に向けて11月20日に付けた3万3770円の突破を意識したセンチメントに向かわせよう。現物市場では年内の受け渡し最終日となるため、持ち高調整の売りが入りやすい面はあるが、上値の重さが意識される局面では押し目狙いのロングとなろう。
そのため、まずはオプション権利行使価格の3万3250円から3万3500円のレンジとなり、+1σ突破からは3万3500円から3万3750円のレンジを想定しておきたい。12月は概ねボリンジャーバンドの-1σと+1σによるレンジで推移しており、足もとでバンドが収斂するなか、煮詰まり感も出てきている。
VIX指数は12.99(前日は13.03)に低下した。12.79に位置する25日移動平均線が支持線として意識されやすいが、年末高の思惑から米国市場も底堅い展開に向かうことが期待され、リスク選好が強まろう。25日線を割り込んでくると、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.23倍に上昇した。+1σまでの調整で過熱を冷ましたうえでのリバウンドを見せている。バンドは拡大傾向であり、NTロングでの対応を想定しておきたい。
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