2023年7月12日 5時32分
ダウ平均は続伸 中国の景気刺激策への期待 明日は米CPI=米国株概況
NY株式11日(NY時間16:21)
ダウ平均 34261.42(+317.02 +0.93%)
S&P500 4439.26(+29.73 +0.67%)
ナスダック 13760.70(+75.22 +0.55%)
CME日経平均先物 32345(大証終比:+105 +0.33%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。IT・ハイテク株も序盤は売買が交錯したものの、次第に買いが優勢となり、ナスダックもプラス圏に浮上した。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超えた。
IT・ハイテク株については、前日にナスダックが、ナスダック100指数で異例のリバランスを実施すると発表。ウェートが減らされそうな銘柄として、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>のほか、エヌビディア<NVDA>、アマゾン<AMZN>、テスラ<TSLA>、メタ・プラットフォームズ<META>、アルファベット<GOOG>が想定されているが、アナリストからは、ウェートを減らされた銘柄は短期的に圧迫される可能性があるとの指摘も出ていた。
市場には、中国の景気刺激策による潜在的な押し上げ効果と、明日の米消費者物価指数(CPI)を天秤にかけている雰囲気もある。中国の経済紙が 中国政府による景況感を押し上げる施策と伴に、不動産支援策の強化の可能性を指摘する記事を掲載したことで市場は行方を注目している。
市場からは、「これはゲームチェンジャーになるかもしれないが、それでも、米景気後退への不確実性を考慮すれば、積極的なポジション形成は控え、個別銘柄やセクターに注目すべき」との指摘も出ていた。米国株は不安定になる可能性があるが、投資家は米景気後退のシナリオを織り込んでおらず、バリュエーションは割高になっているという。
明日の米CPIだが、総合指数は前回から大きく鈍化し、前年比で3.1%が見込まれている一方、注目のコア指数は5.0%と前回から鈍化こそ見込まれているものの、高水準での推移が予想されている。FOMC委員は前回のFOMCでの金利見通し(ドット・プロット)で、年末までにあと2回の利上げを予想した。しかし、市場は今月のFOMCでの利上げは確実視しているものの、その次の9月以降についてはなお懐疑的に見ており、現在は30%程度の確率で見ている状況。
市場からは「今月のFOMCで0.25%ポイントの利上げが行われることは現時点では確実で、明日の米CPIはむしろ、9月と11月の議論を占う材料だ」との指摘も出ている。リサーチ会社の調査によると、回答者の65%がコア指数が5%のコンセンサスを下回ると考えており、54%が反応はリスク選好と予想しているという。
セールスフォース<CRM>が上昇し、ダウ平均をサポート。同社は取引開始前にセールスクラウドやサービスクラウド、タブローなどのサービスについて、8月に定価を平均9%値上げすると発表した。
マイクロソフト<MSFT>が690億ドル規模のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>買収計画を巡り、阻止しようとしていた米連邦取引委員会(FTC)に勝訴したと伝わった。アクティビジョンの株価が上昇。
ボーイング<BA>が堅調に推移し、ダウ平均をサポート。6月の航空機納入台数が予想を上回った。
金融システムのアファーム<AFRM>が上昇。同社は「Buy-Now-Pay-Later(BNPL・後払い決済)」のプラットホームを手掛ける。アナリストが目標株価を従来の17ドルから20ドルに引き上げた。
医療機器のケアDX<CDNA>が上昇。同社の分子検査サービスがメディケアの保険適用を受けたと発表したことが買い手掛かり。
ソフトウエア開発のエバーブリッジ<EVBG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を35ドルに設定した。
不動産情報のジロー<Z>が3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の42ドルから62ドルに引き上げた。
ヘルスケア製品のエンゾ・バイオケム<ENZ>が大幅安。同社は、ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ社に売却する予定の臨床検査資産の価格を従来の1億4600万ドルから1億1325万ドルに引き下げることで合意した。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が上昇。eコマースのショッピファイ<SHOP>との提携を発表した。
3M<MMM>が上昇しており、ダウ平均をサポート。米大手銀のアナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。
*米消費者物価指数(6月)12日21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 3.1% 前回 4.0%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)
予想 5.0% 前回 5.3%(コア・前年比)
アファーム<AFRM> 16.21(+1.43 +9.68%)
セールスフォース<CRM> 221.17(+8.36 +3.93%)
アクティビジョン<ATVI> 90.99(+8.29 +10.02%)
ケアDX<CDNA> 10.34(+0.63 +6.49%)
エバーブリッジ<EVBG> 29.28(+2.14 +7.89%)
ジロー<Z> 52.28(+4.37 +9.12%)
エンゾ・バイオケム<ENZ> 1.60(-0.22 -12.09%)
ロク<ROKU> 75.43(+7.56 +11.14%)
ショッピファイ<SHOP> 63.15(+1.26 +2.04%)
3M<MMM> 101.92(+4.73 +4.87%)
アップル<AAPL> 188.08(-0.53 -0.28%)
マイクロソフト<MSFT> 332.47(+0.64 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 128.78(+1.65 +1.30%)
アルファベットC<GOOG> 117.71(+0.84 +0.72%)
テスラ<TSLA> 269.79(+0.18 +0.07%)
メタ・プラットフォームズ<META> 298.29(+4.19 +1.42%)
AMD<AMD> 111.32(-2.26 -1.99%)
エヌビディア<NVDA> 424.05(+2.25 +0.53%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34261.42(+317.02 +0.93%)
S&P500 4439.26(+29.73 +0.67%)
ナスダック 13760.70(+75.22 +0.55%)
CME日経平均先物 32345(大証終比:+105 +0.33%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。IT・ハイテク株も序盤は売買が交錯したものの、次第に買いが優勢となり、ナスダックもプラス圏に浮上した。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超えた。
IT・ハイテク株については、前日にナスダックが、ナスダック100指数で異例のリバランスを実施すると発表。ウェートが減らされそうな銘柄として、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>のほか、エヌビディア<NVDA>、アマゾン<AMZN>、テスラ<TSLA>、メタ・プラットフォームズ<META>、アルファベット<GOOG>が想定されているが、アナリストからは、ウェートを減らされた銘柄は短期的に圧迫される可能性があるとの指摘も出ていた。
市場には、中国の景気刺激策による潜在的な押し上げ効果と、明日の米消費者物価指数(CPI)を天秤にかけている雰囲気もある。中国の経済紙が 中国政府による景況感を押し上げる施策と伴に、不動産支援策の強化の可能性を指摘する記事を掲載したことで市場は行方を注目している。
市場からは、「これはゲームチェンジャーになるかもしれないが、それでも、米景気後退への不確実性を考慮すれば、積極的なポジション形成は控え、個別銘柄やセクターに注目すべき」との指摘も出ていた。米国株は不安定になる可能性があるが、投資家は米景気後退のシナリオを織り込んでおらず、バリュエーションは割高になっているという。
明日の米CPIだが、総合指数は前回から大きく鈍化し、前年比で3.1%が見込まれている一方、注目のコア指数は5.0%と前回から鈍化こそ見込まれているものの、高水準での推移が予想されている。FOMC委員は前回のFOMCでの金利見通し(ドット・プロット)で、年末までにあと2回の利上げを予想した。しかし、市場は今月のFOMCでの利上げは確実視しているものの、その次の9月以降についてはなお懐疑的に見ており、現在は30%程度の確率で見ている状況。
市場からは「今月のFOMCで0.25%ポイントの利上げが行われることは現時点では確実で、明日の米CPIはむしろ、9月と11月の議論を占う材料だ」との指摘も出ている。リサーチ会社の調査によると、回答者の65%がコア指数が5%のコンセンサスを下回ると考えており、54%が反応はリスク選好と予想しているという。
セールスフォース<CRM>が上昇し、ダウ平均をサポート。同社は取引開始前にセールスクラウドやサービスクラウド、タブローなどのサービスについて、8月に定価を平均9%値上げすると発表した。
マイクロソフト<MSFT>が690億ドル規模のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>買収計画を巡り、阻止しようとしていた米連邦取引委員会(FTC)に勝訴したと伝わった。アクティビジョンの株価が上昇。
ボーイング<BA>が堅調に推移し、ダウ平均をサポート。6月の航空機納入台数が予想を上回った。
金融システムのアファーム<AFRM>が上昇。同社は「Buy-Now-Pay-Later(BNPL・後払い決済)」のプラットホームを手掛ける。アナリストが目標株価を従来の17ドルから20ドルに引き上げた。
医療機器のケアDX<CDNA>が上昇。同社の分子検査サービスがメディケアの保険適用を受けたと発表したことが買い手掛かり。
ソフトウエア開発のエバーブリッジ<EVBG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を35ドルに設定した。
不動産情報のジロー<Z>が3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の42ドルから62ドルに引き上げた。
ヘルスケア製品のエンゾ・バイオケム<ENZ>が大幅安。同社は、ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ社に売却する予定の臨床検査資産の価格を従来の1億4600万ドルから1億1325万ドルに引き下げることで合意した。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が上昇。eコマースのショッピファイ<SHOP>との提携を発表した。
3M<MMM>が上昇しており、ダウ平均をサポート。米大手銀のアナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。
*米消費者物価指数(6月)12日21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 3.1% 前回 4.0%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)
予想 5.0% 前回 5.3%(コア・前年比)
アファーム<AFRM> 16.21(+1.43 +9.68%)
セールスフォース<CRM> 221.17(+8.36 +3.93%)
アクティビジョン<ATVI> 90.99(+8.29 +10.02%)
ケアDX<CDNA> 10.34(+0.63 +6.49%)
エバーブリッジ<EVBG> 29.28(+2.14 +7.89%)
ジロー<Z> 52.28(+4.37 +9.12%)
エンゾ・バイオケム<ENZ> 1.60(-0.22 -12.09%)
ロク<ROKU> 75.43(+7.56 +11.14%)
ショッピファイ<SHOP> 63.15(+1.26 +2.04%)
3M<MMM> 101.92(+4.73 +4.87%)
アップル<AAPL> 188.08(-0.53 -0.28%)
マイクロソフト<MSFT> 332.47(+0.64 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 128.78(+1.65 +1.30%)
アルファベットC<GOOG> 117.71(+0.84 +0.72%)
テスラ<TSLA> 269.79(+0.18 +0.07%)
メタ・プラットフォームズ<META> 298.29(+4.19 +1.42%)
AMD<AMD> 111.32(-2.26 -1.99%)
エヌビディア<NVDA> 424.05(+2.25 +0.53%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美