2024年4月3日 5時24分
ダウ平均は大幅続落 下げ幅が一時500ドル超 改めて金利の動向に注視=米国株概況
NY株式2日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 39170.24(-396.61 -1.00%)
S&P500 5205.81(-37.96 -0.72%)
ナスダック 16240.45(-156.38 -0.95%)
CME日経平均先物 39730(大証終比:-190 -0.48%)
きょうの米株式市場でダウ平均は大幅続落。一時500ドル超の下落する場面も見られた。米国債利回りの上昇が続いており、米10年債利回りは今年の最高水準に上昇。前日発表の米経済指標も強い内容で、米株式市場も改めて金利の動向に注視している模様。
市場ではFRB以上に利下げ期待に弱気になって来ている。FRBは先日のFOMCで年内3回、計0.75%の見通しを示したが、短期金融市場では0.75%以下で織り込む動きを見せている。6月の利下げ期待に関しても、半々まで確率を低下させている状況。
第1四半期にS&P500は10%の上昇を記録し、2019年以降の最高値を記録。ダウ平均も4万ドルに接近した。そのような中、米経済が成長を続ける一方で、FRBが利下げを開始できるほどインフレが低下すると期待していた投資家も、第2四半期のスタートにあたって一旦上値追いを躊躇している模様。
テスラ<TSLA>が下落。取引開始前に1-3月期(第1四半期)の納車台数を公表し、38万6810台と予想を大きく下回ったことが嫌気された。
ユナイテッドヘルス<UNH>やヒューマナ<HUM>など医療保険株が下落。バイデン政権が2025年のメディケア・アドバンテージ・プランへの支払いを当初の案に据え置いたことが嫌気されている。支払いは平均3.7%増と、1月に提案された案と同じで、これは最近の慣行とは異なり、ウォール街を驚かせている。
仮想通貨関連株が下落。仮想通貨市場でビットコインが急速に下落していることで連れ安となっている。本日は6万5千ドル付近まで一時下落。ビットコイン上場投資信託(ETF)への需要鈍化や、FRBの利下げ期待の後退が冷や水を浴びせているようだ。
カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーといったアパレルブランドを傘下に持つPVH<PVH>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しているようだ。通期の売上高は昨年の2%増に対し、6%から7%の減収を見込んでいた。
免疫療法の開発を手掛けるグリットストーン・バイオ<GRTS>が急落。前日引け後に3250万ドルの増資計画を発表したことが嫌気されている。
設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が下落。前日引け後に年次報告書(10-K)の米証券取引委員会(SEC)への提出延期を申請したと伝わった。
エネルギー関連機器のチャンピョンX<CHX>が上昇。エネルギー大手のSLB<SLB>が買収することで合意した。
遺伝子編集のバーブ・セラピューティクス<VERV>が急落。高コレステロール患者を対象とした遺伝子編集治療法の試験において、安全性への懸念を理由に登録を一時停止した。
企業向けアプリのヴィーバ・システムズ<VEEV>が下落。業績予想を確認した上で、CFOの交代を発表したことが嫌気されている。ボーマンCFOの後任として、カブラル氏を暫定CFOに指名した。
アパレルブランドを展開するヘインズブランズ<HBI>が大幅安。同社はアクティブウェア・ブランド「Champion」の売却を計画しているが、オーセンティック・ブランズ社に10億ドル強で買収されるとの報道を嫌気した模様。
医療従事者向けアパレル製品のフィグス<FIGS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。
旧GEが分社化し、すでに上場しているGEヘルスケア<GEH>に続き、本日ニューヨーク証券取引所にエネルギー部門のGEベルノバ<GEV>と航空事業のGEエアロスペース<GE>が上場し、取引を開始した。分社化により誕生した3社全てが独立会社として上場を果たしたが、GEベルノバ、GEエアロスペースとも上昇が続いていたものの、引けにかけて下げに転じている。
ユナイテッドヘルス<UNH> 458.14(-31.56 -6.44%)
ヒューマナ<HUM> 304.33(-47.12 -13.41%)
PVH<PVH> 108.68(-31.05 -22.22%)
グリットストーン<GRTS> 1.20(-1.15 -48.94%)
オートデスク<ADSK> 248.71(-10.73 -4.14%)
チャンピオンX<CHX> 39.08(+3.68 +10.40%)
バーブ<VERV> 8.32(-4.47 -34.95%)
ヴィーバ・システムズ<VEEV> 216.41(-13.98 -6.07%)
フィグス<FIGS> 4.49(-0.36 -7.42%)
ヘインズブランズ<HBI> 5.12(-0.62 -10.80%)
GEベルノバ<GEV> 140.00(-2.02 -1.42%)
GEエアロ<GE> 136.47(-3.39 -2.42%)
コインベース<COIN> 245.84(-6.27 -2.49%)
マラソン・デジタル<MARA> 19.73(-1.90 -8.78%)
ライオット<RIOT> 10.61(-0.86 -7.50%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1578.83(-57.91 -3.54%)
アップル<AAPL> 168.84(-1.19 -0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 421.44(-3.13 -0.74%)
アマゾン<AMZN> 180.69(-0.28 -0.15%)
アルファベットC<GOOG> 155.87(-0.63 -0.40%)
テスラ<TSLA> 166.63(-8.59 -4.90%)
メタ<META> 497.37(+6.02 +1.23%)
AMD<AMD> 178.70(-4.64 -2.53%)
エヌビディア<NVDA> 894.52(-9.11 -1.01%)
イーライリリー<LLY> 763.96(+3.41 +0.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39170.24(-396.61 -1.00%)
S&P500 5205.81(-37.96 -0.72%)
ナスダック 16240.45(-156.38 -0.95%)
CME日経平均先物 39730(大証終比:-190 -0.48%)
きょうの米株式市場でダウ平均は大幅続落。一時500ドル超の下落する場面も見られた。米国債利回りの上昇が続いており、米10年債利回りは今年の最高水準に上昇。前日発表の米経済指標も強い内容で、米株式市場も改めて金利の動向に注視している模様。
市場ではFRB以上に利下げ期待に弱気になって来ている。FRBは先日のFOMCで年内3回、計0.75%の見通しを示したが、短期金融市場では0.75%以下で織り込む動きを見せている。6月の利下げ期待に関しても、半々まで確率を低下させている状況。
第1四半期にS&P500は10%の上昇を記録し、2019年以降の最高値を記録。ダウ平均も4万ドルに接近した。そのような中、米経済が成長を続ける一方で、FRBが利下げを開始できるほどインフレが低下すると期待していた投資家も、第2四半期のスタートにあたって一旦上値追いを躊躇している模様。
テスラ<TSLA>が下落。取引開始前に1-3月期(第1四半期)の納車台数を公表し、38万6810台と予想を大きく下回ったことが嫌気された。
ユナイテッドヘルス<UNH>やヒューマナ<HUM>など医療保険株が下落。バイデン政権が2025年のメディケア・アドバンテージ・プランへの支払いを当初の案に据え置いたことが嫌気されている。支払いは平均3.7%増と、1月に提案された案と同じで、これは最近の慣行とは異なり、ウォール街を驚かせている。
仮想通貨関連株が下落。仮想通貨市場でビットコインが急速に下落していることで連れ安となっている。本日は6万5千ドル付近まで一時下落。ビットコイン上場投資信託(ETF)への需要鈍化や、FRBの利下げ期待の後退が冷や水を浴びせているようだ。
カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーといったアパレルブランドを傘下に持つPVH<PVH>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しているようだ。通期の売上高は昨年の2%増に対し、6%から7%の減収を見込んでいた。
免疫療法の開発を手掛けるグリットストーン・バイオ<GRTS>が急落。前日引け後に3250万ドルの増資計画を発表したことが嫌気されている。
設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が下落。前日引け後に年次報告書(10-K)の米証券取引委員会(SEC)への提出延期を申請したと伝わった。
エネルギー関連機器のチャンピョンX<CHX>が上昇。エネルギー大手のSLB<SLB>が買収することで合意した。
遺伝子編集のバーブ・セラピューティクス<VERV>が急落。高コレステロール患者を対象とした遺伝子編集治療法の試験において、安全性への懸念を理由に登録を一時停止した。
企業向けアプリのヴィーバ・システムズ<VEEV>が下落。業績予想を確認した上で、CFOの交代を発表したことが嫌気されている。ボーマンCFOの後任として、カブラル氏を暫定CFOに指名した。
アパレルブランドを展開するヘインズブランズ<HBI>が大幅安。同社はアクティブウェア・ブランド「Champion」の売却を計画しているが、オーセンティック・ブランズ社に10億ドル強で買収されるとの報道を嫌気した模様。
医療従事者向けアパレル製品のフィグス<FIGS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。
旧GEが分社化し、すでに上場しているGEヘルスケア<GEH>に続き、本日ニューヨーク証券取引所にエネルギー部門のGEベルノバ<GEV>と航空事業のGEエアロスペース<GE>が上場し、取引を開始した。分社化により誕生した3社全てが独立会社として上場を果たしたが、GEベルノバ、GEエアロスペースとも上昇が続いていたものの、引けにかけて下げに転じている。
ユナイテッドヘルス<UNH> 458.14(-31.56 -6.44%)
ヒューマナ<HUM> 304.33(-47.12 -13.41%)
PVH<PVH> 108.68(-31.05 -22.22%)
グリットストーン<GRTS> 1.20(-1.15 -48.94%)
オートデスク<ADSK> 248.71(-10.73 -4.14%)
チャンピオンX<CHX> 39.08(+3.68 +10.40%)
バーブ<VERV> 8.32(-4.47 -34.95%)
ヴィーバ・システムズ<VEEV> 216.41(-13.98 -6.07%)
フィグス<FIGS> 4.49(-0.36 -7.42%)
ヘインズブランズ<HBI> 5.12(-0.62 -10.80%)
GEベルノバ<GEV> 140.00(-2.02 -1.42%)
GEエアロ<GE> 136.47(-3.39 -2.42%)
コインベース<COIN> 245.84(-6.27 -2.49%)
マラソン・デジタル<MARA> 19.73(-1.90 -8.78%)
ライオット<RIOT> 10.61(-0.86 -7.50%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1578.83(-57.91 -3.54%)
アップル<AAPL> 168.84(-1.19 -0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 421.44(-3.13 -0.74%)
アマゾン<AMZN> 180.69(-0.28 -0.15%)
アルファベットC<GOOG> 155.87(-0.63 -0.40%)
テスラ<TSLA> 166.63(-8.59 -4.90%)
メタ<META> 497.37(+6.02 +1.23%)
AMD<AMD> 178.70(-4.64 -2.53%)
エヌビディア<NVDA> 894.52(-9.11 -1.01%)
イーライリリー<LLY> 763.96(+3.41 +0.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース