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    2025年10月6日 22時46分

    パランティアが反発 先週末の報道を古い情報に基づいていると否定=米国株個別

    (NY時間09:46)(日本時間22:46)
    パランティア<PLTR> 181.25(+8.18 +4.73%)

     情報分析ソフトのパランティア<PLTR>が反発。先週末は米防衛スタートアップ企業のアンドゥリル社と取り組む米陸軍の通信システムに重大な欠陥があると報じられ戻り売りが強まっていた。しかし、両社ともこの指摘は古い情報に基づいており正確ではないと反論している。

     ロイター通信によると、米陸軍が9月に作成した内部資料で、アンドゥリルが手掛ける「NGC2(次世代指揮統制)」システムの試作品への懸念が言及されたと報じられた。NGC2にはパランティアとマイクロソフト<MSFT>が下請けとして参画している。

     パランティアの担当者は「われわれのプラットフォームに脆弱性は確認されなかった」とコメント。米陸軍のガルシガ最高情報責任者(CIO)は声明で、NGC2システムの問題は早期に発見され、速やかに是正されたとした上で、修正は管理下の試験環境で実施されたと説明した。 

     米陸軍のレイ中将は報道に関する声明で、「リスクを発見し、すぐに対処した。今後を見据えると前向きな事例だと思う」とし、セキュリティー上の脆弱性特定は先進技術を統合する上で重要だとの認識を示した。

     アンドゥリル社も発表資料で、問題は解決済みだと指摘。「最近の報道は古い内容で、現在の状況を反映していない。NGC2は通常の反復開発プロセスに沿って進められており、リスクの早期発見や迅速な対処が行われ、実戦配備前にシステムが強化される」と指摘した。

     ロイターと防衛関連デジタルニュースのブレーキング・ディフェンスが伝えた9月5日付の陸軍文書によると、通信ネットワークに基本的なセキュリティー管理・手続き・統治に重大な欠陥があり、内部の脅威や外部からの攻撃、データ漏えいのリスクがあったとしている。

    【企業概要】
     世界の防衛・諜報機関、災害救援組織、企業などに、データ・意思決定・運用を大規模に効果的に統合するソフトウェアを提供する。大量の情報を、その業務を反映した統合データ資産に変換することを可能にし、大規模言語モデルと共に、既存の機械学習テクノロジーの力を活用し、AIを組織データと接続する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース