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    2025年7月25日 7時45分

    株価指数先物【寄り前】 過熱を冷ます調整も押し目待ち狙いのロング対応

    大阪9月限ナイトセッション
    日経225先物 41640 -230 (-0.54%)
    TOPIX先物 2967.5 -13.0 (-0.43%) 
    シカゴ日経平均先物 41605 -265
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     24日の米国市場はNYダウが下落した一方で、 S&P500ナスダックは上昇。米新規失業保険申請件数は前週比4000件減の21万7000件と6週連続で減少し、労働市場の底堅さが示された。ただし、主要企業の決算発表が本格化するなか、2025年4~6月期決算でソフトウエア部門が市場予想ほど伸びなかったIBM<IBM>が7.6%超の急落となったほか、ハネウェル・インターナショナル<HON>も決算を受けて6%超の下落となり、NYダウを押し下げた。

     S&P500業種別指数は電気通信サービス、半導体・同製造装置、小売が上昇した半面、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービス、耐久消費財・アパレルの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、シェブロン<CVX>、エヌビディア<NVDA>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>が買われた。一方で、IBM、ハネウェル・インターナショナルのほか、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ナイキ<NKE>、マクドナルド<MCD>が軟調。

     シカゴ日経平均先物清算値は大阪比265円安の4万1605円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円安の4万1860円で始まった。寄り付きを高値にロング解消の動きになり、米国市場の取引開始直後には4万1530円まで下落幅を広げた。売り一巡後は中盤にかけて4万1760円辺りまで持ち直す場面もみられ、4万1700円~4万1760円辺りでの保ち合いが続いた。終盤にかけてレンジを割り込み、4万1640円でナイトセッションの取引を終えた。

     日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、前日の上昇で一時4万2000円台を回復し、ボリンジャーバンドの+3σを上回ってきたことで、過熱感が警戒されやすいところである。そのため、過熱を冷ます形での調整は入れておきたいところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。

     +3σは4万2240円、+2σが4万1420円に位置しているため、+2σ水準での底堅さを見極めることになろう。一方で、4万2000円接近では利益確定に伴うロング解消も入りやすいと考えられ、オプション権利行使価格の4万1500円から4万2000円でのレンジを想定する。

     米国では決算発表が本格化するなかでIBMやハネウェル・インターナショナルの決算を受けた下げが目立ったが、トランプ米政権によるAI(人工知能)開発を推進する国家戦略である「AI行動計画」によってAIの成長期待は大きく、エヌビディアのほかアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、ブロードコム<AVGO>などが買われている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になると考えられ、日経平均型を支えることになろう。

     24日の米VIX指数は15.39(23日は15.37)に上昇した。一時14.95と2月半ば以来の15.00を割り込む場面もみられた。節目の15.00割れで、いったんリバウンドも意識されやすいだろうが、8月1日に向けて貿易相手国との関税交渉の合意が進むとみられるなかで、リスク選好に向かわせやすい状況であろう。

     昨日のNT倍率は先物中心限月で14.04倍に低下した。14.11倍と上昇して始まった後はTOPIX型優位のなかで、一時14.02倍に低下する場面もあった。しかし、25日移動平均線(14.02倍)、200日線(14.02倍)が支持線として機能する形から下げ幅を縮め、両線を上回って終えた。14.00倍近辺ではその後のリバランスを想定したNTロングでのスプレッド狙いが入りやすいようだ。

    株探ニュース