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    2025年4月16日 22時43分

    ユナイテッド航空、決算受け上昇 通期について2つのシナリオを用意=米国株個別

    (NY時間09:40)(日本時間22:40)
    ユナイテッド航空<UAL> 68.91(+1.91 +2.85%)

     ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、ガイダンスでは、第2四半期は予想を下回る1株利益の見通しを示したほか、今回は先行き不透明感から、通期については2つのシナリオを用意している。

     景気後退シナリオであれば、1株利益は7.00-9.00ドル、安定シナリオであれば、従来の11.50-13.50ドルを維持した。景気後退シナリオでは需要が減退し、利益が大幅に減少する可能性があると警告。

     同社は「マクロ環境をある程度の確信を持って予測することは不可能」と述べ、企業は需要を正確に予測することがほぼ不可能になっていることを浮き彫りにしている。ただ、不安定な貿易政策が需要への懸念を煽る一方、同社は予約状況は安定していると述べている。政府による大幅な人員削減やトランプ政権による国境政策の変更により、すでに国内旅行の予約は減少していた。

     アナリストは「第1四半期は予想を上回り、コメントも前向きで、楽観的な見方が強まることが期待される。デルタ航空<DAL>が予測を取り下げたのとは対照的に、同社は2つのシナリオを提示した。それは景気後退でも下落は限定的になることを示唆している」と評している。

     別のアナリストは「ガイダンスに関して多くの投資家が、経営陣が以前の見通しを繰り返したことに安堵するだろう」と述べていた。

    (1-3月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):0.91ドル(予想:0.74ドル)
    ・売上高:132.1億ドル 5.4%増(予想:131.9億ドル)
     ・旅客:118.6億ドル(予想:119億ドル)
     ・貨物:4.29億ドル(予想:4.37億ドル)
     ・その他:9.23億ドル(予想:8.77億ドル)
    ・有償旅客マイル:595.2億(予想:599.7億)
    ・有効座席マイル:751.6億(予想:743.9億)
    ・旅客マイルあたり平均収入:19.93セント
    ・PRASM:15.78セント
    ・ロードファクター:79.2%(予想:80.6%)
    ・燃料1ガロン平均価格:2.53ドル(予想:2.52ドル)

    (4-6月・第2四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):3.25~4.25ドル(予想:3.97ドル)

    (通期見通し)
    ◆景気後退シナリオ
    ・1株利益(調整後)7.00~9.00ドル
    ・売上高が年末までに5ポイント減少

    ◆安定シナリオ
    ・1株利益(調整後)11.50~13.50ドルを維持

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース