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    2024年4月15日 11時40分

    話題株ピックアップ【昼刊】:IDOM、QPS研究所、ベイカレント

    ■IDOM <7599>  1,383円  +300 円 (+27.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
     IDOM<7599>がストップ高。前週末12日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.7%増の4565億円、経常利益は同25.1%増の198億円を見込む。経常利益は2期ぶりに過去最高を更新する計画。更に、年間配当予想は40円63銭(前期は34円19銭)と増配の方針を打ち出しており、ショートカバーを誘発したようだ。中古車販売店「ガリバー」を展開する同社は、今期は大型店を15店舗出店する計画。小売台数と粗利の増加を見込む。24年2月期の売上高は前の期比0.8%増の4198億5200万円、経常利益は同12.8%減の158億2600万円だった。

    ■データセクション <3905>  2,640円  +500 円 (+23.4%) ストップ高   11:30現在
     データセクション<3905>がストップ高。前週末12日の取引終了後、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>と業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入している。今回の基本合意は、両社の技術、製品、リソース及びネットワークを活用することで、今後も需要拡大が見込まれるAIサーバー分野におけるR&D、AIデータセンターの運営などにおける協業を目的としたもの。具体的な方針及び内容などは今後の協議を踏まえて開示するとしている。なお、25年3月期業績への影響は軽微としている。

    ■QPS研究所 <5595>  4,440円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
     QPS研究所<5595>が急騰。前週末12日の取引終了後、24年5月期第3四半期累計(23年6月~24年2月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、売上高予想を1億9200万円増額して16億4000万円(前期比4.4倍)に引き上げた。これまで7億1300万円の赤字としていた最終損益予想は1億4000万円の黒字(前期は11億500万円の赤字)に見直した。一転して最終黒字に転じる見通しとなったことをポジティブ視した買いが集まった。小型SAR衛星QPS-SAR5号機について、販売用画像データの取得が可能となる定常運用を開始した。不確実性が解消したほか、宇宙保険の会計処理の変更による影響などもあって業績予想に織り込んだ。

    ■ベイカレント <6532>  3,453円  +500 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
     ベイカレント・コンサルティング<6532>がストップ高カイ気配となっている。前週末12日の取引終了後、24年2月期の単体決算発表にあわせ、25年2月期の業績と配当予想を開示。今期の売上収益予想は前期比22.5%増の1150億円、最終利益予想は同19.4%増の303億円とした。大幅増益でかつ、前期に続き過去最高益の更新を見込む。更に、前期の期末配当を従来の予想から3円増額したうえで、今期の年間配当予想は同7円増配の50円とし、好感された。DX(デジタルトランスフォーメーション)などで企業が抱える経営課題の解決に向けたコンサルティングの需要は引き続き高い状態が続くと想定する。ベイカレントは取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.79%)、取得総額36億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は5月1日から24日までとする。

    ■ベクトル <6058>  1,305円  +158 円 (+13.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
     12日に決算を発表。「今期経常は22%増で4期連続最高益、2円増配へ」が好感された。
     ベクトル <6058> [東証P] が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期の連結経常利益は前の期比3.7%増の68.7億円になり、従来予想の65億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。25年2月期も前期比21.5%増の83.5億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。16期連続増収、4期連続増益になる。
      ⇒⇒ベクトルの詳しい業績推移表を見る

    ■ビックカメラ <3048>  1,615円  +177 円 (+12.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
     ビックカメラ<3048>が大幅高で3日続伸。連日で年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(23年9月~24年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は65億円増額して9040億円(前期比10.8%増)、最終利益予想は12億5000万円増額して88億円(同3.0倍)に引き上げた。年間配当予想は3円増額して21円(同6円増配)に見直した。これらを評価した買いが株価を押し上げた。携帯電話販売代理店事業では、端末の割引上限規制前の駆け込み需要があった。インバウンド関連の売り上げの更なる回復も想定し、業績予想に反映した。2月中間期の売上高は前年同期比9.8%増の4475億2400万円、最終利益は同32.1%増の55億5400万円だった。

    ■アークランズ <9842>  1,953円  +169 円 (+9.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
     12日に決算を発表。「今期経常は14%増益へ」が好感された。
     アークランズ <9842> [東証P] が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期の連結経常利益は前の期比13.5%減の165億円になったが、25年2月期は前期比14.5%増の190億円に伸びる見通しとなった。
      ⇒⇒アークランズの詳しい業績推移表を見る

    ■TSIホールディングス <3608>  887円  +62 円 (+7.5%)  11:30現在
     TSIホールディングス<3608>が3連騰し年初来高値を更新している。前週末12日の取引終了後に発表した25年2月期連結業績予想で、売上高1600億円(前期比3.0%増)、営業利益20億円(同13.6%増)と大幅営業増益を見込み、年間配当予想を前期比4円増の19円としたことが好感されている。コロナ禍収束に伴う外出需要やインバウンド需要の回復継続で主要ブランドが引き続き堅調に推移する見通しに加えて、販管費削減効果や構造改革による収益改善効果を見込む。構造改革に伴う一過性費用の計上や為替悪化・原材料高騰などの粗利悪化要因を吸収し、営業増益を確保する見通しだ。なお、24年2月期決算は、売上高1553億8300万円(前の期比0.6%増)、営業利益17億6000万円(同24.4%減)だった。同時に、上限を450万株(発行済み株数の5.92%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は4月15日から9月30日までで、これにより取得した全株式は10月31日付で消却するとしている。

    ■東電HD <9501>  1,104円  +57.5 円 (+5.5%)  11:30現在
     東京電力ホールディングス<9501>がプライム市場の売買代金上位に食い込み、全体波乱相場に逆行高、このほか北海道電力<9509>、九州電力<9508>など電力株が軒並み上昇している。東電HDは柏崎刈羽原発7号機への核燃料装填に向けての最終確認を続けているが、きょう15日に原子力規制員会に装填開始を申請している。承認が行われた場合、速やかに作業に着手する構えにある。なお、新潟県の花角英世知事は原発再稼働に同意するかどうかを現時点では表明していない。株式市場では柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きを先取りする形で東電HDへの買いが流入している。このほか、近い将来に最先端半導体の量産を目指すラピダスの千歳工場の立ち上げを控え、泊原発再稼働への思惑が浮上している北海電などの上げ足の強さが目立っている。

    ■住友金属鉱山 <5713>  5,475円  +164 円 (+3.1%)  11:30現在
     住友金属鉱山<5713>が全般下げ相場に抗して上値を指向、前週10日につけた年初来高値5399円を払拭し新値街道に復帰した。昨年3月初旬につけた高値5515円が同社株の長期波動における戻りの要衝となっており、時価はそれに肉薄する展開で、ここからの攻防に注目が集まる。世界的なインフレ警戒感を反映して金市況の上昇に陰りが見られず、東京株式市場では同関連の最右翼に位置付けられる同社株への投資資金流入が続いている。業績面では24年3月期の最終利益が前の期比7割減益予想と低迷しているが、株価的には織り込みが進んでおり、インフレ思惑が追い風となるなか、0.8倍台のPBRは依然として見直し余地があるという見方が買いを誘導しているもようだ。

    ■パソナグループ <2168>  2,200円  -500 円 (-18.5%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
     12日に決算を発表。「12-2月期(3Q)最終は赤字転落、今期配当を40円増額修正」が嫌気された。
     パソナグループ <2168> [東証P] が4月12日大引け後(15:30)に決算を発表。24年5月期第3四半期累計(23年6月-24年2月)の連結最終損益は7.5億円の赤字(前年同期は39.4億円の黒字)に転落した。同時に、期末一括配当を従来計画の35円→75円(前期は35円)に大幅増額修正した。
      ⇒⇒パソナグループの詳しい業績推移表を見る

    ■アステラス製薬 <4503>  1,469円  -102 円 (-6.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
     アステラス製薬<4503>が大幅続落し、年初来安値を更新した。前週末12日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終利益がこれまでの計画の580億円を大きく下回る30億円(前の期比97.0%減)で着地したようだと発表し、嫌気されたようだ。フリードライヒ運動失調症患者を対象とした遺伝子治療プログラム「AT808」や、腎性貧血治療薬「エベレンゾ」に関して減損損失を計上。ゾルベツキシマブの膵臓腺がんでの開発計画の更新及び為替レートの変動に伴う条件付き対価に関わる公正価値変動額についても、その他の費用として計上し、利益を押し下げる要因となる。一方、前期の売上収益は計画と同水準で着地する格好となるという。

    ■高島屋 <8233>  2,371円  -151.5 円 (-6.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
     高島屋<8233>が6日ぶりに急反落した。前週末12日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の営業収益は前期比6.6%増の4970億円、最終利益は同7.5%増の340億円を見込む。前期に続き最高益の更新を計画する。あわせて8月31日を基準日とし、9月1日付で1株を2株に分割すると発表した。また、前期の期末配当を従来の予想から3円増額の20円としたうえで、株式分割前の水準で今期の年間配当予想は前期比3円増配の40円とした。ただ同社株は直近で大きく水準を切り上げていたこともあって、目先の利益を確定する目的の売りに押されたようだ。

    ■レーザーテック <6920>  42,160円  -1,140 円 (-2.6%)  11:30現在
     レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄をはじめ、ソシオネクスト<6526>など幅広く半導体関連株に売りが目立っている。前週末の米国株市場では、中東情勢の一段の緊迫化を背景にNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安に売られた。特に半導体関連株への売り圧力が強く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.3%安とダウやナスダック指数の下落率を大幅に上回っている。これを受けて東京市場でも同関連株にはリスク回避目的の売りが優勢となった。ただ、外国為替市場では1ドル=153円台前半の推移と円安水準がキープされていることで、これは株価の下支え材料として意識されやすい。

    ■日経レバ <1570>  28,915円  -630 円 (-2.1%)  11:30現在
     NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時1000円を超える急落。5日・25日移動平均線を下放れ、下降トレンドへ転換の可能性を示唆している。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場がハイボラティリティ化する場面では、個人投資家を中心とした短期資金が先物を売買する感覚で参戦する傾向が強い。中東情勢の緊迫を受け前週末の米国株が急落、これを引き継いで東京市場では先物を使った仕掛け的な売りが観測され、日経平均一時700円超の下落に見舞われている。日経レバはこれに連動する形となった。なお、日経レバの直近5日現在の信用取組は個人投資家の逆張り志向を反映し買い残が急増、信用倍率は2倍台に上昇している。

    ■コレック <6578>  371円  +80 円 (+27.5%) ストップ高   11:30現在
     コレック<6578>がストップ高。前週末12日の取引終了後、24年2月期の連結決算と今期の業績・配当予想を発表。前期の年間配当について、3期ぶりの復配となる7円としたうえで、今期の年間配当予想は1円増配の8円とした。また、太陽光パネルの販売・設置事業を展開するAoie(東京都千代田区)の買収を発表。この影響により今期の売上高は前期比59.1%増の62億6500万円、経常利益は同33.7%増の1億5600万円と、大幅な増収・増益を計画しており、好感されたようだ。コレックは中期経営計画も発表した。最終年度の29年2月期に売上高を120億円、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を10億8000万円(25年2月期見通しは2億3500万円)に伸ばす目標を掲げた。

    ■GRCS <9250>  2,220円  +400 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
     GRCS<9250>がストップ高の2220円水準でカイ気配となっている。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(23年12月~24年2月)連結決算が、売上高8億6800万円(前年同期比28.6%増)、営業利益8700万円(前年同期9600万円の赤字)、最終利益6600万円(同1億600万円の赤字)となり、営業黒字転換した上に通期予想を上回ったことが好感されている。主力のGRCソリューション・プロダクトで生成AIの活用促進と導入によるリスクの最小化などをサポートする「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービス」を開始したほか、フィナンシャルテクノロジーで売り切り型ライセンスを販売したことなどが寄与した。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高33億1500万円(前期比19.1%増)、営業利益5300万円(前期1億4500万円の赤字)、最終利益1700万円(同2億8000万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

    ■テラスカイ <3915>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
     テラスカイ<3915>がカイ気配。同社はクラウド導入・運用支援を展開し、米セールスフォース<CRM>のソフトウェア導入実績では国内首位級。AWSの導入でも実績が高い。足もとの業績は好調に推移しており、前週末12日に発表した25年2月期の業績予想では営業利益が前期比73%増の9億500万円と急拡大を見込み、4期ぶりに過去最高利益更新の見通しとなった。また同日に、NTTデータグループ<9613>子会社のNTTデータが同社との資本・業務提携を発表、NTTデータは同社の株式最大約20%を取得する方針にあることで、これもポジティブサプライズとなっている。

    ■Gunosy <6047>  796円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
     Gunosy<6047>が5日ぶりに反発している。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を72億円から72億9000万円(前期比9.5%減)へ、営業損益を2億6000万円の赤字から3000万円の赤字(前期2億6800万円の赤字)へ、最終損益を16億4800万円の赤字から11億7000万円の赤字(同11億5000万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。子会社ゲームエイトの国内メディア事業、海外メディア事業ともにPV数が堅調に推移したほか、海外メディア事業の収益性が大きく向上し、第3四半期(23年12月~24年2月)営業利益が従来の赤字見込みから大幅に改善したことに加えて、第4四半期もゲームエイトの売上高が好調に推移する見通しであることや、ゲームエイトを通じて保有するSmarpriseの全株式を譲渡したのに伴い、関係会社株式売却益3億8600万円を特別利益として計上したことなどが寄与する。

    ●ストップ高銘柄
     コレック <6578>  371円  +80 円 (+27.5%) ストップ高   11:30現在
     など、8銘柄

    ●ストップ安銘柄
     アスタリスク <6522>  527円  -100 円 (-16.0%) ストップ安   11:30現在
     CVSベイ <2687>  583円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   11:30現在
     など、3銘柄

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