2024年1月29日 23時07分
ダウ先物は小幅安 今週は忙しい週に=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:42)(日本時間22:42)
ダウ先物 38230(-28.00 -0.07%)
S&P500 4914.75(-1.50 -0.03%)
ナスダック100先物 17541.75(+14.75 +0.08%)
米株価指数先物市場でダウ先物が小幅安となっている一方、ナスダック100は小幅に上昇している。米株式市場は最高値圏にあるものの、上げ一服感も出てきている。今週は大手IT・ハイテク株の決算が集中するほか、FOMCも予定されており、忙しい週になりそうだ。週末には米雇用統計も発表される。
今週は今回の決算シーズンで最も忙しい週で、S&P500企業の19%が決算を発表。マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>、メタ<META>、アマゾン<AMZN>、そしてアルファベット<GOOG>といったマグニフィセント7の一角に、AMD<AMD>、クアルコム<QCOM>も加わる。
先週はインテル<INTC>やテスラ<TSLA>といった注目企業が決算で失望したため、先週の米株式市場は先々週に比べれば上げ幅は縮小した。上記の決算を受けて最高値圏にある米株式市場がどう反応するか注目される。また、ボーイング<BA>やメルク<MRK>などのダウ採用銘柄の発表も注目される。特にボーイングについては、MAX-9の部品吹き飛び事故の影響をどうガイダンスに織り込んでくるか注目される。
S&P500企業のうち124社が決算を発表しており、純利益は予想の1.2%増に対して2.3%増と予想を上回っている。しかし、これまでの過去平均は大きく下回っている状況。
一方、明日から2日間の日程でFOMCが開催される。据え置きは確実視される中で、FRBのスタンスを探るうえでパウエル議長の会見が注目されそうだ。前回のFOMCでは委員の金利見通し(ドット・プロット)が今年3回の利下げを見込み、ハト派サプライズとなった。市場では、3月の利下げ開始は後退しているとはいえ、早期利下げ期待はなお根強い。
ただ、今月発表になった米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となり、先週のGDP速報値も予想を上回る内容となった。PCEデフレータはインフレ低下を期待させる内容ではあったが、パウエル議長の会見は市場の早期利下げ期待にブレーキをかける内容になるのとも見られているようだ。なお、今回は委員の金利見通しは発表されない。
一方、市場は楽観的なようだ。「FRBが景気の過熱がインフレを煽ることを心配する必要はもうない。経済はトレンドを上回り、インフレは低下している。それを踏まえて、株式への配分はオーバーウエートを推奨する」といった声も出ている。
ロボット掃除機などを手掛けるアイロボット<IRBT>が時間外で大幅安。先ほどアマゾン<AMZN>と同社が買収計画を中止することで合意したと伝わった。EU当局が両社の合併計画に難色を示していた。
AMD<AMD>が時間外で反発。先週末の引け後にテスラ<TSLA>のマスクCEOが、人工知能(AI)を扱うコンピューティング・ハードウェアへの投資の一環として、AMDからチップを購入する予定だと述べた。
ディスカウントショップのダラー・ツリー<DLTR>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の122ドルから157ドルに引き上げた。
(NY時間08:52)(日本時間22:52)時間外
アップル<AAPL> 192.05(-0.37 -0.19%)
マイクロソフト<MSFT> 406.79(+2.86 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 159.84(+0.72 +0.45%)
アルファベット<GOOG> 154.00(+0.21 +0.14%)
テスラ<TSLA> 184.97(+1.72 +0.94%)
メタ・プラットフォームズ<META> 394.20(+0.06 +0.02%)
AMD<AMD> 179.71(+2.46 +1.39%)
エヌビディア<NVDA> 614.00(+3.69 +0.60%)
アイロボット<IRBT> 14.00(-2.99 -17.60%)
ダラー・ツリー<DLTR> 136.57(+3.84 +2.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ先物 38230(-28.00 -0.07%)
S&P500 4914.75(-1.50 -0.03%)
ナスダック100先物 17541.75(+14.75 +0.08%)
米株価指数先物市場でダウ先物が小幅安となっている一方、ナスダック100は小幅に上昇している。米株式市場は最高値圏にあるものの、上げ一服感も出てきている。今週は大手IT・ハイテク株の決算が集中するほか、FOMCも予定されており、忙しい週になりそうだ。週末には米雇用統計も発表される。
今週は今回の決算シーズンで最も忙しい週で、S&P500企業の19%が決算を発表。マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>、メタ<META>、アマゾン<AMZN>、そしてアルファベット<GOOG>といったマグニフィセント7の一角に、AMD<AMD>、クアルコム<QCOM>も加わる。
先週はインテル<INTC>やテスラ<TSLA>といった注目企業が決算で失望したため、先週の米株式市場は先々週に比べれば上げ幅は縮小した。上記の決算を受けて最高値圏にある米株式市場がどう反応するか注目される。また、ボーイング<BA>やメルク<MRK>などのダウ採用銘柄の発表も注目される。特にボーイングについては、MAX-9の部品吹き飛び事故の影響をどうガイダンスに織り込んでくるか注目される。
S&P500企業のうち124社が決算を発表しており、純利益は予想の1.2%増に対して2.3%増と予想を上回っている。しかし、これまでの過去平均は大きく下回っている状況。
一方、明日から2日間の日程でFOMCが開催される。据え置きは確実視される中で、FRBのスタンスを探るうえでパウエル議長の会見が注目されそうだ。前回のFOMCでは委員の金利見通し(ドット・プロット)が今年3回の利下げを見込み、ハト派サプライズとなった。市場では、3月の利下げ開始は後退しているとはいえ、早期利下げ期待はなお根強い。
ただ、今月発表になった米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となり、先週のGDP速報値も予想を上回る内容となった。PCEデフレータはインフレ低下を期待させる内容ではあったが、パウエル議長の会見は市場の早期利下げ期待にブレーキをかける内容になるのとも見られているようだ。なお、今回は委員の金利見通しは発表されない。
一方、市場は楽観的なようだ。「FRBが景気の過熱がインフレを煽ることを心配する必要はもうない。経済はトレンドを上回り、インフレは低下している。それを踏まえて、株式への配分はオーバーウエートを推奨する」といった声も出ている。
ロボット掃除機などを手掛けるアイロボット<IRBT>が時間外で大幅安。先ほどアマゾン<AMZN>と同社が買収計画を中止することで合意したと伝わった。EU当局が両社の合併計画に難色を示していた。
AMD<AMD>が時間外で反発。先週末の引け後にテスラ<TSLA>のマスクCEOが、人工知能(AI)を扱うコンピューティング・ハードウェアへの投資の一環として、AMDからチップを購入する予定だと述べた。
ディスカウントショップのダラー・ツリー<DLTR>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の122ドルから157ドルに引き上げた。
(NY時間08:52)(日本時間22:52)時間外
アップル<AAPL> 192.05(-0.37 -0.19%)
マイクロソフト<MSFT> 406.79(+2.86 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 159.84(+0.72 +0.45%)
アルファベット<GOOG> 154.00(+0.21 +0.14%)
テスラ<TSLA> 184.97(+1.72 +0.94%)
メタ・プラットフォームズ<META> 394.20(+0.06 +0.02%)
AMD<AMD> 179.71(+2.46 +1.39%)
エヌビディア<NVDA> 614.00(+3.69 +0.60%)
アイロボット<IRBT> 14.00(-2.99 -17.60%)
ダラー・ツリー<DLTR> 136.57(+3.84 +2.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美