2023年12月31日 10時00分
2023年【投資テーマ】年間ランキング <年末特別企画>
今年、注目された「投資テーマ」を「株探」パソコン版へのアクセス状況を元に年前半、年後半、年間に分けて紹介します。
今年最もアクセス数を集めたのは、「半導体 」で昨年首位だった「メタバース」に代わり2年ぶりにトップに返り咲いた。生成AI(人工知能)の開発· 普及による半導体の需要拡大に期待が高まったほか、低迷していた半導体メモリー市況に回復の兆しが出るなど、年間を通して話題を集めた。また、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を背景に、新高値を更新する半導体関連株が相次いだことも人気を後押しした。
2位は「人工知能( AI) 」が昨年の20位からジャンプアップした。AIを活用したソフトなどが実務で使われ効率化につながり始めたことに加え、生成AIが公開されたことで注目度が高まったことも順位を大きく上げた要因となった。
3位は昨年と同じく「インバウンド 」だった。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、昨年10月から訪日客の個人旅行が解禁されたのに伴い訪日客数が急速に増加したことで、百貨店やホテルなどのインバウンド消費が盛り返したことが人気につながった。 訪日客数は11月に244万人とコロナ前の19年同月とほぼ同じ水準まで回復。今年1月から11月までの累計では2233万人となり、4年ぶりに年間2000万人を突破した。
4位には「円高メリット」がラインクイン。昨年の4位は「円安メリット」だっただけに投資家が意識する為替の方向性が逆転したことが窺える。米国などの金利上昇が止まり来年は利下げに転じる可能性が高まったうえ、日銀による大規模金融緩和の出口政策が意識され始めたことで為替が円高に振れると見る投資家が多いようだ。
また、2022年11月の米オープンAIによる「ChatGPT」の公開で脚光を浴びた「生成AI 」は6位に初登場した。優れた機能や使い勝手の良さが評価され、企業や学生にすぐに使われ始めて世界中から注目されたほか、今年1月には米マイクロソフト<MSFT>がオープンAIに出資したことも話題となった。マイクロソフトは自社のアプリケーションに搭載を始めている。
2023年を前半と後半に分けてみると、前半は電気自動車向けに需要が期待される「パワー半導体」が4位、「生成AI 」が5位、次世代エネルギーとして官民で開発が活発化している「水素」が6位と健闘した。後半は金利上昇や再編期待で注目が集まった「地方銀行」が6位、人口が世界一となった「インド」が7位に浮上した。そのほか、日本が強みを持つ「半導体製造装置」は前半が7位、後半は4位と年間を通して好人気となった。
一方、昨年の年間ランキングで首位だった「メタバース」は実用化の話題にやや乏しいこともあって37位に沈んだ。また、7位の「サイバーセキュリティ」は意外にも39位に順位を大きく下げた。
12月のランキング首位が「円高メリット」となっており、年明けは円高への備えが一段と進むとみられる。また、東証によるガバナンス改革などを背景に親子上場解消の動きが年々強まる中、6位に浮上した「親子上場 」への関心が続きそうだ。
●2023年【前半】( 1月~6月) ●2023年【後半】( 7月~12月)
1.人工知能( AI) 1.半導体
2.半導体 2.円高メリット
3.インバウンド 3.人工知能( AI)
4.パワー半導体 4.半導体製造装置
5.生成AI 5.インバウンド
6.水素 6.地方銀行
7.半導体製造装置 7.インド
8.TOPIXコア30 8.生成AI
9.全固体電池 9.JPX日経400
10.JPX日経400 10.TOPIXコア30
●2023年【年間】ランキング
1.半導体
2.人工知能( AI)
3.インバウンド
4.円高メリット
5.半導体製造装置
6.生成AI
7.パワー半導体
8.TOPIXコア30
9.水素
10.地方銀行
11.JPX日経400
12.インド
13.2023年のIPO
14.全固体電池
15.防衛
16.2022年のIPO
17.グローバルニッチ
18.銀行
19.電気自動車( EV)
20.自動車部材· 部品
21.ディフェンシブ
22.円安メリット
23.中国
24.外食
25.親子上場
26.パチンコ· パチスロ
27.宇宙開発
28.金利上昇メリット
29.チャットボット
30.デジタルトランスフォーメーション( DX)
31.鉄鋼
32.カジノ
33.不動産
34.総合商社
35.バイオテクノロジー
36.ゲーム
37.メタバース
38.子育て支援
39.サイバーセキュリティ
40.ホテル
41.半導体部材· 部品
42.ペロブスカイト太陽電池
43.旅行
44.食品
45.監視カメラ
46.量子コンピューター
47.化粧品
48.核融合発電
49.人材派遣
50.太陽光発電
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、“27本“配信します。ご期待ください。
→→ 「新春特集」の記事一覧をみる
株探ニュース
今年最もアクセス数を集めたのは、「半導体 」で昨年首位だった「メタバース」に代わり2年ぶりにトップに返り咲いた。生成AI(人工知能)の開発· 普及による半導体の需要拡大に期待が高まったほか、低迷していた半導体メモリー市況に回復の兆しが出るなど、年間を通して話題を集めた。また、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を背景に、新高値を更新する半導体関連株が相次いだことも人気を後押しした。
2位は「人工知能( AI) 」が昨年の20位からジャンプアップした。AIを活用したソフトなどが実務で使われ効率化につながり始めたことに加え、生成AIが公開されたことで注目度が高まったことも順位を大きく上げた要因となった。
3位は昨年と同じく「インバウンド 」だった。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、昨年10月から訪日客の個人旅行が解禁されたのに伴い訪日客数が急速に増加したことで、百貨店やホテルなどのインバウンド消費が盛り返したことが人気につながった。 訪日客数は11月に244万人とコロナ前の19年同月とほぼ同じ水準まで回復。今年1月から11月までの累計では2233万人となり、4年ぶりに年間2000万人を突破した。
4位には「円高メリット」がラインクイン。昨年の4位は「円安メリット」だっただけに投資家が意識する為替の方向性が逆転したことが窺える。米国などの金利上昇が止まり来年は利下げに転じる可能性が高まったうえ、日銀による大規模金融緩和の出口政策が意識され始めたことで為替が円高に振れると見る投資家が多いようだ。
また、2022年11月の米オープンAIによる「ChatGPT」の公開で脚光を浴びた「生成AI 」は6位に初登場した。優れた機能や使い勝手の良さが評価され、企業や学生にすぐに使われ始めて世界中から注目されたほか、今年1月には米マイクロソフト<MSFT>がオープンAIに出資したことも話題となった。マイクロソフトは自社のアプリケーションに搭載を始めている。
2023年を前半と後半に分けてみると、前半は電気自動車向けに需要が期待される「パワー半導体」が4位、「生成AI 」が5位、次世代エネルギーとして官民で開発が活発化している「水素」が6位と健闘した。後半は金利上昇や再編期待で注目が集まった「地方銀行」が6位、人口が世界一となった「インド」が7位に浮上した。そのほか、日本が強みを持つ「半導体製造装置」は前半が7位、後半は4位と年間を通して好人気となった。
一方、昨年の年間ランキングで首位だった「メタバース」は実用化の話題にやや乏しいこともあって37位に沈んだ。また、7位の「サイバーセキュリティ」は意外にも39位に順位を大きく下げた。
12月のランキング首位が「円高メリット」となっており、年明けは円高への備えが一段と進むとみられる。また、東証によるガバナンス改革などを背景に親子上場解消の動きが年々強まる中、6位に浮上した「親子上場 」への関心が続きそうだ。
●2023年【前半】( 1月~6月) ●2023年【後半】( 7月~12月)
1.人工知能( AI) 1.半導体
2.半導体 2.円高メリット
3.インバウンド 3.人工知能( AI)
4.パワー半導体 4.半導体製造装置
5.生成AI 5.インバウンド
6.水素 6.地方銀行
7.半導体製造装置 7.インド
8.TOPIXコア30 8.生成AI
9.全固体電池 9.JPX日経400
10.JPX日経400 10.TOPIXコア30
●2023年【年間】ランキング
1.半導体
2.人工知能( AI)
3.インバウンド
4.円高メリット
5.半導体製造装置
6.生成AI
7.パワー半導体
8.TOPIXコア30
9.水素
10.地方銀行
11.JPX日経400
12.インド
13.2023年のIPO
14.全固体電池
15.防衛
16.2022年のIPO
17.グローバルニッチ
18.銀行
19.電気自動車( EV)
20.自動車部材· 部品
21.ディフェンシブ
22.円安メリット
23.中国
24.外食
25.親子上場
26.パチンコ· パチスロ
27.宇宙開発
28.金利上昇メリット
29.チャットボット
30.デジタルトランスフォーメーション( DX)
31.鉄鋼
32.カジノ
33.不動産
34.総合商社
35.バイオテクノロジー
36.ゲーム
37.メタバース
38.子育て支援
39.サイバーセキュリティ
40.ホテル
41.半導体部材· 部品
42.ペロブスカイト太陽電池
43.旅行
44.食品
45.監視カメラ
46.量子コンピューター
47.化粧品
48.核融合発電
49.人材派遣
50.太陽光発電
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、“27本“配信します。ご期待ください。
→→ 「新春特集」の記事一覧をみる
株探ニュース