2023年12月21日 15時15分
話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソシオネクス、東エレク、パルマ
■ソシオネクスト <6526> 11,510円 -330 円 (-2.8%) 本日終値
ソシオネクスト<6526>が4日ぶり反落。SMBC日興証券が20日、ソシオネクスの目標株価を2万2000円から1万3000円に大幅に減額した。投資評価は「2」を継続する。自動車分野向けは着実な成長が期待されるとしながらも、ここ数年業績をけん引してきた5Gネットワーク向けが減速し、今後2年間の業績は踊り場局面を迎えると想定。同証券はソシオネクスの25年3月期営業利益を330億円から310億円に減額した。
■東京エレクトロン <8035> 24,700円 -555 円 (-2.2%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連がリスク回避の売り圧力に晒されている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安で10日ぶり反落となったが、そのなか半導体関連株への売りが目立っており、エヌビディア<NVDA>が3%安、アプライド・マテリアルズ<AMAT>3.3%安、マイクロンテクノロジー<MU>は4.2%安に売られるなど主力銘柄の下げが目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%近い下落をみせており、このリスクオフの流れが東京市場にも及んでいる。ただ、米株市場の引け後に発表されたマイクロンの9~11月期決算は市場予測を上回り、同社株は時間外で買われており、これを横目に足もとで押し目に買い向かう動きも観測される。
■パルマ <3461> 400円 +80 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
パルマ<3461>がストップ高。同社はトランクルームなどセルフストレージ業界向け滞納保証や運営業務受託サービスを主力に展開する。足もとでは販売数量の増加に加え、好採算案件の比率が上昇し利益率も高まっている。そうしたなか20日取引終了後に、日本郵政<6178>との業務連携を深化させ、日本郵便が八幡西郵便局(福岡県)で試行するセルフストレージ事業に対し、その開業・運営支援を行うことで合意したことを発表した。今回の連携強化による業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。
■GRCS <9250> 1,843円 +211 円 (+12.9%) 本日終値
20日に発表した「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービスを提供開始」が買い材料。
■全保連 <5845> 815円 +85 円 (+11.6%) 本日終値
全保連<5845>が急伸。20日の取引終了後、24年3月期の年間配当予想を5円増額して30円とすると発表した。あわせて配当方針について、配当性向の目安をこれまでの30%程度から40%程度に変更することを決めたといい、好感されたようだ。同社は今年10月に新規上場した。足もとの業績動向や成長戦略の実行状況などを踏まえ、更なる株主価値向上の観点から配当方針を変更した。
■スリーエフ <7544> 392円 +39 円 (+11.1%) 一時ストップ高 本日終値
スリーエフ<7544>が後場に急伸。21日午後2時、24年2月期の連結業績予想の上方修正を発表した。経常利益の見通しは6億円から7億円(前期比4.5倍)に引き上げ、ポジティブ視されたようだ。営業総収入の見通しは135億円から137億円(同3.7%増)に見直した。高温が続いたことでドリンクやアイスなどの需要が増加した。台風など雨の影響が軽微だったこともあって客数が増加。更に加盟店からのロイヤルティー収入が当初の予想を上回った。
■ITbook <1447> 272円 +21 円 (+8.4%) 本日終値
ITbookホールディングス<1447>が大幅反発した。20日の取引終了後、グループ会社のサムシングが、AIを活用した地盤改良工事に関連する特許を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボーリングコアの品質を画像処理AIにより判定するアプリケーション「MARCRAY」に関する特許で、特許登録日は11月22日。今回特許を取得した技術には、AIが解析したデータを自動でサーバーに保存する技術が含まれており、トレーサビリティーを確保することで、品質やデータの確実性を担保する仕組みとなっているという。
■佐藤渡辺 <1807> 2,989円 +214 円 (+7.7%) 本日終値
佐藤渡辺<1807>が後場に買われ、年初来高値を更新した。21日午後1時、24年3月期の年間配当予想の修正を発表。これまで110円としていた普通配当に創業100周年の記念配当40円を加え、150円(前期の普通配当は100円)とした。配当予想の大幅な増額修正が材料視されたようだ。24年6月開催予定の定時株主総会に付議する方針という。
■タカトリ <6338> 4,490円 +200 円 (+4.7%) 本日終値
タカトリ<6338>が高い。20日の取引終了後、パワー半導体向けの新型大口径SiC材料切断加工装置の受注を獲得したと発表しており、これが好感された。受注先は海外企業で、受注金額は15億7800万円。売り上げ計上は24年9月期と25年9月期を予定している。なお、24年9月期業績予想には織り込み済みとしている。
■岡野バルブ製造 <6492> 3,420円 +140 円 (+4.3%) 本日終値
岡野バルブ製造<6492>が大幅高。20日の取引終了後、23年11月期の連結業績に関し、売上高が計画の73億1200万円から74億700万円(前の期比7.6%増)に、最終利益が計画の3億3500万円から6億9700万円(同44.3%増)に上振れして着地したようだと発表した。最終利益は減益予想から一転して増益を確保する形となり、ポジティブ視されたようだ。短納期かつ採算性の高い取り換え部品の販売が増加した。メンテナンス部門では年間を通じて高稼働率を維持した。採算管理の徹底と原価低減も利益を押し上げる要因となった。
株探ニュース
ソシオネクスト<6526>が4日ぶり反落。SMBC日興証券が20日、ソシオネクスの目標株価を2万2000円から1万3000円に大幅に減額した。投資評価は「2」を継続する。自動車分野向けは着実な成長が期待されるとしながらも、ここ数年業績をけん引してきた5Gネットワーク向けが減速し、今後2年間の業績は踊り場局面を迎えると想定。同証券はソシオネクスの25年3月期営業利益を330億円から310億円に減額した。
■東京エレクトロン <8035> 24,700円 -555 円 (-2.2%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連がリスク回避の売り圧力に晒されている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安で10日ぶり反落となったが、そのなか半導体関連株への売りが目立っており、エヌビディア<NVDA>が3%安、アプライド・マテリアルズ<AMAT>3.3%安、マイクロンテクノロジー<MU>は4.2%安に売られるなど主力銘柄の下げが目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%近い下落をみせており、このリスクオフの流れが東京市場にも及んでいる。ただ、米株市場の引け後に発表されたマイクロンの9~11月期決算は市場予測を上回り、同社株は時間外で買われており、これを横目に足もとで押し目に買い向かう動きも観測される。
■パルマ <3461> 400円 +80 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
パルマ<3461>がストップ高。同社はトランクルームなどセルフストレージ業界向け滞納保証や運営業務受託サービスを主力に展開する。足もとでは販売数量の増加に加え、好採算案件の比率が上昇し利益率も高まっている。そうしたなか20日取引終了後に、日本郵政<6178>との業務連携を深化させ、日本郵便が八幡西郵便局(福岡県)で試行するセルフストレージ事業に対し、その開業・運営支援を行うことで合意したことを発表した。今回の連携強化による業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。
■GRCS <9250> 1,843円 +211 円 (+12.9%) 本日終値
20日に発表した「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービスを提供開始」が買い材料。
■全保連 <5845> 815円 +85 円 (+11.6%) 本日終値
全保連<5845>が急伸。20日の取引終了後、24年3月期の年間配当予想を5円増額して30円とすると発表した。あわせて配当方針について、配当性向の目安をこれまでの30%程度から40%程度に変更することを決めたといい、好感されたようだ。同社は今年10月に新規上場した。足もとの業績動向や成長戦略の実行状況などを踏まえ、更なる株主価値向上の観点から配当方針を変更した。
■スリーエフ <7544> 392円 +39 円 (+11.1%) 一時ストップ高 本日終値
スリーエフ<7544>が後場に急伸。21日午後2時、24年2月期の連結業績予想の上方修正を発表した。経常利益の見通しは6億円から7億円(前期比4.5倍)に引き上げ、ポジティブ視されたようだ。営業総収入の見通しは135億円から137億円(同3.7%増)に見直した。高温が続いたことでドリンクやアイスなどの需要が増加した。台風など雨の影響が軽微だったこともあって客数が増加。更に加盟店からのロイヤルティー収入が当初の予想を上回った。
■ITbook <1447> 272円 +21 円 (+8.4%) 本日終値
ITbookホールディングス<1447>が大幅反発した。20日の取引終了後、グループ会社のサムシングが、AIを活用した地盤改良工事に関連する特許を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボーリングコアの品質を画像処理AIにより判定するアプリケーション「MARCRAY」に関する特許で、特許登録日は11月22日。今回特許を取得した技術には、AIが解析したデータを自動でサーバーに保存する技術が含まれており、トレーサビリティーを確保することで、品質やデータの確実性を担保する仕組みとなっているという。
■佐藤渡辺 <1807> 2,989円 +214 円 (+7.7%) 本日終値
佐藤渡辺<1807>が後場に買われ、年初来高値を更新した。21日午後1時、24年3月期の年間配当予想の修正を発表。これまで110円としていた普通配当に創業100周年の記念配当40円を加え、150円(前期の普通配当は100円)とした。配当予想の大幅な増額修正が材料視されたようだ。24年6月開催予定の定時株主総会に付議する方針という。
■タカトリ <6338> 4,490円 +200 円 (+4.7%) 本日終値
タカトリ<6338>が高い。20日の取引終了後、パワー半導体向けの新型大口径SiC材料切断加工装置の受注を獲得したと発表しており、これが好感された。受注先は海外企業で、受注金額は15億7800万円。売り上げ計上は24年9月期と25年9月期を予定している。なお、24年9月期業績予想には織り込み済みとしている。
■岡野バルブ製造 <6492> 3,420円 +140 円 (+4.3%) 本日終値
岡野バルブ製造<6492>が大幅高。20日の取引終了後、23年11月期の連結業績に関し、売上高が計画の73億1200万円から74億700万円(前の期比7.6%増)に、最終利益が計画の3億3500万円から6億9700万円(同44.3%増)に上振れして着地したようだと発表した。最終利益は減益予想から一転して増益を確保する形となり、ポジティブ視されたようだ。短納期かつ採算性の高い取り換え部品の販売が増加した。メンテナンス部門では年間を通じて高稼働率を維持した。採算管理の徹底と原価低減も利益を押し上げる要因となった。
株探ニュース