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    2023年12月6日 5時20分

    前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

    ■ラウンドワン <4680>  560円 (-28円、-4.8%)

     ラウンドワン <4680> [東証P]が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日、ラウンドワンの目標株価を1640円から1480円に引き下げた。米国では採算性の低下や人件費など経費の増加が見込まれるほか、中国においては新規出店予想の引き下げなどもあって、同証券は海外事業の利益予想を下方修正。25年3月期営業利益について、これまでの286億円から263億円に予想を引き下げた。半面、株価にはなおアップサイドの余地があるとし、レーティングは「オーバーウエイト」を据え置いた。

    ■ステムリム <4599>  644円 (-30円、-4.5%)

     ステムリム <4599> [東証G]が大幅安で4日続落。4日の取引終了後、大阪大学医学部付属病院と塩野義製薬 <4507> [東証P]との間で、再生誘導医薬開発品「レダセムチド」を用いた虚血性心筋症を対象とする第2相医師主導治験の実施に関する契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、次第に売りに押される展開となった。レダセムチドの有効性と安全性を評価することを主目的とし、2024年上半期の開始を計画する。

    ■アダストリア <2685>  3,705円 (-155円、-4.0%)

     アダストリア <2685> [東証P]が3日ぶり大幅反落。4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比6.2%増と21ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は11月以降急上昇局面にあっただけに利益確定売りが先行したようだ。上旬は気温が高く、冬物商品の販売に影響したものの、中旬以降に気温が低下してからは好調に推移した。アイテム別では着心地が良いニットが好調で、暖かい素材のパンツなども男女ともに人気で、服飾雑貨ではブーツや大容量のバッグ、生活雑貨ではクリスマス用品が人気だった。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

    ■日経レバ <1570>  20,250円 (-545円、-2.6%)

     NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が3日続落。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることで、全体相場に方向性が出てくると、個人投資家が先物を売買する感覚で参戦する傾向が強い。日経平均はここ上値の重い展開を強いられており、5日はフシ目の3万3000円台を割り込む場面もあった。ここまで米株高に牽引されてきたものの、国内に買い手掛かり材料が乏しく、ひと頃より先高期待が後退している。日経レバの信用取組では11月以降は買い残の整理(残高減少)が続いていたが、直近データである11月24日時点では再び買い残が増加に転じている。値ごろ感からの買いに動く投資家が増えていることを物語るが、その思惑に反し今週に入ってからも日経平均は下値を探る展開が続いている。

    ■ファストリ <9983>  36,230円 (-890円、-2.4%)

     ファーストリテイリング <9983> [東証P]が反落。4日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比10.0%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったものの、サプライズ感はなく、全般相場の軟調にツレ安する格好となった。月後半に気温が低下したのに伴い冬物商品の販売が好調だったことに加えて、「感謝祭」商戦やコラボ商品の販売も好調に推移した。内訳では客数が同6.0%増と8ヵ月ぶりにプラスに転じたほか、客単価も同3.8%増と上昇した。

    ■良品計画 <7453>  2,309円 (-56円、-2.4%)

     良品計画 <7453> [東証P]が10日ぶり反落。同社が4日に発表した11月の月次概況は、国内直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比22.6%増と前月(12.9%増)に続き好調だった。これが好感され朝方は高く始まったが、その後は前日4日まで続伸していた反動もあり利益確定売りに押される展開となった。11月6日まで実施した会員向けセール「無印良品週間」が寄与。なかでも生活雑貨部門でスキンケアやキッチン用品などの日用消耗品が引き続き売り上げに貢献した。客数は同1%減、客単価は同23.9%増だった。

    ■レーザーテク <6920>  33,780円 (-690円、-2.0%)

     レーザーテック <6920> [東証P]が6日ぶりに反落。その他、東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体製造装置の主力銘柄が軟調となった。前日4日の米国株市場では米長期金利が再び上昇基調に転じ、ハイテク系グロース株には向かい風となった。特に半導体セクターには利益確定の売りが目立ち、インテル <INTC> が3%超に売られたほか、エヌビディア <NVDA> も2.7%安と下値模索の動きを強めており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1%超の下落となった。これを受けて、東京市場でも時価総額上位の半導体関連は買いが見送られる展開となった。半導体製造装置関連は銘柄によって跛行色があり、レーザーテクやSCREENホールディングス <7735> [東証P]などが強いチャートで前日4日まで新値圏にあるが、一方で東エレクやアドバンテスト <6857> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など総じてここ最近は上値が重くなっている銘柄が多い。

    ※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

    株探ニュース