2023年12月4日 8時07分
株価指数先物【寄り前】 3万3500円を中心とした狭いレンジ推移
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 33470 +50(+0.14%)
TOPIX先物 2384.0 +5.0(+0.21%)
シカゴ日経平均先物 33470 +50
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは連日で年初来高値を更新した。11月のISM製造業景況感指数が46.7と市場予想(47.7辺り)を下回り、金融引き締め長期化の観測が後退した。また、注目されていたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言は「追加利上げの選択肢も維持する」と市場の利下げ観測を牽制したが、これまでのタカ派的な色彩が薄れたとして米長期金利が低下し、買いにつながった。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、運輸、不動産が上昇した一方で、メディア、保険、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比50円高の3万3470円だった。日経225先物(12月限)は日中比10円高の3万3430円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後ほどなくして3万3260円まで売られた。ただし、終盤にかけて買い戻されプラスに転じると、一時3万3490円まで上昇し、3万3470円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。ただし、NYダウの強い動きは好感されるものの、マイクロソフト<MSFT>のほかエヌビディア<NVDA>やマイクロンテクノロジー<MU>などハイテク株の一角が軟調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となり、日経平均型の上値を抑えそうだ。
また、米利上げ終了観測から米長期金利が低下し、円相場は1ドル=146円60銭台と円高に振れて推移している。日米金利差を狙ったポジションのリバランスにより、米国株への資金シフトが意識されやすいだろう。日経225先物は高値圏での保ち合いが継続しているものの、これまで支持線として機能していたボリンジャーバンドの+1σを下回ってきている。+1σは3万3620円まで上昇してきており、同水準が抵抗線として意識されてくる可能性もあるだろう。
一方で、週足の+1σは3万3370円処で推移しており支持線になりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格3万3375円から3万3625円の狭いレンジ推移となろう。今週は週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。まずは3万3500円処で落ち着いた値動きをみせられるかが、注目されそうである。もっとも、米国市場の先高期待が高まるなか、レンジ下限を下回ってくる局面では、押し目狙いのロング対応を想定しておきたい。
先週末のVIX指数は12.63に低下した。11月24日に12.45まで低下し、9月半ば以来の年初来安値を更新した。6月以降のボトム水準であり、短期的にはリバウンド狙いの動きが入りやすいが、方向性は下向きであり、ショートは避けておきたいところである。
また、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.04倍だった。14.05倍処で推移する200日移動平均線を挟んだ狭いレンジでの推移が続くなか、週末は配当再投資に伴う需給要因によりTOPIX型優位となり、200日線を下回った格好だろう。米国市場の流れから本日もTOPIX型優位になりそうだが、配当再投資に伴う需給が通過することで、次第に日経平均型にシフトする可能性はありそうだ。年末高を意識したセンチメントでもあり、調整の場面ではNTロングを組成するスタンスとみておきたい。
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株探ニュース
日経225先物 33470 +50(+0.14%)
TOPIX先物 2384.0 +5.0(+0.21%)
シカゴ日経平均先物 33470 +50
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは連日で年初来高値を更新した。11月のISM製造業景況感指数が46.7と市場予想(47.7辺り)を下回り、金融引き締め長期化の観測が後退した。また、注目されていたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言は「追加利上げの選択肢も維持する」と市場の利下げ観測を牽制したが、これまでのタカ派的な色彩が薄れたとして米長期金利が低下し、買いにつながった。S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、運輸、不動産が上昇した一方で、メディア、保険、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比50円高の3万3470円だった。日経225先物(12月限)は日中比10円高の3万3430円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後ほどなくして3万3260円まで売られた。ただし、終盤にかけて買い戻されプラスに転じると、一時3万3490円まで上昇し、3万3470円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。ただし、NYダウの強い動きは好感されるものの、マイクロソフト<MSFT>のほかエヌビディア<NVDA>やマイクロンテクノロジー<MU>などハイテク株の一角が軟調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となり、日経平均型の上値を抑えそうだ。
また、米利上げ終了観測から米長期金利が低下し、円相場は1ドル=146円60銭台と円高に振れて推移している。日米金利差を狙ったポジションのリバランスにより、米国株への資金シフトが意識されやすいだろう。日経225先物は高値圏での保ち合いが継続しているものの、これまで支持線として機能していたボリンジャーバンドの+1σを下回ってきている。+1σは3万3620円まで上昇してきており、同水準が抵抗線として意識されてくる可能性もあるだろう。
一方で、週足の+1σは3万3370円処で推移しており支持線になりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格3万3375円から3万3625円の狭いレンジ推移となろう。今週は週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。まずは3万3500円処で落ち着いた値動きをみせられるかが、注目されそうである。もっとも、米国市場の先高期待が高まるなか、レンジ下限を下回ってくる局面では、押し目狙いのロング対応を想定しておきたい。
先週末のVIX指数は12.63に低下した。11月24日に12.45まで低下し、9月半ば以来の年初来安値を更新した。6月以降のボトム水準であり、短期的にはリバウンド狙いの動きが入りやすいが、方向性は下向きであり、ショートは避けておきたいところである。
また、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.04倍だった。14.05倍処で推移する200日移動平均線を挟んだ狭いレンジでの推移が続くなか、週末は配当再投資に伴う需給要因によりTOPIX型優位となり、200日線を下回った格好だろう。米国市場の流れから本日もTOPIX型優位になりそうだが、配当再投資に伴う需給が通過することで、次第に日経平均型にシフトする可能性はありそうだ。年末高を意識したセンチメントでもあり、調整の場面ではNTロングを組成するスタンスとみておきたい。
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