ＦＲＢが引け後に今年の大手銀に対するストレステストの結果を公表し、検査の対象となった大手銀２３行がすべて合格した。大手銀は株主に数十億ドルを還元するための重要なハードルをクリアし、深刻な世界的不況と不動産市場の混乱に耐えられることを示した。

　今年の審査基準は、銀行がどれだけの資金を準備する必要があるかを判断するもので、３月の地銀混乱の前に基準が発表された。毎年行われるこのテストは金融業界が注視しており、合格すれば大手銀は何十億ドルもの資金を株主に還元する許可を得ることができる。

　しかし、今年の結果はすぐには配当や自社株買いにはつながらない可能性もあるという。何年も前から検討されている新たな自己資本規制について明確になるまで、多くの大手銀が発表を控えると予告している。ＦＲＢは銀行が３０日金曜日から配当計画を発表し始めることを許可しているが、監督活動の見直しも検討している。

　時間外で米大手銀株は堅調。

（NY時間16:58）時間外
ＪＰモルガン<JPM>　140.00（+1.41　+1.02%）
バンカメ<BAC>　28.70（+0.63　+2.24%）
シティグループ<C>　45.80（-0.43　-0.93%）
ウェルズ・ファーゴ<WFC>　41.48（+0.86　+2.12%）

ゴールドマン<GS>　316.87（+3.21　+1.02%）
モルガン・スタンレー<MS>　84.47（+0.48　+0.57%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美