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    2025年11月4日 23時46分

    再送:ダウ平均は続落 利下げやバリュエーションに意識が再び集まる パランティアが好決算も下落=米国株序盤

    NY株式4日(NY時間09:42)(日本時間23:42)
    ダウ平均   47019.88(-316.80 -0.67%)
    ナスダック   23523.16(-311.56 -1.31%)
    CME日経平均先物 51385(大証終比:-125 -0.24%)

     きょうのNY株式市場、ダウ平均は一時400ドル超続落して始まったほか、本日はIT・ハイテク株も利益確定売りに押されており、ナスダックは大幅安で始まっている。

     特段の理由は見当たらないが、FRBの利下げ動向やIT・ハイテク株のバリュエーションを巡る不透明感に市場の意識が再び集まっている模様。本日、香港で金融機関のCEOによる金融サミットが開催されていたが、ウォール街のCEOからは、株式市場の10%超の下落の警告も出ていた。ただ、その場合でも健全な調整の範囲だとも述べている。「企業業績は堅調だが、課題はバリュエーションだ」との指摘もCEOから出ていた。

     FRBの12月利下げ期待の後退も重し。先週のFOMC明けで、FOMC委員の発言が数多く伝わっているが、12月利下げについて慎重な見方が多い。グールズビー・シカゴ連銀総裁は前日に、「労働市場よりもインフレの方を懸念している」と発言し、追加利下げの見通しに慎重さを促した。

     また、米政府機関の閉鎖が35日目に達し、2018-19年の最長記録に並んだことも投資家心理を冷やしている可能性もありそうだ。

     一方、決算ではパランティア<PLTR>が前日引け後に決算を発表し、通期の売上高見通しを上方修正したにもかかわらず、ネガティブな反応を見せている。IT・ハイテク大手の最新の決算は、AIへの巨額投資が続いていることを示しており、今年の世界の株式市場をけん引してきた主因に一定の正当性を与えている。しかし、投資家からは材料出尽くしで利益確定売りを出す動きが見られ、わずかな欠点でも敏感に反応する傾向が強まっている。

     「パランティアの業績は“素晴らしい”が、株価は極端な水準にある。数字自体は強いが、2026年の1株利益予想の83倍というバリュエーションではリスク・リワードが合わず、AIへの投資は別の銘柄で行う方が良い」との評価も聞かれた。

    パランティア<PLTR> 189.36(-17.82 -8.60%)

    アップル<AAPL> 268.80(-0.25 -0.09%)
    マイクロソフト<MSFT> 511.26(-5.77 -1.12%)
    アマゾン<AMZN> 252.52(-1.48 -0.58%)
    アルファベットC<GOOG> 279.60(-4.52 -1.59%)
    アルファベットA<GOOGL> 279.10(-4.62 -1.63%)
    テスラ<TSLA> 451.98(-16.40 -3.50%)
    エヌビディア<NVDA> 202.59(-4.29 -2.07%)
    メタ<META> 633.44(-4.27 -0.67%)
    AMD<AMD> 252.96(-6.69 -2.58%)
    イーライリリー<LLY> 889.00(-7.53 -0.84%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース