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    2025年1月22日 6時49分

    ネットフリックス、決算受け時間外で13%高 有料会員数が記録的な伸び=米国株個別

    (NY時間16:48)(日本時間06:48)時間外
    ネットフリックス<NFLX> 985.00(+115.32 +13.26%)

     ネットフリックス<NFLX>が時間外で大幅高。引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、有料会員数が1891万人増と予想の2倍以上の増加となったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。

     初のスポーツのライブイベントと韓国の「イカゲーム」の第2シーズンの恩恵を受け、四半期で最大の加入者数の増加を記録した。

     なお、同社が四半期ごとの加入者数を報告するのは今回が最後となる。経営陣は投資家に対して、売上や利益などの財務指標を優先するよう働きかけている。

     また、今回の売上高のガイダンス上方修正は、一部値上げによるところが大きく、米国、カナダ、ポルトガル、アルゼンチンで値上げを実施し、最も人気の高い米国のプランは月額17.99ドルとなり2.50ドルの値上げを実施する予定。

     同社は、ヒット映画「キャリー・オン」や、同社史上最も人気の高いシリーズである「イカゲーム」の第2シーズンなど、様々な番組の組み合わせが功を奏したと評価。調査会社によると、ジェイク・ポールとマイク・タイソンのボクシングマッチは、NFLの試合を配信した同社の初回を上回る記録的な数の新規登録者数を獲得したという。

     同社は声明で「新たに確立したライブ番組のスケジュールは、すでに必見の瞬間をいくつか提供している」と述べている。「ライブ番組は総視聴時間およびコンテンツ費用に占める割合は小さいが、イベント化することで、会員と事業の両方に大きな価値をもたらすと考えている」とも語った。

     ライブ番組は広告事業を拡大する上で不可欠。同社は、フットボールやレスリングの試合中に、広告付きの低価格プランの会員だけでなく、すべての会員に広告を表示している。広告事業は出だしが遅かったこともあり、2026年までは大きな利益は見込めないとしているが、進展は見られ始めており、新規顧客の大半は広告が利用可能な12の市場で広告付きプランを選択している。同社は今年末までには広告主を満足させるだけの規模になると述べている。

    (10-12月・第4四半期)
    ・1株利益:4.27ドル(予想:4.18ドル)
    ・売上高:102.5億ドル 16%増(予想:101.1億ドル)
    ・ストリーミング有料会員数純増:1891万人増(予想:918万人増)
    ・ストリーミング有料会員総数:3億163万人(予想:2億9093万人)
    ・営業利益:22.7億ドル(予想:22億ドル)
    ・FCF:13.8億ドル(予想:10.6億ドル)

    (1-3月・第1四半期見通し)
    ・1株利益:5.58ドル(予想:6.01ドル)
    ・売上高:104.2億ドル(予想:104.8億ドル)
    ・営業利益:29.4億ドル(予想:31.3億ドル)

    (通期見通し)
    ・売上高:435~445億ドル(従来:430~440億ドル)(予想:435.9億ドル)
    ・営業利益率:29%(従来:28%)(予想:28.4%)
    ・FCF:約80億ドル(予想:85.1億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース