（NY時間10:55）（日本時間23:55）
ジェフリーズ<JEF>　52.24（+1.35　+2.65%）

　モルガン・スタンレー<MS>の資産運用部門は、破綻した自動車部品のファースト・ブランズの商業債権に大きく投資していたジェフリーズのファンドから、一部資金償還を求めた。

　問題の貿易金融系ファンド「ポイント・ボニータ」は、ポートフォリオの約４分の１をファースト・ブランズ関連の売掛債権に投資。ジェフリーズによると、ポイント・ボニータはファースト・ブランズに関連する売掛債権に約７億１５００万ドルを投資していた。

　一方、ファースト・ブランズの特別アドバイザーが、これらの債権が複数回担保として差し入れられていた可能性があるかを調査しており、ジェフリーズが手掛ける貿易金融ファンドのリスク管理体制や、ファースト・ブランズ破綻による波及リスクへの懸念を高めている。

　また、ジェフリーズはファースト・ブランズへのエクスポージャーで、金銭的損失が徐々に生じる恐れがあるとしながらも、われわれの規模と比べれば、数字は比較的小さいとの認識を示唆していた。

　ンドラーＣＥＯは「われわれの規模と比較すれば、これらの投資損失や費用負担は容易に吸収可能で、財務状況やビジネスのモメンタムを脅かすものでない」と説明している。

　本日の同社株は上昇。

【企業概要】
　米国内外において、投資家・企業・政府機関など向けに投資銀行業務・資産運用業務を行う。企業の資金調達、運用、管理、コンサルティングの他、直接投資や株式・債券引受、資産管理などのサービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース