（NY時間10:04）（日本時間00:04）
ルーシッド<LCID>　2.46（-0.15　-5.87%）

　電気自動車（ＥＶ）のルーシッド<LCID>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高が予想を上回ったほか、１株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。通期については２万台の生産台数の見通しを示し、予想を上回っている。また、同社はロウリンソンＣＥＯが退任し、顧問に就任する人事を発表。新たなリーダー選定を開始した。

　ただ、株価は冴えない反応。アナリストからはネガティブなコメントも出ている。「同社の通期の業績見通しは予想を上回る生産ガイダンスとコスト削減策にもかかわらず、損失が大幅に改善する可能性は低い。今年の生産稼働率が２３％と低いままであるため、２０２４年比で粗利益の赤字を半減させるという経営陣の目標は楽観的かもしれない」と述べている。

　「現金消費は２０－２５億ドルと推定され、同社の現金残高はさらに４０％縮小する可能性がある。そのため、流動性管理のためにさらなる資金調達が必要になる可能性が高い」という。

　「ＣＥＯの突然の退任は、２年先と思われる中型車発売の不確実性をさらに示唆している」とも付け加えた。

（１０－１２月・第４四半期）
・売上高：2.35億ドル（予想：2.12億ドル）
・１株損益（調整後）：0.22ドル赤字（予想：0.25ドルの赤字）
・EBITDA（調整後）：5.77億ドルの赤字（予想：5.76億ドルの赤字）

（通期見通し）
・生産台数：約2万台（予想：1万4695台）

【企業概要】
　米国・カナダにおいて、電気自動車(EV)・EVパワートレイン・バッテリーシステムを設計・エンジニアリング・構築する。小売販売ネットワークや直接オンライン販売を通じて、消費者に直接車両を販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース