（NY時間13:10）（日本時間03:10）
クローガー<KR>　54.89（+4.40　+8.71%）

　スーパーマーケットのクローガー<KR>が上昇。取引開始前に１１－１月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。既存店売上高は減収だったものの、予想ほどではなかった。通期のガイダンスも公表しており、１株利益、営業利益とも予想を上回る見通しを示している。消費者が生活必需品への支出を優先しており、第４四半期も売上高は予想を上回った。取扱高が改善し、来店客数も増加しているという。

　マクマレンＣＥＯは「いまのところ消費者の購買行動に劇的な変化はないが、買い物客の気分は良くなっている。今年は消費者心理の改善を予想しているが、当社の顧客は昨年同様にマクロ的圧力の多くに対処しなければならない」と述べた。

　アナリストは「同社は新鮮な商品、デジタル・エンゲージメント、バリューに重点を置いており、今後も顧客の共感を得、販売量増加につながるだろう。今回の通期ガイダンスは、同社の戦略がいかに勢いをもたらしているかを裏付けており、今年度は市場シェアの拡大を予想している」と述べた。

（１１－１月・第４四半期）
・既存店売上高：-0.8％（予想：-1.5％）
・1株利益（調整後）：1.34ドル（予想：1.11ドル）
・売上高：370.6億ドル（予想：367.4億ドル）
・粗利益率（調整後）：22.7％（予想：22.2％）
・営業利益（調整後）：13.1億ドル（予想：12.1億ドル）

（通期見通し）
・既存店売上高：0.25～1.75％（予想：1.00％）
・1株利益（調整後）：4.30～4.50ドル（予想：4.28ドル）
・営業利益（調整後）：46～48億ドル（予想：45.4億ドル）
・FCF（調整後）：25～27億ドルを維持

【企業概要】
　スーパーマーケットで販売する食品の製造、加工。米国全土にスーパーマーケット、マルチデパート、コンビニを運営している会社。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美