（NY時間09:34）（日本時間23:34）
ＫＢホーム<KBH>　70.05（+5.97　+9.32%）

　住宅建設のＫＢホーム<KBH>が上昇。前日引け後に９－１１月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。２５年度の通期ガイダンスも公表し、予想範囲内の売上高見通しを示している。

　同社は声明で「２０２４年に土地取得と開発に２８億ドル以上を投資し、成長の準備が整った。２０２５年には再び投資を増やす予定で、これらの投資は将来のコミュニティ数の増加に貢献し、当社のモデルが提供する手頃な価格のカスタマイズ住宅と併せて、購入者の需要に応える体制が整ったと確信している」と述べた。また、「２０２４年に自社株買いと配当で４億２０００万ドル以上を株主に還元したが、今後もバランスのとれた資本配分を継続していく」とも語った。

　アナリストは「同社は厳しい環境下で堅実な業績を上げ、受注と利益率が予想を若干上回り、自身の予想を上回るガイダンスを示した」と述べている。「２５年度のガイダンス上限は積極的な印象を与えるが、以前のガイダンスからは若干減少している。それは春にオープンした新しいコミュニティの吸収率（一定期間に売却された住宅や物件の割合）改善と、建売住宅販売の割合増加を反映。これにより同社の受注残の回転率は上昇するだろう」とも述べた。

（９－１１月・第４四半期）
・１株利益：2.52ドル（予想：2.44ドル）
・売上高：20億ドル　19％増（予想：19.9億ドル）
・住宅部門売上高：19.9億ドル　20％増（予想：19.9億ドル）
・住宅部門粗利益率：20.9％
・引き渡し戸数：3978台（予想：3901台）
・受注件数：2688件（予想：2554件）
・受注残高：22.4億ドル（予想：22.0億ドル）
・平均販売価格：500万ドル（予想：510万ドル）

（２５年度通期見通し）
・住宅部門売上高：70～75億ドル（予想：72.7億ドル）
・平均販売価格：490～500万ドル
・住宅粗利益率：20～21％

【企業概要】
　米国の南西部・中央部・南東部において、住宅建設関連事業を行う。住宅用の土地の取得・開発、多種多様な住宅の建設・販売を行い、住宅購入者に損害保険の他、地震・洪水・個人財産保険サービスや、物件のタイトルサービスも提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース