2025年7月15日 21時58分
ダウ先物は小幅安 米CPIの反応は一時的 米大手銀の決算の反応まちまち エヌビディアが上昇=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:44)(日本時間21:44)
ダウ先物 44642(-50.00 -0.11%)
S&P500 6331.25(+20.25 +0.32%)
ナスダック100先物 23159.00(+123.50 +0.54%)
きょうの米株価指数先物市場で、ダウ先物は小幅安の一方、S&P500、ナスダック100は上昇。先ほど発表の6月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比が予想を下回ったことで、米株式市場は買いの反応を見せた。年内の追加利下げを目指すFRBにとって、前向きな一歩と受け止められているようだ。ただ、他の数字は概ね予想通りでもあり、関税の影響が出ていることは示唆されている。ポジティブな反応も一時的に留まっている。
取引開始前に米大手銀の決算が発表になった。JPモルガン<JPM>は債券・為替・商品(FICC)部門のトレーディング収入が好調だったほか、投資銀行部門も予想を上回った。好調な投資銀行部門の業績はトランプ関税を巡る不透明感で慎重姿勢が続いていたディールメイキングに回復の兆しが見え始めたことを示唆している。ただ、時間外で株価は小幅安。
ウェルズ・ファーゴ<WFC>は純受取利息(NII)が冴えず、トランプ関税が影響したとしている。株価は下落。シティグループ<C>はFICC部門のトレーディング収入が好調で株価は上昇している。
大手銀行株については年初来からかなり上昇しており、事前のハードルも上がっていた。堅調な内容ではあるが、市場が更に買いを強めるには不十分といったところのようだ。
市場は、今回の決算が予想を上回り、過去最高値圏にある株式市場への更なる追い風となることを期待している。ただし、今回の決算シーズンに対する事前の期待値は低めで、S&P500企業の利益の伸びは4.3%程度が見込まれている状況。
なお、ナスダック100については、エヌビディア<NVDA>の時間外での上昇が寄与。米国の輸出規制に準拠しつつ中国向けに設計されたAIアクセラレータ「H20」製品について、対中輸出を再開する予定。同社は前日に米当局から、H20製品の対中輸出を許可すると伝えられたことを明らかにした。これを受けてAMD<AMD>なども時間外で上昇。
広告マーケティングのザ・トレードデスク<TTD>が時間外で大幅高。S&P500の算出銘柄に組み入れられた。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、今月18日の取引開始前に同社を構成銘柄に採用すると発表。
レアアース採掘のMPマテリアルズ<MP>が時間外で大幅高。同社は先週、米国防総省からの支援を獲得したばかりだが、今度はアップル<AAPL>との供給契約が報じられた。Foxビジネスによると、アップルはMPマテリアルズから、レアアース磁石を調達する5億ドル規模の契約を発表する予定だという。
(NY時間08:54)(日本時間21:54)時間外
JPモルガン<JPM> 286.70(-2.00 -0.69%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 80.69(-2.74 -3.28%)
シティグループ<C> 88.25(+0.75 +0.86%)
ザ・トレードデスク<TTD> 85.41(+9.98 +13.23%)
MPマテリアルズ<MP> 53.40(+4.88 +10.06%)
アップル<AAPL> 209.31(+0.69 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 502.65(-0.37 -0.07%)
アマゾン<AMZN> 226.39(+0.70 +0.31%)
アルファベットC<GOOG> 183.55(+0.74 +0.40%)
アルファベットA<GOOGL> 182.50(+0.94 +0.52%)
テスラ<TSLA><TSLA> 318.24(+1.34 +0.42%)
メタ<META><META> 724.35(+3.43 +0.48%)
エヌビディア<NVDA> 172.30(+8.23 +5.02%)
AMD<AMD> 154.23(+7.99 +5.46%)
イーライリリー<LLY> 801.00(+1.66 +0.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 44642(-50.00 -0.11%)
S&P500 6331.25(+20.25 +0.32%)
ナスダック100先物 23159.00(+123.50 +0.54%)
きょうの米株価指数先物市場で、ダウ先物は小幅安の一方、S&P500、ナスダック100は上昇。先ほど発表の6月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比が予想を下回ったことで、米株式市場は買いの反応を見せた。年内の追加利下げを目指すFRBにとって、前向きな一歩と受け止められているようだ。ただ、他の数字は概ね予想通りでもあり、関税の影響が出ていることは示唆されている。ポジティブな反応も一時的に留まっている。
取引開始前に米大手銀の決算が発表になった。JPモルガン<JPM>は債券・為替・商品(FICC)部門のトレーディング収入が好調だったほか、投資銀行部門も予想を上回った。好調な投資銀行部門の業績はトランプ関税を巡る不透明感で慎重姿勢が続いていたディールメイキングに回復の兆しが見え始めたことを示唆している。ただ、時間外で株価は小幅安。
ウェルズ・ファーゴ<WFC>は純受取利息(NII)が冴えず、トランプ関税が影響したとしている。株価は下落。シティグループ<C>はFICC部門のトレーディング収入が好調で株価は上昇している。
大手銀行株については年初来からかなり上昇しており、事前のハードルも上がっていた。堅調な内容ではあるが、市場が更に買いを強めるには不十分といったところのようだ。
市場は、今回の決算が予想を上回り、過去最高値圏にある株式市場への更なる追い風となることを期待している。ただし、今回の決算シーズンに対する事前の期待値は低めで、S&P500企業の利益の伸びは4.3%程度が見込まれている状況。
なお、ナスダック100については、エヌビディア<NVDA>の時間外での上昇が寄与。米国の輸出規制に準拠しつつ中国向けに設計されたAIアクセラレータ「H20」製品について、対中輸出を再開する予定。同社は前日に米当局から、H20製品の対中輸出を許可すると伝えられたことを明らかにした。これを受けてAMD<AMD>なども時間外で上昇。
広告マーケティングのザ・トレードデスク<TTD>が時間外で大幅高。S&P500の算出銘柄に組み入れられた。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、今月18日の取引開始前に同社を構成銘柄に採用すると発表。
レアアース採掘のMPマテリアルズ<MP>が時間外で大幅高。同社は先週、米国防総省からの支援を獲得したばかりだが、今度はアップル<AAPL>との供給契約が報じられた。Foxビジネスによると、アップルはMPマテリアルズから、レアアース磁石を調達する5億ドル規模の契約を発表する予定だという。
(NY時間08:54)(日本時間21:54)時間外
JPモルガン<JPM> 286.70(-2.00 -0.69%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 80.69(-2.74 -3.28%)
シティグループ<C> 88.25(+0.75 +0.86%)
ザ・トレードデスク<TTD> 85.41(+9.98 +13.23%)
MPマテリアルズ<MP> 53.40(+4.88 +10.06%)
アップル<AAPL> 209.31(+0.69 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 502.65(-0.37 -0.07%)
アマゾン<AMZN> 226.39(+0.70 +0.31%)
アルファベットC<GOOG> 183.55(+0.74 +0.40%)
アルファベットA<GOOGL> 182.50(+0.94 +0.52%)
テスラ<TSLA><TSLA> 318.24(+1.34 +0.42%)
メタ<META><META> 724.35(+3.43 +0.48%)
エヌビディア<NVDA> 172.30(+8.23 +5.02%)
AMD<AMD> 154.23(+7.99 +5.46%)
イーライリリー<LLY> 801.00(+1.66 +0.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース