（NY時間15:03）（日本時間04:03）
ジェフリーズ<JEF>　55.60（-3.50　-5.92%）

　金融サービスのジェフリーズ<JEF>が８日続落。傘下の資産運用会社が、３０億ドルに上るトレードファイナンスのポートフォリオのうち、約４分の１を経営破綻した米自動車部品のファースト・ブランズ社に関連する売掛債権につぎ込んでいたと発表した。

　傘下のポイント・ボニータ社はウォルマート<WMT>やオートゾーン<AZO>などファースト・ブランズの顧客企業によって支払われるべき売掛債権に約７億１５００万ドルを投資していた。

　支払いはファースト・ブランズが管理してポイント・ボニータに振り向けられることになっていたが、ファースト・ブランズは９月１５日に支払いを停止し、問題が表面化した。

　ジェフリーズは、グループがファースト・ブランズに対して持つエクスポージャーの大部分がポイント・ボニータのものだと説明。ポイント・ボニータは第三者の投資家向けにトレードファイナンス資産を管理するジェフリーズの一部門、ルーカディア・アセット・マネジメントの傘下にあり、ルーカディアはポイント・ボニータに１億１３００万ドル出資しているという。

　ジェフリーズはまた、債務担保証券（ＣＬＯ）を通じてファースト・ブランズに約４８００万ドルの貸し付けがあるエイペックス・クレジットに５０％出資している。

　アナリストは、ファースト・ブランズ関連でジェフリーズが４４６０万ドルの損失を被る可能性があると試算。ジェフリーズの有形株主資本にとっては管理可能な打撃だとも指摘した。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース