（NY時間10:53）（日本時間23:53）
アメリカン航空<AAL>　11.30（-0.10　-0.83%）
ユナイテッド航空<UAL>　98.43（-0.72　-0.73%）

　アメリカン航空<AAL>は、シカゴ市がライバルのユナイテッド航空<UAL>に、シカゴ・オヘア国際空港の貴重なゲート枠を与えるのを阻止しようと訴えていたが、クック郡巡回裁判所は前日に要請を却下した。ゲート利用権を巡る裁判は訴訟を起こしてから約５カ月後の判断となった。

　オヘアは両社にとって拠点空港であり、米国内で唯一の二重ハブ施設となっている。アメリカン航空は、ユナイテッド航空<UAL>が自社を排除して、オヘア唯一のハブキャリアになろうとしていると主張していた。

　しかし、ウィルソン判事は「１０月１日に予定されている数ゲートの再配分でアメリカン航空が回復不能な損害を被ることを示す証拠はない」と指摘。「アメリカン航空は１０月１日に再配分が行われても便を欠航しなければならないとは示しておらず、これは仮処分を出す上で大きな判断要素になる」と述べた。

　今回のゲートはアメリカン航空から取り上げられるわけではないが、同社はユナイテッド航空の拡張が混雑するオヘアにおける競争上の立場を弱めると主張。今年はオヘア発着で２２の新路線を発表しており、ＡＣＩ（国際空港評議会）の世界空港ランキングでは同空港は世界８位の利用規模にある。ただ、本日の株価には影響はなし。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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