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    2026年6月3日 15時46分

    話題株ピックアップ【夕刊】(2):ABCマート、Uアローズ、イビデン

    ■日経レバ <1570>  76,720円  +3,790 円 (+5.2%)  本日終値
     NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急騰、一時4500円あまり水準を切り上げ7万7000円台に駆け上がった。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まった際に、個人投資家などの短期資金の売り買いが活発化する傾向が強い。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価3指数が揃って史上最高値を更新したが、とりわけ半導体関連株への買い意欲が旺盛で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6%近い急騰でマドを開けて最高値街道に突入した。この流れを引き継ぎ、東京市場でも日経平均寄与度の高い半導体主力株や電線株などが軒並値を飛ばし、指数押し上げ効果をもたらしている。日経レバもこれに連動する形となっているが、象徴的なのは5月中旬以降の信用取引残高で買い残が急減していることだ。5月中旬時点では117万7446口であったが、直近データでは62万9421口とほぼ半減している。日経平均の上昇過程で多くの個人投資家が利益を確定したことを反映している。一方で、売り残は漸増傾向にあり、直近データでは70万2596口と買い残を逆転した。信用倍率は0.90倍と今年に入ってほぼ初の売り長状態となっている。

    ■エービーシー・マート <2670>  2,658.5円  +118 円 (+4.6%)  本日終値
     エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した5月度売上高で、既存店売上が前年同月比8.8%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも日曜日、祝日が1日ずつ多い曜日並びだったこともプラスに働き、都心部路面店や商業施設を中心に売り上げは好調に推移した。特に、真夏日を記録した地域もあったことから、商品別ではサンダルやTシャツなどの夏物商品が好調だった。なお、全店売上高は同8.8%増だった。

    ■ユナイテッドアローズ <7606>  2,568円  +108 円 (+4.4%)  本日終値
     ユナイテッドアローズ<7606>が6日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した5月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比10.8%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が2日多かった影響が2.8ポイント程度あったことに加えて、気温の上昇とともに初夏物、盛夏物の動きが活発化し、メンズ、ウィメンズともにシャツ、カット、サンダルなどが好調だった。また、ジャケット、パンツなどのビジカジアイテムの安定需要も売り上げに寄与した。なお、全社売上高は同16.3%増だった。

    ■INPEX <1605>  3,707円  +140 円 (+3.9%)  本日終値
     INPEX<1605>が続伸。イラン情勢の不透明感を背景に原油価格が上昇しており、同社株へ見直し買いが流入した。米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が日本時間3日午前には一時1バレル=96ドル台に上昇した。2日の清算値(終値に相当)は前日比1.60ドル高の93.76ドルだった。イスラエルがレバノンへの攻撃を継続していると2日に報道された。また、この日は米国とイランの和平交渉が膠着状態となるなか、中東で戦闘が再び激化しているとも伝えられた。

    ■イビデン <4062>  21,940円  +805 円 (+3.8%)  本日終値
     イビデン<4062>が3日ぶりに大きく切り返した。調整を交えつつも5日移動平均線を絡めた急勾配の上昇トレンドを継続中だ。半導体パッケージ基板の世界トップメーカーとしてAIインフラ投資の恩恵を享受している。これまで長年にわたりインテル<INTC>のCPU向けを収益の主柱としていたが、直近ではAIサーバーに搭載されるエヌビディア<NVDA>のGPU向けパッケージ基板などの需要が、パソコンや汎用サーバーのCPU向けを上回る状況にあり、つれて業績も飛躍的な拡大局面に突入した。更にCPUに関しても「最近は生成AIの主戦場が推論領域へと進展したことで、演算処理スピードで圧倒するCPUの復権につながる環境となってきた」(ネット証券アナリスト)と指摘される。いずれにしてもイビデンにとっては、収益機会がかつてなく高まりつつあり、機関投資家の“持たざるリスク”が一段と意識される局面となっている。27年3月期は営業利益段階で前期比45%増の900億円を見込んでいるが、上振れ余地も考慮される状況だ。株式需給面では直近バークレイズ証券の貸株市場を経由した空売りの急増が確認されており、そのショートカバーに伴う株価押し上げ効果も発現している。

    ■コニカミノルタ <4902>  617.2円  +20.4 円 (+3.4%)  本日終値
     コニカミノルタ<4902>が3日ぶりに反発した。2日の取引終了後、旧村上ファンド関係者が設立したシンガポール拠点の投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントがコニカミノル株を買い増していたことが明らかとなった。アクティビストとして知られるファンドとあって、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、保有割合は9.55%から10.60%に上昇した。報告義務発生日は5月26日。保有目的は純投資で、保有株数のほとんどが投資一任契約に基づく顧客資産運用のためのものとなっている。

    ■川田テクノロジーズ <3443>  1,213円  +37 円 (+3.2%)  本日終値
     川田テクノロジーズ<3443>が大幅続伸。2日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を150万株(自己株式を除く発行済み株数の2.93%)、または15億円としており、取得期間は6月5日から8月31日まで。資本効率の向上及び機動的かつ柔軟な資本政策の実施のためとしている。

    ■東レ <3402>  1,152円  +30.5 円 (+2.7%)  本日終値
     東レ<3402>が3日ぶりに反発。東海東京インテリジェンス・ラボは2日、同社株のレーティングを3段階で真ん中の「ニュートラル」から最上位の「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は970円から1340円に見直した。炭素繊維複合材料の回復を織り込み評価を見直した。同証券では、27年3月期の事業利益は1650億円(会社計画1600億円)、28年3月期の同利益は2000億円と予想。炭素繊維複合材料が航空宇宙向けで伸びることなどを見込んでいる。

    ■ニトリホールディングス <9843>  2,648.5円  +61 円 (+2.4%)  本日終値
     ニトリホールディングス<9843>が続伸。2日の取引終了後に発表した5月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比7.0%増と9カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。テレビCM効果や「GW模様替え応援キャンペーン」の実施、気温が高く推移したことなどにより、ダイニング家具、シーゾナブル家具、キッチン用品、家電・照明などが好調に推移した。また、前年との曜日影響による押し上げも3.1ポイントほどあった。なお、全店売上高は同10.5%増だった。

    ■東電HD <9501>  572.9円  +12.9 円 (+2.3%)  本日終値
     東京電力ホールディングス<9501>は続伸。同社の次期会長に内定している産業革新投資機構(JIC)の横尾敬介社長が2日に記者会見を行い、その内容が伝わっている。国内メディアによると、事業の構造改革が課題だとの認識を示したほか、外部企業の提携などの検討も進める構えを示したという。株式市場では企業価値向上への期待感が広がり、買いを誘う格好となったようだ。

    株探ニュース