2024年5月30日 15時17分
話題株ピックアップ【夕刊】(2):キリンHD、三井住友FG (訂正)
■キリンホールディングス <2503> 2,165.5円 +23 円 (+1.1%) 本日終値
キリンホールディングス<2503>が底堅い。29日の取引終了後、傘下のキリンビバレッジが一部商品で価格改定を実施すると発表した。10月1日納品分より、ペットボトル容器・ボトル缶の一部商品について値上げを行う。収益面での好影響を見込んだ買いが株価を下支えしたようだ。メーカー消費税抜き希望小売価格を6~25%引き上げる方針。原材料や容器包材価格、エネルギーや物流といった関連費用の高騰を受け、価格改定に踏み切る。
■三井住友FG <8316> 10,045円 +5 円 (+0.1%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が全般下げ相場のなか強さを発揮。日銀の金融政策正常化に向けた動きが早まるとの思惑から、日本でも長期金利の上昇傾向が鮮明で、きょうは新発10年債利回りが一時1.100%まで上昇、運用利ザヤの拡大期待から収益面に追い風となるとの思惑が働いている。同社株は配当利回りが3.3%弱あり、中期スタンスでインカムゲイン狙いの買いを誘導している。なお、きょうは同社株以外の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などのメガバンクも強含みの展開に。
■タマホーム <1419> 4,075円 -445 円 (-9.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
タマホーム<1419>など5月期決算銘柄に安いものが目立つ。きょう30日は5月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となっているようだ。日本国土開発<1887>、ビーウィズ<9216>、Shinwa Wise Holdings<2437>、ファーストコーポレーション<1430>なども下落している。
■千代田化工建設 <6366> 283円 -13 円 (-4.4%) 本日終値
千代田化工建設<6366>が続落し、年初来安値を更新した。29日の取引終了後、6月28日に開催する定時株主総会に向けて、連結計算書類や事業報告の提供ができないとして、継続会を後日開催する方針を決めたと発表した。液化天然ガス(LNG)プロジェクトを共同で遂行する米国企業が、米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請しており、この影響で決算関連手続きが完了していないためという。全体相場が軟調な地合いのなかで、今回の発表を嫌気した売りが加わり、千代建の株価に下押し圧力が強まったようだ。
■日経レバ <1570> 27,150円 -715 円 (-2.6%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて急落、1300円を超える下げで25日移動平均線を下放れる格好となった。前日の欧米株市場が全面安となり、リスクオフの流れが東京市場にも及んでいる。前日は中国を除き、世界的な金利上昇局面となったことで、これを嫌気する動きが顕在化した。米国債券市場では10年債利回りが4.6%台に乗せたが、国内でも新発10年債利回りの上昇基調が止まらず、足もとで遂に1.10%台まで水準を切り上げてきた。株式の相対的割高感が意識されやすくなっており、リスク回避の売りを誘発している。また、きょうは北朝鮮が弾道ミサイル十数発を日本海に向け一斉に発射したとの報道で、地政学リスクも重荷となった。そうしたなか、日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されている日経レバは、短期筋の売買が活発化するなかフシ目の2万7000円台を大きく割り込んだ。株式需給面では、ここ信用買い残の整理が進んでいたが、信用倍率は2.8倍と依然として大幅に買い長の状態であり、含み損を抱えている個人投資家の見切り売りを誘っている。
■東京エレクトロン <8035> 34,500円 -880 円 (-2.5%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が安い。前日の米国株市場では景気敏感株中心に広範囲に売りが広がり、NYダウが400ドル超の下げを強いられた。そのなか、エヌビディア<NVDA>は全体相場に抗して上昇したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反落となった。日米ともに長期金利の上昇が警戒されており、半導体セクターには向かい風が強い。外国為替市場では1ドル=157円台後半まで円安が進んでいるが、足もとでこれを好感する動きは限定的となっている。
■日産自動車 <7201> 550.3円 -4 円 (-0.7%) 本日終値
日産自動車<7201>が軟調。同社が29日に米国で発売したタカタ製エアバッグを搭載した乗用車約8万4000台の所有者に対し、運転を中止するよう呼びかけたことが足もと複数のメディアで報じられている。これを受け先行き不透明感が高まったようだ。
■ホットリンク <3680> 314円 +49 円 (+18.5%) 一時ストップ高 本日終値
ホットリンク<3680>が一時ストップ高。午前11時ごろ、米国子会社が生成AIの開発に取り組むAccernと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。この提携により、Accernに生成AIアプリケーションの開発に必要な世界最大級の公開会話型コンテンツリポジトリへのアクセス権を提供したという。これが材料視されたようだ。
■阿波製紙 <3896> 564円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
阿波製紙<3896>が急騰。同社は29日の取引終了後、中期経営計画を公表した。26年3月期に売上高を213億円(25年3月期見通しは176億円)、営業利益を7億円(同2億7000万円)に伸ばす目標を掲げた。今期の見通しに比べて来期は収益が大きく拡大する見通しを示したとあって、好感されたようだ。自動車関連資材や一般産業用資材の売り上げの堅調な伸びを見込むほか、水処理関連資材の事業拡大も図る。
株探ニュース
キリンホールディングス<2503>が底堅い。29日の取引終了後、傘下のキリンビバレッジが一部商品で価格改定を実施すると発表した。10月1日納品分より、ペットボトル容器・ボトル缶の一部商品について値上げを行う。収益面での好影響を見込んだ買いが株価を下支えしたようだ。メーカー消費税抜き希望小売価格を6~25%引き上げる方針。原材料や容器包材価格、エネルギーや物流といった関連費用の高騰を受け、価格改定に踏み切る。
■三井住友FG <8316> 10,045円 +5 円 (+0.1%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が全般下げ相場のなか強さを発揮。日銀の金融政策正常化に向けた動きが早まるとの思惑から、日本でも長期金利の上昇傾向が鮮明で、きょうは新発10年債利回りが一時1.100%まで上昇、運用利ザヤの拡大期待から収益面に追い風となるとの思惑が働いている。同社株は配当利回りが3.3%弱あり、中期スタンスでインカムゲイン狙いの買いを誘導している。なお、きょうは同社株以外の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などのメガバンクも強含みの展開に。
■タマホーム <1419> 4,075円 -445 円 (-9.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
タマホーム<1419>など5月期決算銘柄に安いものが目立つ。きょう30日は5月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となっているようだ。日本国土開発<1887>、ビーウィズ<9216>、Shinwa Wise Holdings<2437>、ファーストコーポレーション<1430>なども下落している。
■千代田化工建設 <6366> 283円 -13 円 (-4.4%) 本日終値
千代田化工建設<6366>が続落し、年初来安値を更新した。29日の取引終了後、6月28日に開催する定時株主総会に向けて、連結計算書類や事業報告の提供ができないとして、継続会を後日開催する方針を決めたと発表した。液化天然ガス(LNG)プロジェクトを共同で遂行する米国企業が、米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請しており、この影響で決算関連手続きが完了していないためという。全体相場が軟調な地合いのなかで、今回の発表を嫌気した売りが加わり、千代建の株価に下押し圧力が強まったようだ。
■日経レバ <1570> 27,150円 -715 円 (-2.6%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて急落、1300円を超える下げで25日移動平均線を下放れる格好となった。前日の欧米株市場が全面安となり、リスクオフの流れが東京市場にも及んでいる。前日は中国を除き、世界的な金利上昇局面となったことで、これを嫌気する動きが顕在化した。米国債券市場では10年債利回りが4.6%台に乗せたが、国内でも新発10年債利回りの上昇基調が止まらず、足もとで遂に1.10%台まで水準を切り上げてきた。株式の相対的割高感が意識されやすくなっており、リスク回避の売りを誘発している。また、きょうは北朝鮮が弾道ミサイル十数発を日本海に向け一斉に発射したとの報道で、地政学リスクも重荷となった。そうしたなか、日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されている日経レバは、短期筋の売買が活発化するなかフシ目の2万7000円台を大きく割り込んだ。株式需給面では、ここ信用買い残の整理が進んでいたが、信用倍率は2.8倍と依然として大幅に買い長の状態であり、含み損を抱えている個人投資家の見切り売りを誘っている。
■東京エレクトロン <8035> 34,500円 -880 円 (-2.5%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が安い。前日の米国株市場では景気敏感株中心に広範囲に売りが広がり、NYダウが400ドル超の下げを強いられた。そのなか、エヌビディア<NVDA>は全体相場に抗して上昇したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反落となった。日米ともに長期金利の上昇が警戒されており、半導体セクターには向かい風が強い。外国為替市場では1ドル=157円台後半まで円安が進んでいるが、足もとでこれを好感する動きは限定的となっている。
■日産自動車 <7201> 550.3円 -4 円 (-0.7%) 本日終値
日産自動車<7201>が軟調。同社が29日に米国で発売したタカタ製エアバッグを搭載した乗用車約8万4000台の所有者に対し、運転を中止するよう呼びかけたことが足もと複数のメディアで報じられている。これを受け先行き不透明感が高まったようだ。
■ホットリンク <3680> 314円 +49 円 (+18.5%) 一時ストップ高 本日終値
ホットリンク<3680>が一時ストップ高。午前11時ごろ、米国子会社が生成AIの開発に取り組むAccernと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。この提携により、Accernに生成AIアプリケーションの開発に必要な世界最大級の公開会話型コンテンツリポジトリへのアクセス権を提供したという。これが材料視されたようだ。
■阿波製紙 <3896> 564円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
阿波製紙<3896>が急騰。同社は29日の取引終了後、中期経営計画を公表した。26年3月期に売上高を213億円(25年3月期見通しは176億円)、営業利益を7億円(同2億7000万円)に伸ばす目標を掲げた。今期の見通しに比べて来期は収益が大きく拡大する見通しを示したとあって、好感されたようだ。自動車関連資材や一般産業用資材の売り上げの堅調な伸びを見込むほか、水処理関連資材の事業拡大も図る。
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