（NY時間09:57）（日本時間23:57）
インターナショナル・フレーバー<IFF>　75.68（-6.36　-7.75%）

　香料のインターナショナル・フレーバー＆フレグランス<IFF>が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益は予想を下回ったものの、売上高は予想範囲内となった。ただ、株価は冴えない反応。通期の売上高見通しが予想を下回ったことが失望感に繋がっている模様。

　同社は声明で「マクロ経済が引き続き不透明であることを踏まえ、販売数量はポートフォリオの大部分において改善傾向が見られるものの、０－３％の減少を見込んでいる」と述べた。また、価格については、「投入コストの低下と競争力強化により、主に機能性原料やフレグランス原料の減少により、２．５％程度の低下を見込んでいる」としている。

　同社は減配も発表。四半期配当を約５０％減額し、１株０．４０ドル（年１．６０ドル）とした。バランスシートの債務解消を早め、財務の柔軟性を向上させるためとしている。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）（無形固定資産の償却除く）：0.72ドル（予想：0.74ドル）
・売上高：27.0億ドル（予想：26.9億ドル）
・営業EBITDA（調整後）：4.61億ドル（予想：4.47億ドル）

（通期見通し）
・売上高：108～111億ドル（予想：114.2億ドル）
・営業EBITDA（調整後）：19～21億ドル

【企業概要】
　世界の食品飲料・パーソナルケア等の市場向けに、栄養・香料・健康およびバイオサイエンス・医薬品の素材やソリューションを提供する。酵素・大豆タンパク・医薬品添加物・殺生物剤等の製品を扱い、フレーバー化合物は調味食品(スープ・ソース等)・飲料(ジュース等)・スイーツ(ガム等)・乳製品に使用される。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美