2023年11月17日 6時34分
ダウ平均は小反落 ウォルマートの決算に失望感も底堅さは堅持=米国株概況
NY株式16日(NY時間16:23)
ダウ平均 34945.47(-45.74 -0.13%)
S&P500 4508.24(+5.36 +0.12%)
ナスダック 14113.67(+9.83 +0.07%)
CME日経平均先物 33390(大証終比:-60 -0.18%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。取引開始前にまでに発表になった決算が好調な米株式市場に一息つかせていたようだ。ウォルマート<WMT>が決算を発表し、株価は下落。決算自体は好調だったものの、同社幹部のコメントに失望感が広がった。レイニーCFOは「10月最後の2週間は、売上がより急激に落ち込んだ」と述べていた。また、マクミロンCEOは決算説明会で「デフレ」という言葉を使ったことも雰囲気を悪化させていたようだ。
シスコシステムズ<CSCO>も大幅安。前日引け後に決算を発表し、予想を大きく下回るガイダンスを発表したことが嫌気されている。顧客企業がこれまで積み上げた在庫の実装のほうに注力しており、新製品の受注が減速していることが確認された。
ただ、取引開始前に発表の米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の軟化を示したことで米国債利回りが低下し、米株式市場は底堅い動きも見せていた。
今週の米株式市場は最新のインフレ指標に歓喜した。FRBの利上げ終了を期待する投資家にとっては心強い兆候となった。一部からは「最近の株高は長期的なトレンドを示している可能性がある」との指摘も出ている。「11月は歴史的に好調な時期であることもポジティブな兆候である。年末にかけてのラリー継続の要素は揃っている」とも述べていた。
短期金融市場での利上げ終了への期待感は変わっていない。また、FOMC委員は否定しているものの、来年の利下げ期待も温存されており、来年の第2四半期までに0.25%ポイントの利下げが見込まれている。
百貨店のメーシーズ<M>は決算を受け上昇。在庫が予想以上に減少したことが好感された。
サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が決算を受け下落。ガイダンスでも通期のビリングの見通しを下方修正した。
中国のアリババ<BABA>がNY市場で下落。同社が計画していたクラウド事業部門のスピンオフ計画を取り止めた。同社は先端半導体の対中輸出を巡る米国の規制が影響したとしている。
3Dプリンターのベロ3D<VLD>が大幅安。債務不履行が予想されるため、継続企業の前提に関する警告を発表する予定だと発表した。
バイオ医薬品のホモロジー・メディシンズ<FIXX>が大幅安。Q32バイオ社から合併提案を受けた。ホモロジーの株主は新会社の株式を25%保有し、Q32バイオ社の株主は残りの75%を保有する内容。
太陽電池のマクセオン・ソーラー・テクノロジーズ<MAXN>が決算を受け大幅安。紛争により7月からサンパワーへの出荷を停止したことが影響した。
コンタクトセンター向けのクラウドソフトウェアを提供するファイブ9<FIVN>が上昇。投資家説明会を開催し、クラウド変換と人工知能(AI)にまつわる機会について前向きな見解を示したことが好感されている。
ウォルマート<WMT> 156.04(-13.74 -8.09%)
メーシーズ<M> 13.33(+0.72 +5.71%)
シスコシステムズ<CSCO> 48.04(-5.24 -9.83%)
パロアルト<PANW> 242.30(-13.88 -5.42%)
アリババ<BABA> 79.11(-7.96 -9.14%)
ホモロジー<FIXX> 0.57(-0.31 -34.99%)
ベロ3D<VLD> 1.06(-0.35 -24.82%)
マクセオン<MAXN> 5.19(-0.91 -14.92%)
ファイブ9<FIVN> 72.66(+3.61 +5.23%)
アップル<AAPL> 189.71(+1.70 +0.90%)
マイクロソフト<MSFT> 376.17(+6.50 +1.76%)
アマゾン<AMZN> 142.83(-0.37 -0.26%)
アルファベットC<GOOG> 138.70(+2.32 +1.70%)
テスラ<TSLA> 233.59(-9.25 -3.81%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.19(+1.48 +0.44%)
AMD<AMD> 119.83(+1.83 +1.55%)
エヌビディア<NVDA> 494.80(+5.92 +1.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34945.47(-45.74 -0.13%)
S&P500 4508.24(+5.36 +0.12%)
ナスダック 14113.67(+9.83 +0.07%)
CME日経平均先物 33390(大証終比:-60 -0.18%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。取引開始前にまでに発表になった決算が好調な米株式市場に一息つかせていたようだ。ウォルマート<WMT>が決算を発表し、株価は下落。決算自体は好調だったものの、同社幹部のコメントに失望感が広がった。レイニーCFOは「10月最後の2週間は、売上がより急激に落ち込んだ」と述べていた。また、マクミロンCEOは決算説明会で「デフレ」という言葉を使ったことも雰囲気を悪化させていたようだ。
シスコシステムズ<CSCO>も大幅安。前日引け後に決算を発表し、予想を大きく下回るガイダンスを発表したことが嫌気されている。顧客企業がこれまで積み上げた在庫の実装のほうに注力しており、新製品の受注が減速していることが確認された。
ただ、取引開始前に発表の米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の軟化を示したことで米国債利回りが低下し、米株式市場は底堅い動きも見せていた。
今週の米株式市場は最新のインフレ指標に歓喜した。FRBの利上げ終了を期待する投資家にとっては心強い兆候となった。一部からは「最近の株高は長期的なトレンドを示している可能性がある」との指摘も出ている。「11月は歴史的に好調な時期であることもポジティブな兆候である。年末にかけてのラリー継続の要素は揃っている」とも述べていた。
短期金融市場での利上げ終了への期待感は変わっていない。また、FOMC委員は否定しているものの、来年の利下げ期待も温存されており、来年の第2四半期までに0.25%ポイントの利下げが見込まれている。
百貨店のメーシーズ<M>は決算を受け上昇。在庫が予想以上に減少したことが好感された。
サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が決算を受け下落。ガイダンスでも通期のビリングの見通しを下方修正した。
中国のアリババ<BABA>がNY市場で下落。同社が計画していたクラウド事業部門のスピンオフ計画を取り止めた。同社は先端半導体の対中輸出を巡る米国の規制が影響したとしている。
3Dプリンターのベロ3D<VLD>が大幅安。債務不履行が予想されるため、継続企業の前提に関する警告を発表する予定だと発表した。
バイオ医薬品のホモロジー・メディシンズ<FIXX>が大幅安。Q32バイオ社から合併提案を受けた。ホモロジーの株主は新会社の株式を25%保有し、Q32バイオ社の株主は残りの75%を保有する内容。
太陽電池のマクセオン・ソーラー・テクノロジーズ<MAXN>が決算を受け大幅安。紛争により7月からサンパワーへの出荷を停止したことが影響した。
コンタクトセンター向けのクラウドソフトウェアを提供するファイブ9<FIVN>が上昇。投資家説明会を開催し、クラウド変換と人工知能(AI)にまつわる機会について前向きな見解を示したことが好感されている。
ウォルマート<WMT> 156.04(-13.74 -8.09%)
メーシーズ<M> 13.33(+0.72 +5.71%)
シスコシステムズ<CSCO> 48.04(-5.24 -9.83%)
パロアルト<PANW> 242.30(-13.88 -5.42%)
アリババ<BABA> 79.11(-7.96 -9.14%)
ホモロジー<FIXX> 0.57(-0.31 -34.99%)
ベロ3D<VLD> 1.06(-0.35 -24.82%)
マクセオン<MAXN> 5.19(-0.91 -14.92%)
ファイブ9<FIVN> 72.66(+3.61 +5.23%)
アップル<AAPL> 189.71(+1.70 +0.90%)
マイクロソフト<MSFT> 376.17(+6.50 +1.76%)
アマゾン<AMZN> 142.83(-0.37 -0.26%)
アルファベットC<GOOG> 138.70(+2.32 +1.70%)
テスラ<TSLA> 233.59(-9.25 -3.81%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.19(+1.48 +0.44%)
AMD<AMD> 119.83(+1.83 +1.55%)
エヌビディア<NVDA> 494.80(+5.92 +1.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美