2025年8月28日 22時49分
HP、決算受け上昇 AI向けPCへの需要の高まり=米国株個別
(NY時間09:49)(日本時間22:49)
HP<HPQ> 28.04(+0.93 +3.43%)
HP<HPQ>が上昇。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表。1株利益、売上高とも予想を上回った。最新のAIソフトを動かせる新型PCへの需要の高まりが背景。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示した。株価は時間外で軟調に推移していたものの、通常取引に入って上昇している。
パークヒルCFOは声明で「PC市場の成長機会に引き続き自信を持っており、ウィンドウズ11の刷新とAI向けPCの採用拡大による勢いを期待している」と述べた。また、「今回のガイダンスは、米国の通商関連規制による追加コストと、それに対応する施策を反映している」とも語っていた。
PCの売上高は6%増加し、第4四半期も1桁台半ばの伸びを見込んでいる。AI向けPCは製品構成比の25%超に達したが、これは目標よりも1四半期早い達成となった。消費者向けPC販売も予想以上に好調だったという。
トランプ政権による関税の影響を受け、同社は北米向け製品をほぼ全て中国以外で生産する体制に切り替え、一部製品の値上げも行った。ただ、業界全体は経済の不確実性とコスト増に直面している。
ただ、アナリストは「第4四半期のガイダンスはやや上振れしたものの、確信を深めるには不十分で、依然として構造的な逆風や関税に関連した需要・価格面での課題に直面している」と述べていた。また、「同社の業務執行は予想以上に良好だったが、製品ミックスの悪化により利益率は圧迫された。株価は割安ではあるものの確信は持てず、上値余地は限定的と見ている」とも指摘している。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.75ドル(予想:0.74ドル)
・売上高:139.3億ドル 3.1%増(予想:137.4億ドル)
パーソナルシステム:99.3億ドル(予想:97.2億ドル)
プリンティング:39.9億ドル(予想:40.1億ドル)
・FCF:15.0億ドル(予想:12.2億ドル)
(8-10月・第4四半期予想)
・1株利益(調整後):0.87~0.97ドル(予想:0.91ドル)
(通期予想)
・FCF:26.0~30.0億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
HP<HPQ> 28.04(+0.93 +3.43%)
HP<HPQ>が上昇。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表。1株利益、売上高とも予想を上回った。最新のAIソフトを動かせる新型PCへの需要の高まりが背景。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示した。株価は時間外で軟調に推移していたものの、通常取引に入って上昇している。
パークヒルCFOは声明で「PC市場の成長機会に引き続き自信を持っており、ウィンドウズ11の刷新とAI向けPCの採用拡大による勢いを期待している」と述べた。また、「今回のガイダンスは、米国の通商関連規制による追加コストと、それに対応する施策を反映している」とも語っていた。
PCの売上高は6%増加し、第4四半期も1桁台半ばの伸びを見込んでいる。AI向けPCは製品構成比の25%超に達したが、これは目標よりも1四半期早い達成となった。消費者向けPC販売も予想以上に好調だったという。
トランプ政権による関税の影響を受け、同社は北米向け製品をほぼ全て中国以外で生産する体制に切り替え、一部製品の値上げも行った。ただ、業界全体は経済の不確実性とコスト増に直面している。
ただ、アナリストは「第4四半期のガイダンスはやや上振れしたものの、確信を深めるには不十分で、依然として構造的な逆風や関税に関連した需要・価格面での課題に直面している」と述べていた。また、「同社の業務執行は予想以上に良好だったが、製品ミックスの悪化により利益率は圧迫された。株価は割安ではあるものの確信は持てず、上値余地は限定的と見ている」とも指摘している。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.75ドル(予想:0.74ドル)
・売上高:139.3億ドル 3.1%増(予想:137.4億ドル)
パーソナルシステム:99.3億ドル(予想:97.2億ドル)
プリンティング:39.9億ドル(予想:40.1億ドル)
・FCF:15.0億ドル(予想:12.2億ドル)
(8-10月・第4四半期予想)
・1株利益(調整後):0.87~0.97ドル(予想:0.91ドル)
(通期予想)
・FCF:26.0~30.0億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース