（NY時間09:53）（日本時間23:53）
コー・マイニング<CDE>　18.31（-0.88　-4.59%）
ヘクラ・マイニング<HL>　19.00（-1.20　-5.94%）

　コー・マイニング<CDE>、ヘクラ・マイニング<HL>といった銀関連株が下落。貴金属市場で銀価格がアジア時間に一時１オンス＝８４ドル台を付け、最高値を更新したものの、その後反落していることが嫌気されている。

　銀相場は投機的な取引や構造的な需給の不均衡を背景に記録的な上昇を続けていたものの、利益確定売りが出ている模様。

　ドル安や地政学的緊張の高まりで貴金属に資金が流入しており、年末にかけて銀や金、プラチナが軒並み最高値を更新していた。

　マスク氏による週末のコメントも貴金属を巡る投資家の熱狂ぶりを浮き彫りにした。同氏は中国の輸出規制に関する発表に対し、「これは良くない。銀は多くの産業プロセスで必要とされている」とＸに投稿していた。

　だが、中国による措置は事実上、これまでの政策を継続するもので、中国商務省が１０月３０日にすでに発表していた物。中国は主に工業用金属の副産物として銀を生産する世界トップ３の一角だが、世界最大の消費国でもあり、主要な輸出国ではない。アナリストは「われわれは間違いなく１世代に１度の銀バブルを目撃している」と指摘していた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース