（NY時間10:22）（日本時間00:22）
ヒムズ＆ハーズ<HIMS>　36.98（-14.33　-27.93%）

　減量薬の調剤版を販売する遠隔医療プラットフォームのヒムズ＆ハーズ・ヘルス<HIMS>が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第１四半期も通期も予想を上回る見通しを示した。

　ただ、株価は冴えない反応。同社は、ＦＤＡが減量薬の品薄状態が解消されたと発表したことを受けて、デンマークのノボ社の減量薬「ウェゴヴィ」の調剤版の一部販売を停止すると発表。同社は引き続き、パーソナライズされた減量薬の販売は継続するとしているが、ネガティブな反応を見せている。

　オクペＣＦＯはインタビューで、「オゼンピックとウェゴヴィの主成分であるセマグルチドの市販されている全用量を撤去する」と述べた。ただ、同社は既存の薬に若干の調整を加えた混合薬である、いわゆる個人向けバージョンの減量薬の販売は継続するとしている。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益：0.11ドル（前年：0.22ドル）
・売上高：4.81億ドル（予想：4.70ドル）
・粗利益率：77％（予想：78.5％）
・受注件数：281万件（予想：290万件）
・総加入件数：223万件（予想：222万件）
・平均注文額：168ドル（予想：157.5ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：5.20～5.40億ドル（予想：4.8億ドル）
・EBITDA（調整後）：0.55～0.65億ドル（予想：0.57億ドル）

（通期見通し）
・売上高：23.0～24.0億ドル（予想：20.9億ドル）

【企業概要】
　ヘルスケア向けのクラウドベースのテクノロジーを設計・構築する。セクシャルヘルス、脱毛・皮膚科、プライマリーケア、ビヘイビアヘルスなどの専門分野におけるケアの為に、独自のウェブサイト、遠隔医療プラットフォーム、電子カルテシステム、薬局との連携で、モバイルファーストのサービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース