2023年10月12日 5時20分
前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■モノタロウ <3064> 1,300円 (-194.5円、-13.0%)
東証プライムの下落率2位。MonotaRO <3064> [東証P]が急反落。10日の取引終了後に発表した9月度の売上高は前年同月比8.5%増と増収基調が続いたものの、7月の同13.3%増、8月の同13.4%増を下回り、1ケタ台の伸びにとどまったことが嫌気されたようだ。
■タマホーム <1419> 3,200円 (-275円、-7.9%)
東証プライムの下落率3位。タマホーム <1419> [東証P]が急反落。10日の取引終了後に6-8月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比9.4%減の532億3700万円、営業利益は同51.4%減の13億8000万円だった。通期で小幅な増収、営業増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点の減収減益が嫌気され売られている。主力の住宅事業で注文住宅の販売棟数が減少したほか、人員増により販管費が増加。不動産事業も減少し、全体業績を押し下げた。なお、通期見通しは据え置いた。
■キャンドゥ <2698> 2,470円 (-172円、-6.5%)
キャンドゥ <2698> [東証S]が続急落。10日の取引終了後に発表した3-8月期決算で最終損益が1億5900万円の赤字で着地しており、これが嫌気された。売上高は395億3600万円、営業損益は2億1200万円の黒字だった。直営店の既存店売り上げが好調だったことが寄与。減損損失の計上により、最終損益ベースでは赤字となった。なお、前23年2月期が変則決算だったため前年同期との比較はない。通期見通しは据え置いている。
■イオンFS <8570> 1,218.5円 (-67円、-5.2%)
イオンフィナンシャルサービス <8570> [東証P]が4日ぶり急反落。10日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比60.2%減の72億3600万円となった。大幅な減益となったことに加え、通期の計画に対する進捗率は約27%にとどまっており、業績の下振れを警戒した売りが出たようだ。8月中間期の営業収益は同7.2%増の2375億5500万円だった。営業債権残高の積み上がりを背景に貸倒引当金繰入額が増加し、利益を圧迫した。連結子会社との経営統合費用を特別損失に計上したことも響いた。
■エニマインド <5027> 798円 (-39円、-4.7%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が大幅続落。11日、9月25日に発表した株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は今月3日に844円で決まったが、株価は11日の朝方には一時、760円まで下落しその後800円台へ値を戻している。売り出しに応じた投資家は、損失を抱える格好となっており見切り売りも膨らんだ様子だ。
■NTTデータ <9613> 1,901円 (-65円、-3.3%)
NTTデータグループ <9613> [東証P]が4日ぶり大幅反落。全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は11日、全国銀行データ通信システム(全銀システム)の不具合について10日以降、一部銀行において他行向けの振り込み取引ができない事象が発生しており、同日午前11時時点においても、障害が継続していると発表した。全銀ネットがホームページ上で公開する全銀システムのパンフレットによると、同システムはNTTデータが開発・提供するシステムを利用し、全銀ネットが運営しているという。全銀システムで金融機関の取引に影響を及ぼす障害が発生したのは1973年の稼働以来、初めて。NTTデータに対しては、異例の事態の発生による今後の事業への影響を懸念した売りが出たようだ。
■トレファク <3093> 1,274円 (-40円、-3.0%)
トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が4日ぶり大幅反落。10日の取引終了後に発表した9月度の月次単体売上概況で、既存店売上高は前年同月比7.8%増と25ヵ月連続で前年実績を上回ったことから朝方は高く始まったものの、その後利益確定売りに押される展開となっている。月を通して気温が高く推移したものの、夏物だけでなく気温が下がった下旬からは秋物の販売もあり衣料が引き続き好調だった。また、インバウンド需要を取り込んだブランド品の販売や、エアコンや冷蔵庫などの家電の販売も好調だった。なお、全店売上高は同17.7%増だった。
■ビックカメラ <3048> 1,107円 (-15円、-1.3%)
ビックカメラ <3048> [東証P]が続落。10日の取引終了後、集計中の23年8月期連結業績について、売上高が従来予想の8300億円から8150億円(前の期比2.9%増)へ、営業利益が155億円から142億円(同20.5%減)へ、純利益が78億円から29億円(同49.7%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。インバウンド需要が回復基調にある一方、巣ごもり需要の反動減による影響が続いており、売上高が計画を下回った。また、子会社ビックライフソリューションが保有する機械装置などの固定資産について将来の回収可能性を検討した結果、減損損失44億700万円を特別損失に計上したことも利益を押し下げた。
■トランスコス <9715> 3,115円 (-30円、-1.0%)
トランス・コスモス <9715> [東証P]が反落。10日の取引終了後、保有する米PFSウェブ <PFSW> の全株式(発行済み株式総数の16.2%)について、GXOロジスティクス <GXO> が実施する公開買い付け(TOB)に応募することを決めたと発表した。TOB価格は7ドル50セント。TOBが成立し、トランスコスの保有株式の全てが売却された場合、24年3月期に特別利益として有価証券売却益28億円を計上する見込みという。これを手掛かり視した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、利益確定売りに押された。なお、今回のTOBに関しては米国で差し止めの仮処分など法的な手続きが申し立てられているとしたうえで、開示すべき事項が生じた際には速やかに公表するとした。
※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
東証プライムの下落率2位。MonotaRO <3064> [東証P]が急反落。10日の取引終了後に発表した9月度の売上高は前年同月比8.5%増と増収基調が続いたものの、7月の同13.3%増、8月の同13.4%増を下回り、1ケタ台の伸びにとどまったことが嫌気されたようだ。
■タマホーム <1419> 3,200円 (-275円、-7.9%)
東証プライムの下落率3位。タマホーム <1419> [東証P]が急反落。10日の取引終了後に6-8月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比9.4%減の532億3700万円、営業利益は同51.4%減の13億8000万円だった。通期で小幅な増収、営業増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点の減収減益が嫌気され売られている。主力の住宅事業で注文住宅の販売棟数が減少したほか、人員増により販管費が増加。不動産事業も減少し、全体業績を押し下げた。なお、通期見通しは据え置いた。
■キャンドゥ <2698> 2,470円 (-172円、-6.5%)
キャンドゥ <2698> [東証S]が続急落。10日の取引終了後に発表した3-8月期決算で最終損益が1億5900万円の赤字で着地しており、これが嫌気された。売上高は395億3600万円、営業損益は2億1200万円の黒字だった。直営店の既存店売り上げが好調だったことが寄与。減損損失の計上により、最終損益ベースでは赤字となった。なお、前23年2月期が変則決算だったため前年同期との比較はない。通期見通しは据え置いている。
■イオンFS <8570> 1,218.5円 (-67円、-5.2%)
イオンフィナンシャルサービス <8570> [東証P]が4日ぶり急反落。10日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比60.2%減の72億3600万円となった。大幅な減益となったことに加え、通期の計画に対する進捗率は約27%にとどまっており、業績の下振れを警戒した売りが出たようだ。8月中間期の営業収益は同7.2%増の2375億5500万円だった。営業債権残高の積み上がりを背景に貸倒引当金繰入額が増加し、利益を圧迫した。連結子会社との経営統合費用を特別損失に計上したことも響いた。
■エニマインド <5027> 798円 (-39円、-4.7%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が大幅続落。11日、9月25日に発表した株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は今月3日に844円で決まったが、株価は11日の朝方には一時、760円まで下落しその後800円台へ値を戻している。売り出しに応じた投資家は、損失を抱える格好となっており見切り売りも膨らんだ様子だ。
■NTTデータ <9613> 1,901円 (-65円、-3.3%)
NTTデータグループ <9613> [東証P]が4日ぶり大幅反落。全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は11日、全国銀行データ通信システム(全銀システム)の不具合について10日以降、一部銀行において他行向けの振り込み取引ができない事象が発生しており、同日午前11時時点においても、障害が継続していると発表した。全銀ネットがホームページ上で公開する全銀システムのパンフレットによると、同システムはNTTデータが開発・提供するシステムを利用し、全銀ネットが運営しているという。全銀システムで金融機関の取引に影響を及ぼす障害が発生したのは1973年の稼働以来、初めて。NTTデータに対しては、異例の事態の発生による今後の事業への影響を懸念した売りが出たようだ。
■トレファク <3093> 1,274円 (-40円、-3.0%)
トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が4日ぶり大幅反落。10日の取引終了後に発表した9月度の月次単体売上概況で、既存店売上高は前年同月比7.8%増と25ヵ月連続で前年実績を上回ったことから朝方は高く始まったものの、その後利益確定売りに押される展開となっている。月を通して気温が高く推移したものの、夏物だけでなく気温が下がった下旬からは秋物の販売もあり衣料が引き続き好調だった。また、インバウンド需要を取り込んだブランド品の販売や、エアコンや冷蔵庫などの家電の販売も好調だった。なお、全店売上高は同17.7%増だった。
■ビックカメラ <3048> 1,107円 (-15円、-1.3%)
ビックカメラ <3048> [東証P]が続落。10日の取引終了後、集計中の23年8月期連結業績について、売上高が従来予想の8300億円から8150億円(前の期比2.9%増)へ、営業利益が155億円から142億円(同20.5%減)へ、純利益が78億円から29億円(同49.7%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。インバウンド需要が回復基調にある一方、巣ごもり需要の反動減による影響が続いており、売上高が計画を下回った。また、子会社ビックライフソリューションが保有する機械装置などの固定資産について将来の回収可能性を検討した結果、減損損失44億700万円を特別損失に計上したことも利益を押し下げた。
■トランスコス <9715> 3,115円 (-30円、-1.0%)
トランス・コスモス <9715> [東証P]が反落。10日の取引終了後、保有する米PFSウェブ <PFSW> の全株式(発行済み株式総数の16.2%)について、GXOロジスティクス <GXO> が実施する公開買い付け(TOB)に応募することを決めたと発表した。TOB価格は7ドル50セント。TOBが成立し、トランスコスの保有株式の全てが売却された場合、24年3月期に特別利益として有価証券売却益28億円を計上する見込みという。これを手掛かり視した買いが先行したものの、上値の重さが意識され、利益確定売りに押された。なお、今回のTOBに関しては米国で差し止めの仮処分など法的な手続きが申し立てられているとしたうえで、開示すべき事項が生じた際には速やかに公表するとした。
※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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