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    2026年5月22日 16時39分

    AI半導体一極集中相場の正常化、半導体チップの新技術【フィリップ証券】

     5/14-15の日程で中国・北京で開催された米中首脳会談は、イランとの戦闘終結やホルムズ海峡の航行正常化に向けて中国の協力の確約を得ることはできなかった。日本時間の週明け5/18のWTI原油先物の時間外取引は1バレル107ドル台へ上昇した。また、5/12発表の4月の米消費者物価指数(CPI)が前年比3.8%上昇と2023年5月以来の高い伸び率となったほか、5/13発表の4月の米卸売物価指数(PPI)が同6.0%上昇と2022年12月以来の大幅な伸びとなり、米国のインフレが加速している兆候が確認された。米国債10年物利回りは5/15終値で約4.6%と2025年5月以来の高水準を付けた。米長期金利上昇は、米国株における高PER(株価収益率)のグロース銘柄の割高感を意識させ、今まで米国株相場を牽引してきたAI(人工知能)半導体関連銘柄の上値を抑え始めている。

     フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の終値は、3/31から5/14の騰落率が60%に達した。SOX終値をS&P500指数終値で割った倍率は2000年3月のドットコム・バブルのピーク時に1.0倍近くに上昇していたのに対し、直近では2025年10月以降に1.0倍を超え、今年の5/14に1.6倍台に達した。AIの進化に伴ってデータセンターにおけるGPU(画像処理半導体)、CPU(中央演算処理装置)、半導体メモリの需要拡大が加速していることが背景にあるとはいえ、AI半導体の一極集中相場の過熱しているとの見方も強まりやすいところだろう。

     そのような中、5/20にエヌビディア<NVDA>の2026年2-4月期決算発表があり、発表後の株価の反応が注目される。AI半導体の技術を巡る進化は著しく、GPUの世界で9割以上の世界シェアを握る同社も必ずしも安泰ではない。通常のAIチップは、薄い円形の基板であるシリコンウェハを小さく切って複数のチップを作るのに対し、5/14にナスダックに新規上場したセレブラスシステムズ<CBRS>は、ウェハをほぼ丸ごと1枚使って一つの巨大なチップを作っている。これにより、エヌビディアのGPUではチップ間で何度もデータをやり取りする制約があるのに対し、セレブラスの巨大チップではデータ移動の遅延が劇的に減少する。また、GPUはチップ面積に制約があり、計算コアの近くに十分な高速メモリを置けないため、外部の高帯域幅メモリ(HBM)をチップの横に付けている。一方で、セレブラスの巨大チップでは計算コアとメモリを同じシリコン上に配置でき、HBMへの依存を低減できるとされ、半導体メモリ企業にも影響が及ぶ可能性がある。

     テスラ<TSLA>CEOのイーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXが6/12にナスダックに新規上場する計画が明らかとなった。時価総額は約1兆7500億USDになる見通し。超大型案件であるため機関投資家や個人投資家の資金が集中し投資資金が他銘柄から吸い上げられる負の側面に要注意だろう。





    ■米国株は半導体株へ物色集中~ドット・コム・バブルのピーク直前と類似か

     米半導体株の急騰が続いている。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3/30終値から5/13終値まで約61%上昇といった急ピッチの値上がりに「2000年のITバブル崩壊の数カ月前を想起させる」という市場関係者の声も聞かれる。

     SOXのS&P500指数に対する倍率(週次終値)の過去30年間の動向を見ると、1998年の0.2倍台から2000年3月に1.0倍近くまで上昇していた。これに対し、直近では2025年3月の0.7倍から上昇し、2025年10月以降の1.0倍を超えて今年5/8に1.6倍台まで上昇しており、ITバブル前と類似する側面がある。一方、AIの進化に伴い、データセンターで従来のGPU(画像処理半導体)だけでなくCPU(中央演算処理装置)やメモリの需要増に支えられている面も大きい。

    【タイトル】

    参考銘柄


    シスコ・システムズ<CSCO> 市場:NASDAQ・・・2026/8/13に2026/7期4Q(5-7月)の決算発表を予定

    ・1984年設立。世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社で、ルーター、スイッチ、ワイヤレスLAN、アクセスポイント、IP電話、ビデオ会議端末、セキュリティ、ソフトウェアなどを手掛ける。

    ・5/13発表の2026/7期3Q(2-4月)は、売上高が前年同期比12.0%増の158.41億USD(会社予想154-156億USD)、非GAAPの調整後EPSが同10.4%増の1.06USD(同1.02-1.04USD)。AIインフラ構築拡大がネットワーク機器需要を押し上げた。調整後粗利益率は2.6ポイント低下した。

    ・通期会社計画を上方修正。売上高を前期比約11%増の628-630億USD(従来計画612-617億USD)、調整後EPSを同12-13%増の4.27-4.29USD(同4.13-4.17USD)とした。受注残を示す残存履行義務の4月末はハイパースケーラーからの受注増を受けて前年同期比4%増の434億USD。同社は成長分野への投資拡大を可能にするため全従業員の5%未満に相当する4000人のリストラ計画を発表。


    デルタ航空<DAL> 市場:NYSE・・・2026/7/10に2026/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

    ・1924年創業。米アトランタの国際空港を国内の主要ハブとする。2005年に経営破綻後、再編を経て2010年にノースウエスト航空と経営統合し、業容を拡大。航空連合「スカイチーム」の創立メンバー。

    ・4/8発表の2026/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比12.9%増の158.54億USD(会社予想5-7%増)、非GAAPの調整後EPSが同42.2%増の0.64USD(同0.50-0.90USD)。営業利益率は0.8ポイント低下の3.2%(同4.5-6.0%)。プレミアム座席とロイヤルティ収入が燃料コストの増加を吸収した。

    ・通期会社計画は未公表。2026/12期2Q(会社計画)は、売上高が前年同期比10%台前半の伸び率の一方、イラン紛争の影響による燃料価格の急騰を受けてEPSが同29-53%減の1.0-1.5USD。コスト上昇に対応するため、運賃引き上げと手荷物料金の引き上げで対応。米投資会社バークシャー・ハサウェイは2026年1-3月期にデルタ航空株の発行済み株式数の6.1%を26億5000万USDで新規購入。


    デクスコム<DXCM> 市場:NASDAQ・・・2026/7/30に2026/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

    ・1999年設立の医療機器メーカー。糖尿病患者向け血糖値管理システム設計・開発に注力。皮下組織で血糖値を常時測定する埋め込み小型機器や血糖値読み取り小型体外受信機を開発。

    ・4/30発表の2026/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比15.0%増の11.91億USD、非GAAPの調整後EPSが同75.0%増の0.56USD。米国市場でプライマリーケア(かかりつけ医)への浸透深化や商業医療保険の広範な償還対応を受けて、2型糖尿病患者への採用が急速に拡大したことが寄与した。

    ・通期会社計画は、売上高を前期比11-13%増の51.6-52.5億USDと従来計画を据え置いた一方、調整後営業利益率を23.0-23.5%(同22.0-23.0%)へ上方修正。同社は5/15、投資家説明会を開催。短期・長期の自社株買い拡大計画を発表。アクティビスト(物言う株主)のエリオットが同社株を取得し、取締役会に独立社外取締役2人を選任する内容で和解契約を締結。株主還元強化が見込まれる。


    フォード・モーター<F> 市場:NYSE・・・2026/7/30に2026/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

    ・1903年設立の自動車メーカー。自動車の大量生産と科学的管理法を取り入れたフォード生産方式は現代の自動車産業の原点とされている。子会社を通じ自動車関連ローン・リース・保険も提供。

    ・4/29発表の2026/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比6.4%増の432.53億USD、非GAAPの調整後EPSが同4.7倍の0.66USD。電気自動車(EV)事業の赤字が続くものの、トランプ関税停止による負担縮小と今後見込まれる還付分を前倒しで計上し、1Qに13億USDの増益効果を織り込んだ。

    ・通期会社計画は、調整後EBITを前期比25-54%増の85-105億USD(従来計画80-100億USD)へ上方修正の一方、調整後フリーキャッシュフロー(FCF)は同43-71%増の50-60億USDと従来計画を据え置いた。調整後FCFには、新たに立ち上げた電力網向け蓄電池事業「フォード・エナジー事業」からの15億USDを含んでおり、データセンター拡大に伴う電力需要増加の恩恵を受けることが見込まれる。


    インテュイティブサージカル<ISRG> 市場:NASDAQ・・・2026/7/22に2026/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定

    ・1995年設立。腹腔鏡手術のロボット支援システム「ダヴィンチ」や管腔内視鏡肺生検のロボットシステム「イオン」の開発・製造・販売を行う。ダヴィンチの設置台数は2026年3月末時点で1万1395台。

    ・4/21発表の2026/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比23.0%増の27.70億USD、非GAAPの調整後EPSが同38.1%増の2.50USD。調整後粗利益率は1.4ポイント上昇の67.8%へ改善。ダヴィンチは、手術件数が17%増、出荷件数が17%増。イオンは、手術件数が39%増、設置台数が22%増。

    ・通期会社計画を上方修正。ダヴィンチの手術件数を前期比13.5-15.5%増(従来計画13.0-15.0%増)、調整後粗利益率を同0.0-0.9ポイント上昇の67.5-68.5%(同67.0-68.0%)とした。ダヴィンチの最新版「ダヴィンチ5」のグローバル商用化が加速。手術時間短縮を伴う精度向上により病院の利用率が高まり、アップグレード需要を喚起する好循環が広がる。イオンの新規承認の拡大も見込まれる。


    バンガード・ヘルスケアETF<VHT> 市場:NYSEArca・・・分配金:年4回(権利落ち3・6・9・12月)

    ・MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア指数に連動する投資成果を目指す。同指数は米国株式市場の銘柄で構成される「MSCI USインベスタブル・マーケット2500指数」のサブ指数。

    ・5/15終値で時価総額が160.4億USD、過去12カ月間実績分配金利回りが1.74%。組入れ上位7社はイーライリリー<LLY>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、アッヴィ<ABBV>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、メルク<MRK>、アムジェン<AMGN>、サーモフィッシャー・サイエンティフィック<TMO>

    ・昨年末終値から5/15終値までの騰落率(除くインカムゲイン)は同ETFが▲6.0%に対し、ダウ工業株30種平均株価が+3.0%、S&P500株価指数が+8.2%、ナスダック100が+15.3%。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)終値が3/31-5/15で約53%と急騰する中、4月の米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の上昇が加速した。ディフェンシブ銘柄への物色シフトが見込まれる。


    執筆日:2026年5月18日


    フィリップ証券
    フィリップ証券 リサーチ部 笹木和弘
    (公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト)

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    フィリップ証券より提供されたレポートを掲載しています。


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