（NY時間11:56）（日本時間00:56）
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD>　20.35（+2.03　+11.06%）

　ワーナーブラザース・ディスカバリー（ＷＢＤ）<WBD>が大幅高。同社は株主価値最大化を目的とした戦略的選択肢の検討を開始したと発表した。これは、複数の当事者から企業全体またはワーナー・ブラザース事業に対する買収提案の打診を受けたことによる対応。

　米ＣＮＢＣはネットフリックス<NFLX>とコムキャスト<CMCSA>が関心を示していると伝えた。また、パラマウント・スカイダンス<PSKY>が買収を複数回提案したが、いずれも拒否されたとも伝えた。

　アナリストは「ＷＢＤの戦略的見直しの開始は、スタジオとストリーミング部門の取引やＴＶネットワーク部門の分離を可能にする新しい構造の検討も含まれており、パラマウントにとってはさらなるプレッシャーになる。パラマウントは規模の小さいプラットフォームで不利な立場にあるため、提示額を大幅に引き上げる必要があるだろう」と評した。

　同社の取締役会は、２０２６年半ばまでに予定している会社分割の推進、企業全体の売却、ワーナー・ブラザース事業およびディスカバリー・グローバル事業の個別売却などを含む複数の選択肢を検討すると発表。また、ワーナー・ブラザース事業の合併とディスカバリー・グローバル事業のスピンオフを可能にする代替構造も検討するとしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース