2023年12月7日 18時30分
【↓】日経平均 大引け| 急反落、米株安や円高でリスク回避の売り優勢 (12月7日)
日経平均株価
始値 33165.72
高値 33195.87(09:03)
安値 32814.69(14:56)
大引け 32858.31(前日比 -587.59 、 -1.76% )
売買高 15億4582万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7010億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、先物主導で荒い値動き続く
2.米株市場では長期金利低下もハイテク株が軟調に
3.東京市場は円高も嫌気され過度リスクオフに傾く
4.日経平均は一時600円超安、前日の上昇分吐き出す
5.値下がり銘柄が83%占め、売買代金は今週最大に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比70ドル安と3日続落した。景気減速への警戒感や米雇用指標を控え持ち高調整の売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、日経平均株価は急反落、先物を絡め上下に荒い値動きが続いている。
7日の東京市場は、リスク回避の流れが再び強まった。前日に日経平均は先物に引き上げられる形で670円あまりの急伸を示したが、本日はその逆の展開で前日の上昇分の大半を吐き出した。米国株市場では11月のADP全米雇用リポートが事前予想を下回り、長期金利が低下したもののハイテク株中心に軟調な地合いだった。ただ、ナスダック指数の下落率は0.6%に過ぎず、東京市場だけが過度にリスクオフに傾く結果となった。取引時間中は外国為替市場で円が買われ、円高方向に振れたことも下げを助長した。日経平均の下げ幅は一時600円を超えたが、後場は3万2000円台後半でもみ合う展開となり、大引けはやや下げ渋って着地している。プライム市場の値下がり銘柄数は全体の83%を占めたが前引け時点より数は減っている。全体売買代金は3兆7000億円台で今週に入ってからは最も高水準となった。
個別では、きょうも4000億円超の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は軟調、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>なども売られた。キーエンス<6861>も下落。川崎汽船<9107>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>、三菱商事<8058>なども下値を探った。日立製作所<6501>が値を下げ、グッドコムアセット<3475>、楽天銀行<5838>が急落、日本マイクロニクス<6871>も安い。ユーザーローカル<3984>も水準を切り下げた。
半面、東京電力ホールディングス<9501>が売買代金を高水準にこなし値を飛ばしたほか、さくらインターネット<3778>の上値追いも継続。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。SOMPOホールディングス<8630>が大きく上値を伸ばし、東京海上ホールディングス<8766>もしっかり。東京楽天地<8842>がストップ高で買い物を残し、メニコン<7780>、ネットワンシステムズ<7518>も大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSOMPO <8630>、東京海上 <8766>、JAL <9201>、しずおかFG <5831>、OLC <4661>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約274円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)空運業、(4)銀行業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)機械、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△サンテック <1960> [東証S]
「資本コスト・株価意識の経営実現への対応」の開示が買いを誘う。
△リスモン <3768> [東証S]
21万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
メタバース支援ソリューションがエヌビディア<NVDA>などの製品に対応。
△東京機 <6335> [東証S]
アジアインベストメントとの訴訟で勝訴。
△メニコン <7780> [東証P]
「近視矯正レンズが中国で人気」との報道。
△SOMPO <8630> [東証P]
24年3月期業績予想の修正を発表。
△楽天地 <8842> [東証P]
東宝 <9602> が1株6720円でTOB。
△東電HD <9501> [東証P]
柏崎刈羽原発の運転禁止解除「年内にも」との報道。
△アインHD <9627> [東証P]
処方箋枚数・単価増で24年4月期業績予想を上方修正。
△オーエス <9637> [東証S]
阪急阪神 <9042> によるTOB価格にサヤ寄せ。
▼楽天銀 <5838> [東証P]
楽天グループ <4755> の保有株売り出しで需給悪化を懸念。
▼ハーモニック <6324> [東証S]
トヨタ <7203> 保有の海外株式売り出しで需給悪化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)楽天地 <8842>、(2)東電HD <9501>、(3)ミガロHD <5535>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)メニコン <7780>、(6)ネットワン <7518>、(7)広済堂HD <7868>、(8)SOMPO <8630>、(9)T&Gニーズ <4331>、(10)東洋エンジ <6330>。
値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)グッドコムA <3475>、(3)楽天銀 <5838>、(4)宮越HD <6620>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)LTS <6560>、(7)メンバーズ <2130>、(8)セルソース <4880>、(9)ミダックHD <6564>、(10)コクサイエレ <6525>。
【大引け】
日経平均は前日比587.59円(1.76%)安の3万2858.31円。TOPIXは前日比27.29(1.14%)安の2359.91。出来高は概算で15億4582万株。東証プライムの値上がり銘柄数は249、値下がり銘柄数は1382となった。東証グロース250指数は682.28ポイント(16.21ポイント安)。
[2023年12月7日]
株探ニュース
始値 33165.72
高値 33195.87(09:03)
安値 32814.69(14:56)
大引け 32858.31(前日比 -587.59 、 -1.76% )
売買高 15億4582万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7010億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、先物主導で荒い値動き続く
2.米株市場では長期金利低下もハイテク株が軟調に
3.東京市場は円高も嫌気され過度リスクオフに傾く
4.日経平均は一時600円超安、前日の上昇分吐き出す
5.値下がり銘柄が83%占め、売買代金は今週最大に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比70ドル安と3日続落した。景気減速への警戒感や米雇用指標を控え持ち高調整の売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に売りがかさみ、日経平均株価は急反落、先物を絡め上下に荒い値動きが続いている。
7日の東京市場は、リスク回避の流れが再び強まった。前日に日経平均は先物に引き上げられる形で670円あまりの急伸を示したが、本日はその逆の展開で前日の上昇分の大半を吐き出した。米国株市場では11月のADP全米雇用リポートが事前予想を下回り、長期金利が低下したもののハイテク株中心に軟調な地合いだった。ただ、ナスダック指数の下落率は0.6%に過ぎず、東京市場だけが過度にリスクオフに傾く結果となった。取引時間中は外国為替市場で円が買われ、円高方向に振れたことも下げを助長した。日経平均の下げ幅は一時600円を超えたが、後場は3万2000円台後半でもみ合う展開となり、大引けはやや下げ渋って着地している。プライム市場の値下がり銘柄数は全体の83%を占めたが前引け時点より数は減っている。全体売買代金は3兆7000億円台で今週に入ってからは最も高水準となった。
個別では、きょうも4000億円超の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は軟調、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>なども売られた。キーエンス<6861>も下落。川崎汽船<9107>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>、三菱商事<8058>なども下値を探った。日立製作所<6501>が値を下げ、グッドコムアセット<3475>、楽天銀行<5838>が急落、日本マイクロニクス<6871>も安い。ユーザーローカル<3984>も水準を切り下げた。
半面、東京電力ホールディングス<9501>が売買代金を高水準にこなし値を飛ばしたほか、さくらインターネット<3778>の上値追いも継続。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。SOMPOホールディングス<8630>が大きく上値を伸ばし、東京海上ホールディングス<8766>もしっかり。東京楽天地<8842>がストップ高で買い物を残し、メニコン<7780>、ネットワンシステムズ<7518>も大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSOMPO <8630>、東京海上 <8766>、JAL <9201>、しずおかFG <5831>、OLC <4661>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約274円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)空運業、(4)銀行業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)機械、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△サンテック <1960> [東証S]
「資本コスト・株価意識の経営実現への対応」の開示が買いを誘う。
△リスモン <3768> [東証S]
21万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
メタバース支援ソリューションがエヌビディア<NVDA>などの製品に対応。
△東京機 <6335> [東証S]
アジアインベストメントとの訴訟で勝訴。
△メニコン <7780> [東証P]
「近視矯正レンズが中国で人気」との報道。
△SOMPO <8630> [東証P]
24年3月期業績予想の修正を発表。
△楽天地 <8842> [東証P]
東宝 <9602> が1株6720円でTOB。
△東電HD <9501> [東証P]
柏崎刈羽原発の運転禁止解除「年内にも」との報道。
△アインHD <9627> [東証P]
処方箋枚数・単価増で24年4月期業績予想を上方修正。
△オーエス <9637> [東証S]
阪急阪神 <9042> によるTOB価格にサヤ寄せ。
▼楽天銀 <5838> [東証P]
楽天グループ <4755> の保有株売り出しで需給悪化を懸念。
▼ハーモニック <6324> [東証S]
トヨタ <7203> 保有の海外株式売り出しで需給悪化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)楽天地 <8842>、(2)東電HD <9501>、(3)ミガロHD <5535>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)メニコン <7780>、(6)ネットワン <7518>、(7)広済堂HD <7868>、(8)SOMPO <8630>、(9)T&Gニーズ <4331>、(10)東洋エンジ <6330>。
値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)グッドコムA <3475>、(3)楽天銀 <5838>、(4)宮越HD <6620>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)LTS <6560>、(7)メンバーズ <2130>、(8)セルソース <4880>、(9)ミダックHD <6564>、(10)コクサイエレ <6525>。
【大引け】
日経平均は前日比587.59円(1.76%)安の3万2858.31円。TOPIXは前日比27.29(1.14%)安の2359.91。出来高は概算で15億4582万株。東証プライムの値上がり銘柄数は249、値下がり銘柄数は1382となった。東証グロース250指数は682.28ポイント(16.21ポイント安)。
[2023年12月7日]
株探ニュース