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    2023年11月17日 16時16分

    【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も下値に値頃感からの買い流入 (11月17日)

    日経平均株価
    始値  33344.85
    高値  33599.63(15:00)
    安値  33263.67(09:10)
    大引け 33585.20(前日比 +160.79 、 +0.48% )

    売買高  14億3026万株 (東証プライム概算)
    売買代金  3兆7492億円 (東証プライム概算)

    -----------------------------------------------------------------

    ■本日のポイント

     1.日経平均は160円高と反発、下値に値頃感からの買い流入
     2.NYダウは45ドル安、シスコやウォルマートなどの下げ響く
     3.日経平均は朝方一時160円安も売り一巡後はプラス圏に浮上
     4.川崎汽船など海運株や三菱商など商社株が堅調な値動きに
     5.ソニーGや任天堂、ニトリHD、楽天グループが値を下げる

    ■東京市場概況

     前日の米国市場では、NYダウは前日比45ドル安と5日ぶりに反落した。決算発表で市場予想を下回る見通しを発表した銘柄を中心に売りが優勢となった。

     東京市場では、日経平均株価は反発。前日の米株安を受け朝方は軟調に推移したが、買い意欲は強く売り一巡後はプラス圏に浮上した。

     前日の米株式市場では、NYダウは5日ぶりに反落。シスコ・システムズ<CSCO>やウォルマート<WMT>などの下落が響いた。この米株安を警戒し、日経平均も値を下げてスタートし、一時160円安に下落した。しかし、売り一巡後は値頃感からの買いが流入。後場にかけて一進一退が続いたが、引けにかけ値を上げ3万3500円台を回復した。業種別では、空運、精密、建設、陸運、鉄鋼が高く、一方、その他製品が安い。

     個別銘柄では、レーザーテック<6920>やトヨタ自動車<7203>、キーエンス<6861>が高く、三菱重工業<7011>と日本製鉄<5401>、日本郵政<6178>が堅調。商船三井<9104>や川崎汽船<9107>など海運株が高く、三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>といった商社株も堅調。村田製作所<6981>が高い。
     半面、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、ソニーグループ<6758>や任天堂<7974>が軟調。アサヒグループホールディングス<2502>やニトリホールディングス<9843>、楽天グループ<4755>が値を下げた。

     日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、KDDI <9433>、中外薬 <4519>、HOYA <7741>、富士フイルム <4901>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。
     日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、アサヒ <2502>、SBG <9984>、住友不 <8830>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。

     東証33業種のうち30業種が上昇し、下落はその他製品、不動産業、ゴム製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)精密機器、(3)建設業、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)金属製品、(5)小売業。

    ■個別材料株

    △住石HD <1514> [東証S]
     大株主の保有状況巡り強弱観対立も売り一巡後切り返す。
    △フロンテオ <2158> [東証G]
     テキストの関連度を色彩に置換して認知・解析する技術で特許取得。
    △サッポロHD <2501> [東証P]
     ファンドの3Dによる買い増し判明を思惑視。
    △アルフレッサ <2784> [東証P]
     子会社が医師向け会員制Webサービスの本格運用開始。
    △ハイパー <3054> [東証S]
     10万株を上限とする自社株買いを実施へ。
    △ジェイドG <3558> [東証G]
     3~10月営業利益の通期計画進捗率75%。
    △ネクストウェア <4814> [東証S]
     ソフトバンク <9434> 傘下とクラウド型ネットワークサービス提供。
    △AIメカ <6227> [東証S]
     貸株調達による空売り買い戻しで上昇加速。
    △ミナトHD <6862> [東証S]
     時価総額は依然100億円未満で水準訂正妙味。
    △C&Fロジ <9099> [東証P]
     上限340万株の自社株買いを材料視。

    ▼アサヒ <2502> [東証P]
     海外市場での売り出し決議で需給悪化を警戒。
    ▼フルヤ金属 <7826> [東証S]
     公募増資で需給悪化懸念。


     東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)サイボウズ <4776>、(2)パソナG <2168>、(3)酉島 <6363>、(4)TOWA <6315>、(5)広済堂HD <7868>、(6)C&Fロジ <9099>、(7)ITメディア <2148>、(8)丸文 <7537>、(9)アーレスティ <5852>、(10)ビーエンジ <4828>
     値下がり率上位10傑は(1)ネットプロ <7383>、(2)ギフティ <4449>、(3)シークス <7613>、(4)GMO-GS <3788>、(5)アサヒ <2502>、(6)鎌倉新書 <6184>、(7)メンバーズ <2130>、(8)インフォMT <2492>、(9)Appier <4180>、(10)Lドリンク <2585>

    【大引け】

     日経平均は前日比160.79円(0.48%)高の3万3585.20円。TOPIXは前日比22.43(0.95%)高の2391.05。出来高は概算で14億3026万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1370、値下がり銘柄数は262となった。東証グロース250指数は694.37ポイント(3.23ポイント高)。

    [2023年11月17日]


    株探ニュース