2024年9月20日 1時48分
ダウ平均は大幅高 前日の大幅利下げを再評価する動き ソフトランディングへの期待=米国株序盤
NY株式19日(NY時間12:45)(日本時間01:45)
ダウ平均 42073.47(+570.37 +1.37%)
ナスダック 18071.67(+498.37 +2.84%)
CME日経平均先物 37775(大証終比:+885 +2.35%)
きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも大幅高となっている。市場は前日のFRBの大幅利下げを再評価する動きが出ている。前日はパウエル議長が利下げを急がない姿勢を強調したことから、米株式市場も上値を抑えられていたが、大規模な利下げが米経済を景気後退から守るというソフトランディングへの楽観的な期待に繋がっているようだ。
パウエル議長は今年の追加利下げを示唆したが、利下げ幅が0.50%刻みになるとは限らないと警告した。しかし、市場は利下げへの見方を強めており、短期金融市場では年内あと2回のFOMCで計0.75%ポイントの利下げの可能性を織り込み始めている。11月と12月のどちからでの大幅利下げを意味する。
今年の米株式市場はAIに対する過剰な期待から大幅高となり、現在は割高感も指摘されている。このような中で追加利下げが追い風になるかに市場の関心が移っているようだ。S&P500は今年に入って18%上昇しているが、2カ月前の水準とほとんど変わっていない。ストラテジストは「米経済は今後も回復基調を維持し、株式市場はさらに上昇するだろう。ソフトランディングのシナリオ下では、最初の利下げ後6カ月間でS&P500は歴史的に10%上昇している」と述べた。多くの利下げは織り込み済みだが、リスク・リワードは依然として良好だという。
「今回の利下げはより緩和的な金融政策がFRBの着実な政策遂行の可能性を高め、経済とリスク資産の両方にとってポジティブなもになる」との声も聞かれた。
「FRBは緩和サイクルへのシグナルを発した。大胆な動きではあったが、それは恐らく正しいだろう。今回の利下げはFRBが成長支援の明確なシグナルを金融市場、企業、そして家計に送ったものだ」との指摘も聞かれる。
在宅勤務や職場向けの什器を手掛けるスチールケース<SCS>が決算を受け下落。大口顧客や中国からの需要が落ち込んだ。ガイダンスも公表し、予想を下回る売上高見通しを示していた。
企業向けに従業員とその家族の不妊治療に特化した福利厚生サービスを手掛けるプロジニー<PGNY>が急落。重要顧客が来年の1月1日付けで同社とのサービス契約打ち切りを選択したと発表した。ただ、これによる24年12月31日終了する会計年度の財務に悪影響を及ぼすことはないとしている。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を155ドルに設定した。同アナリストによる同社のチェックが継続的な強さを示しているという。
モバイルゲーム開発のプレイティカ<PLTK>が上昇。3年間に渡るいくつかの財務目標達成を条件に、7億ドルで同業のスーパーフライ社を買収することで合意した。
バイオ医薬品のバンダ・ファーマ<VNDA>が大幅安。FDAが、同社の胃不全麻痺症状の治療薬「トラジピタント」の新薬承認申請(NDA)を却下し、完全回答通知(CRL)を送付したと発表した。
レストラン運営のダーデン・レストランツ<DRI>が決算を受け上昇。冴えない決算ではあったものの株価は上昇。同社は「7月の客足は鈍かったものの、売上のトレンドは引き続き改善している」と発表したことが好感されている模様。
スチールケース<SCS> 13.26(-0.85 -6.02%)
プロジニー<PGNY> 16.85(-7.59 -31.07%)
ドアダッシュ<DASH> 136.77(+4.29 +3.23%)
プレイティカ<PLTK> 8.35(+0.46 +5.77%)
バンダ・ファーマ<VNDA> 4.67(-0.29 -5.76%)
ダーデン・レストランツ<DRI> 173.31(+14.17 +8.90%)
アップル<AAPL> 229.09(+8.40 +3.81%)
マイクロソフト<MSFT> 439.50(+8.69 +2.02%)
アマゾン<AMZN> 189.64(+3.21 +1.72%)
アルファベットC<GOOG> 163.93(+3.12 +1.94%)
テスラ<TSLA> 243.01(+15.81 +6.96%)
メタ<META> 556.81(+18.86 +3.51%)
AMD<AMD> 158.35(+10.06 +6.78%)
エヌビディア<NVDA> 119.23(+5.86 +5.17%)
イーライリリー<LLY> 910.51(+5.54 +0.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 42073.47(+570.37 +1.37%)
ナスダック 18071.67(+498.37 +2.84%)
CME日経平均先物 37775(大証終比:+885 +2.35%)
きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも大幅高となっている。市場は前日のFRBの大幅利下げを再評価する動きが出ている。前日はパウエル議長が利下げを急がない姿勢を強調したことから、米株式市場も上値を抑えられていたが、大規模な利下げが米経済を景気後退から守るというソフトランディングへの楽観的な期待に繋がっているようだ。
パウエル議長は今年の追加利下げを示唆したが、利下げ幅が0.50%刻みになるとは限らないと警告した。しかし、市場は利下げへの見方を強めており、短期金融市場では年内あと2回のFOMCで計0.75%ポイントの利下げの可能性を織り込み始めている。11月と12月のどちからでの大幅利下げを意味する。
今年の米株式市場はAIに対する過剰な期待から大幅高となり、現在は割高感も指摘されている。このような中で追加利下げが追い風になるかに市場の関心が移っているようだ。S&P500は今年に入って18%上昇しているが、2カ月前の水準とほとんど変わっていない。ストラテジストは「米経済は今後も回復基調を維持し、株式市場はさらに上昇するだろう。ソフトランディングのシナリオ下では、最初の利下げ後6カ月間でS&P500は歴史的に10%上昇している」と述べた。多くの利下げは織り込み済みだが、リスク・リワードは依然として良好だという。
「今回の利下げはより緩和的な金融政策がFRBの着実な政策遂行の可能性を高め、経済とリスク資産の両方にとってポジティブなもになる」との声も聞かれた。
「FRBは緩和サイクルへのシグナルを発した。大胆な動きではあったが、それは恐らく正しいだろう。今回の利下げはFRBが成長支援の明確なシグナルを金融市場、企業、そして家計に送ったものだ」との指摘も聞かれる。
在宅勤務や職場向けの什器を手掛けるスチールケース<SCS>が決算を受け下落。大口顧客や中国からの需要が落ち込んだ。ガイダンスも公表し、予想を下回る売上高見通しを示していた。
企業向けに従業員とその家族の不妊治療に特化した福利厚生サービスを手掛けるプロジニー<PGNY>が急落。重要顧客が来年の1月1日付けで同社とのサービス契約打ち切りを選択したと発表した。ただ、これによる24年12月31日終了する会計年度の財務に悪影響を及ぼすことはないとしている。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を155ドルに設定した。同アナリストによる同社のチェックが継続的な強さを示しているという。
モバイルゲーム開発のプレイティカ<PLTK>が上昇。3年間に渡るいくつかの財務目標達成を条件に、7億ドルで同業のスーパーフライ社を買収することで合意した。
バイオ医薬品のバンダ・ファーマ<VNDA>が大幅安。FDAが、同社の胃不全麻痺症状の治療薬「トラジピタント」の新薬承認申請(NDA)を却下し、完全回答通知(CRL)を送付したと発表した。
レストラン運営のダーデン・レストランツ<DRI>が決算を受け上昇。冴えない決算ではあったものの株価は上昇。同社は「7月の客足は鈍かったものの、売上のトレンドは引き続き改善している」と発表したことが好感されている模様。
スチールケース<SCS> 13.26(-0.85 -6.02%)
プロジニー<PGNY> 16.85(-7.59 -31.07%)
ドアダッシュ<DASH> 136.77(+4.29 +3.23%)
プレイティカ<PLTK> 8.35(+0.46 +5.77%)
バンダ・ファーマ<VNDA> 4.67(-0.29 -5.76%)
ダーデン・レストランツ<DRI> 173.31(+14.17 +8.90%)
アップル<AAPL> 229.09(+8.40 +3.81%)
マイクロソフト<MSFT> 439.50(+8.69 +2.02%)
アマゾン<AMZN> 189.64(+3.21 +1.72%)
アルファベットC<GOOG> 163.93(+3.12 +1.94%)
テスラ<TSLA> 243.01(+15.81 +6.96%)
メタ<META> 556.81(+18.86 +3.51%)
AMD<AMD> 158.35(+10.06 +6.78%)
エヌビディア<NVDA> 119.23(+5.86 +5.17%)
イーライリリー<LLY> 910.51(+5.54 +0.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース