2024年6月6日 5時35分
ダウ平均は続伸 楽観的ムードが再び広がる エヌビディアの時価総額３兆ドルに＝米国株概況
NY株式5日（NY時間16:23）（日本時間05:23）
ダウ平均 38807.33（+96.04 +0.25%）
S＆P500 5354.03（+62.69 +1.18%）
ナスダック 17187.91（+330.86 +1.96%）
CME日経平均先物 38945（大証終比：+425 +1.09%）
この日発表のＩＳＭ非製造業景気指数が予想を上回る強い内容になったこともあり、序盤は軟調な動きも見らたものの、ＩＴ・ハイテク株が力強い動きを見せ、ナスダックは大幅高で推移する中、ダウ平均も終盤にプラスに転じた。
６月相場に入って本日で３日目だが、それまでに発表になった米経済指標は弱い内容が相次いでいた。取引開始前に発表のＡＤＰ雇用統計も雇用の冷え込みを示す内容となった。景気の先行きへの不安感を強める内容ではあるが、同時にＦＲＢの年内利下げ期待を再確認する内容でもある。
市場には楽観的ムードが再び広がっているとの指摘が出ている。今週の米経済指標は景気冷え込みの兆候を裏付け、ＦＲＢの年内利下げを可能にするとの期待が広まっているという。ＦＲＢが米経済を景気後退に陥れることなくインフレ抑制に成功し、企業収益拡大への道を開くだろうと楽観視しており、センチメントは依然として強いという。今後の焦点は金曜日の米雇用統計に移る。
ストラテジストは「６月相場に入ってＩＳＭ製造業景気指数と２つの雇用指標が予想を下回ったことから、景気は軟着陸し、ＦＲＢは今年から利下げに転じることが示唆された」と述べている。同ストラテジストのベースラインの予想は、Ｓ＆Ｐ５００が年末までに５５００に達すると見ているようだ。
米経済は減速しているが、ハードランディングを示唆する証拠は見当たらない。堅調な企業収益とＡＩに牽引された持続的な成長の中、利下げが追い風となり、株式の見通しは明るいという。
エヌビディア<NVDA>が半導体企業としては初めて時価総額が３兆ドルに達した。ＡＩに使用される同社チップへの飽くなき需要の急増で、今年の同社株は１４７％上昇し、時価総額も約１兆８０００億ドル追加されている。本日の株価は１２２４ドルまで上昇し、時価総額はアップル<AAPL>を抜いた。アナリストからは「マイクロソフト<MSFT>を抜くのも時間の問題」との強気のコメントも出ている。
ＨＰエンタープライズ<HPE>が決算を受け大幅高。ＡＩからの需要でサーバー部門が堅調だった。ガイダンスでも、第３四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、通期の売上高および１株利益の見通しを上方修正している。
３Ｄプリンターの３Ｄシステムズ<DDD>が大幅高。マウスピースタイプの矯正歯科装置（クリアアライナー）の間接的製造プロセスを支援する複数年契約を獲得したと発表した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け上昇。競合他社が相次いで期待外れの決算を発表していたにもかかわらず、同社は好調な業績を発表した。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を２２５ドルに設定した。
ＳａａＳアプリケーション開発のイスラエルのウォークミー<WKME>が急伸。ドイツのＳＡＰが買収で合意したと発表した。
ワクチン株が上昇。ＦＤＡの諮問委員会が次のラウンドのコロナ注射の処方について協議を行っていると伝わった。モデルナ<MRNA>が上昇したほか、ノババックス<NVAX>は大幅高となった。
遠隔医療のライフＭＤ<LFMD>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を１２ドルに設定した。
次世代型のレストランを運営するスウィートグリーン<SG>が大幅高。同社の幹部が証券会社主催のコンファレンスに出席し、都市型店舗と郊外型店舗、機械学習データ、ユニット生産性および新店舗の学習などについて討論を行った。
ディスカウントショップのダラー･ツリー<DLTR>が下落。２０１５年に買収したファミリー・ダラー事業の業績が振るわず、売却やスピンオフを含む複数の選択肢を検討していると伝わった。同社は取引開始前に決算を発表し、通期の１株利益の見通しを下方修正した。
ＨＰエンタープライズ<HPE> 19.48（+1.88 +10.68%）
クラウドストライク<CRWD> 342.18（+36.60 +11.98%）
アプライド<AMAT> 223.37（+11.15 +5.25%）
ウォークミー<WKME> 13.78（+4.14 +42.95%）
３Ｄシステムズ<DDD> 4.16（+0.70 +20.23%）
ダラー・ツリー<DLTR> 114.38（-5.92 -4.92%）
モデルナ<MRNA> 154.84（+9.50 +6.54%）
ノババックス<NVAX> 20.97（+3.21 +18.07%）
ライフＭＤ<LFMD> 8.22（+0.69 +9.16%）
スウィートグリーン<SG> 34.98（+3.98 +12.84%）
アップル<AAPL> 195.87（+1.52 +0.78%）
マイクロソフト<MSFT> 424.01（+7.94 +1.91%）
アマゾン<AMZN> 181.28（+1.94 +1.08%）
アルファベットC<GOOG> 177.07（+1.94 +1.11%）
テスラ<TSLA> 175.00（+0.23 +0.13%）
メタ<META> 495.06（+18.07 +3.79%）
ＡＭＤ<AMD> 166.17（+6.18 +3.86%）
エヌビディア<NVDA> 1224.40（+60.03 +5.16%）
イーライリリー<LLY> 831.76（-0.83 -0.10%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38807.33（+96.04 +0.25%）
S＆P500 5354.03（+62.69 +1.18%）
ナスダック 17187.91（+330.86 +1.96%）
CME日経平均先物 38945（大証終比：+425 +1.09%）
この日発表のＩＳＭ非製造業景気指数が予想を上回る強い内容になったこともあり、序盤は軟調な動きも見らたものの、ＩＴ・ハイテク株が力強い動きを見せ、ナスダックは大幅高で推移する中、ダウ平均も終盤にプラスに転じた。
６月相場に入って本日で３日目だが、それまでに発表になった米経済指標は弱い内容が相次いでいた。取引開始前に発表のＡＤＰ雇用統計も雇用の冷え込みを示す内容となった。景気の先行きへの不安感を強める内容ではあるが、同時にＦＲＢの年内利下げ期待を再確認する内容でもある。
市場には楽観的ムードが再び広がっているとの指摘が出ている。今週の米経済指標は景気冷え込みの兆候を裏付け、ＦＲＢの年内利下げを可能にするとの期待が広まっているという。ＦＲＢが米経済を景気後退に陥れることなくインフレ抑制に成功し、企業収益拡大への道を開くだろうと楽観視しており、センチメントは依然として強いという。今後の焦点は金曜日の米雇用統計に移る。
ストラテジストは「６月相場に入ってＩＳＭ製造業景気指数と２つの雇用指標が予想を下回ったことから、景気は軟着陸し、ＦＲＢは今年から利下げに転じることが示唆された」と述べている。同ストラテジストのベースラインの予想は、Ｓ＆Ｐ５００が年末までに５５００に達すると見ているようだ。
米経済は減速しているが、ハードランディングを示唆する証拠は見当たらない。堅調な企業収益とＡＩに牽引された持続的な成長の中、利下げが追い風となり、株式の見通しは明るいという。
エヌビディア<NVDA>が半導体企業としては初めて時価総額が３兆ドルに達した。ＡＩに使用される同社チップへの飽くなき需要の急増で、今年の同社株は１４７％上昇し、時価総額も約１兆８０００億ドル追加されている。本日の株価は１２２４ドルまで上昇し、時価総額はアップル<AAPL>を抜いた。アナリストからは「マイクロソフト<MSFT>を抜くのも時間の問題」との強気のコメントも出ている。
ＨＰエンタープライズ<HPE>が決算を受け大幅高。ＡＩからの需要でサーバー部門が堅調だった。ガイダンスでも、第３四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、通期の売上高および１株利益の見通しを上方修正している。
３Ｄプリンターの３Ｄシステムズ<DDD>が大幅高。マウスピースタイプの矯正歯科装置（クリアアライナー）の間接的製造プロセスを支援する複数年契約を獲得したと発表した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け上昇。競合他社が相次いで期待外れの決算を発表していたにもかかわらず、同社は好調な業績を発表した。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を２２５ドルに設定した。
ＳａａＳアプリケーション開発のイスラエルのウォークミー<WKME>が急伸。ドイツのＳＡＰが買収で合意したと発表した。
ワクチン株が上昇。ＦＤＡの諮問委員会が次のラウンドのコロナ注射の処方について協議を行っていると伝わった。モデルナ<MRNA>が上昇したほか、ノババックス<NVAX>は大幅高となった。
遠隔医療のライフＭＤ<LFMD>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を１２ドルに設定した。
次世代型のレストランを運営するスウィートグリーン<SG>が大幅高。同社の幹部が証券会社主催のコンファレンスに出席し、都市型店舗と郊外型店舗、機械学習データ、ユニット生産性および新店舗の学習などについて討論を行った。
ディスカウントショップのダラー･ツリー<DLTR>が下落。２０１５年に買収したファミリー・ダラー事業の業績が振るわず、売却やスピンオフを含む複数の選択肢を検討していると伝わった。同社は取引開始前に決算を発表し、通期の１株利益の見通しを下方修正した。
ＨＰエンタープライズ<HPE> 19.48（+1.88 +10.68%）
クラウドストライク<CRWD> 342.18（+36.60 +11.98%）
アプライド<AMAT> 223.37（+11.15 +5.25%）
ウォークミー<WKME> 13.78（+4.14 +42.95%）
３Ｄシステムズ<DDD> 4.16（+0.70 +20.23%）
ダラー・ツリー<DLTR> 114.38（-5.92 -4.92%）
モデルナ<MRNA> 154.84（+9.50 +6.54%）
ノババックス<NVAX> 20.97（+3.21 +18.07%）
ライフＭＤ<LFMD> 8.22（+0.69 +9.16%）
スウィートグリーン<SG> 34.98（+3.98 +12.84%）
アップル<AAPL> 195.87（+1.52 +0.78%）
マイクロソフト<MSFT> 424.01（+7.94 +1.91%）
アマゾン<AMZN> 181.28（+1.94 +1.08%）
アルファベットC<GOOG> 177.07（+1.94 +1.11%）
テスラ<TSLA> 175.00（+0.23 +0.13%）
メタ<META> 495.06（+18.07 +3.79%）
ＡＭＤ<AMD> 166.17（+6.18 +3.86%）
エヌビディア<NVDA> 1224.40（+60.03 +5.16%）
イーライリリー<LLY> 831.76（-0.83 -0.10%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美