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    2025年10月21日 22時47分

    GEエアロ、決算受け上昇 航空機エンジンが好調=米国株個別

    (NY時間09:44)(日本時間22:44)
    GEエアロ<GE> 308.18(+5.50 +1.82%)

     航空機エンジンのGEエアロスペース<GE>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも上方修正している。

     航空機エンジンが好調。世界的な航空需要の回復と、新規エンジンおよび整備の需要増加の恩恵を最も受けている。 整備・修理事業(MRO)も、ボーイング<BA>やエアバスによる航空機生産の増加に対応するための新型エンジンの納入コスト上昇を相殺する役割を果たしている。新造エンジンは当初、販売時点では赤字になることが多いが、その後の長期メンテナンス契約を通じて利益を回収するビジネスモデル。

     今回の結果は、長年のコングロマリット事業を3分割した昨年以降、カルプCEOのもとで同社が勢いを増していることを示している。同社は、他の航空機メーカーが関税やサプライチェーン混乱の影響を受ける中でも、売上高・利益ともに成長を続けており、株価は大幅に上昇。

    (7-9月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):1.66ドル(予想:1.47ドル)
    ・売上高(調整後):113.1億ドル 26%増(予想:104.0億ドル)
      商用エンジン・サービス:88.8億ドル(予想:82.8億ドル)
      防衛・推進技術:28.3億ドル(予想:24.9億ドル)
    ・FCF(調整後):23.6億ドル 30%増(予想:14.9億ドル)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):6.00~6.20ドル(従来:5.60~5.80ドル)(予想:5.92ドル)
    ・売上高(調整後):10%台後半の増加(従来:10%台半ばの増加)
    ・FCF(調整後):71~73億ドル(従来:65~69億ドル)(予想:69.1億ドル)
    ・営業利益(調整後):86.5~88.5億ドル(従来:82~85億ドル)

    【企業概要】
     ゼネラル・エレクトリック社の航空機エンジン事業をブランドネームのGE Aerospaceとして展開。登記上の社名はGeneral Electric Company。民間用、および戦闘機・爆撃機・ヘリコプターなどの防衛用航空機エンジンや、防衛用船舶エンジン、統合エンジンコンポーネント、電力および機械式航空機システムを設計・製造・販売する。スペアパーツの販売と、メンテナンス・修理・オーバーホールサービスも行う。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース