2025年9月23日 23時07分
ファイアフライが決算受け大幅安 売上高が予想下回る=米国株個別
(NY時間10:07)(日本時間23:07)
ファイアフライ<FLY> 43.37(-6.15 -12.42%)
ロケットや宇宙船開発のファイアフライ・エアロスペース<FLY>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。通期の売上高は予想を若干上回っている。7月末の受注残は13億ドルに増加したとも報告した。
同社は8月のIPO後、初の決算発表となったが、飛行頻度の引き上げや新規契約獲得を進める中で予想を下回ったことが嫌気されている模様。
同社株はIPO初日の取引で73.80ドルまで一時上昇したが、当初の熱狂は一服し、他のIPO銘柄同様に高値から大きく反落している。同社は当初、小型ロケットの打ち上げ企業として設立されたが、その後、商業および政府関連の様々なミッション向けにロケットや宇宙機を開発するまで事業を拡大している。
同社は今年3月、NASAと協力して「ブルー・ゴースト」無人探査機を月面に着陸させ歴史を作った。民間企業が開発した宇宙船として、月面に直立した状態で無傷のまま着陸を果たしたのはこれが唯一の例。同社はNASAと複数の契約を結び、今後も「ブルー・ゴースト」の月面着陸ミッションを継続する予定。
一方、小型衛星打ち上げ機「アルファ」の実績はまだ安定していない。2021年のデビュー以来6回の打ち上げのうち、完全成功は2回に留まり、それ以外は失敗か、衛星を不適切な軌道に投入する結果となった。ただ、8月に4月の打ち上げ失敗を受け停止していたアルファが米連邦航空局(FAA)から再開許可を得ている。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益:5.78ドルの赤字(予想:0.44ドルの赤字)
・売上高:1550万ドル(予想:1610万ドル)
・EBITDA(調整後):4790万ドル
(通期見通し)
・売上高:1.33~1.45億ドル(予想:1.38億ドル)
【企業概要】
国家安全保障・政府・民間企業向けに、打ち上げロケットとダイナミックな宇宙船ソリューションを設計・開発・展開し、迅速で定期的かつ信頼性の高い打ち上げ・輸送や宇宙での運用を可能にすることに取り組む。月面着陸や軌道ロケットの打ち上げに成功し、再利用可能型ロケットの打ち上げに向けて開発を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ファイアフライ<FLY> 43.37(-6.15 -12.42%)
ロケットや宇宙船開発のファイアフライ・エアロスペース<FLY>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。通期の売上高は予想を若干上回っている。7月末の受注残は13億ドルに増加したとも報告した。
同社は8月のIPO後、初の決算発表となったが、飛行頻度の引き上げや新規契約獲得を進める中で予想を下回ったことが嫌気されている模様。
同社株はIPO初日の取引で73.80ドルまで一時上昇したが、当初の熱狂は一服し、他のIPO銘柄同様に高値から大きく反落している。同社は当初、小型ロケットの打ち上げ企業として設立されたが、その後、商業および政府関連の様々なミッション向けにロケットや宇宙機を開発するまで事業を拡大している。
同社は今年3月、NASAと協力して「ブルー・ゴースト」無人探査機を月面に着陸させ歴史を作った。民間企業が開発した宇宙船として、月面に直立した状態で無傷のまま着陸を果たしたのはこれが唯一の例。同社はNASAと複数の契約を結び、今後も「ブルー・ゴースト」の月面着陸ミッションを継続する予定。
一方、小型衛星打ち上げ機「アルファ」の実績はまだ安定していない。2021年のデビュー以来6回の打ち上げのうち、完全成功は2回に留まり、それ以外は失敗か、衛星を不適切な軌道に投入する結果となった。ただ、8月に4月の打ち上げ失敗を受け停止していたアルファが米連邦航空局(FAA)から再開許可を得ている。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益:5.78ドルの赤字(予想:0.44ドルの赤字)
・売上高:1550万ドル(予想:1610万ドル)
・EBITDA(調整後):4790万ドル
(通期見通し)
・売上高:1.33~1.45億ドル(予想:1.38億ドル)
【企業概要】
国家安全保障・政府・民間企業向けに、打ち上げロケットとダイナミックな宇宙船ソリューションを設計・開発・展開し、迅速で定期的かつ信頼性の高い打ち上げ・輸送や宇宙での運用を可能にすることに取り組む。月面着陸や軌道ロケットの打ち上げに成功し、再利用可能型ロケットの打ち上げに向けて開発を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース