（NY時間11:10）（日本時間00:10）
コマーシャル・メタルズ<CMC>　49.06（+0.38　+0.78%）

　鉄鋼メーカーのコマーシャル・メタルズ<CMC>が取引開始前に３－５月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益、ＥＢＩＴＤＡが予想を下回ったことが嫌気されている。

　ただ、同社は「北米部門での金属の利益率拡大や、新興事業での独自高付加価値製品の需要増により、各事業セグメントで市場環境が改善し、業績も四半期ベースで改善した」と述べている。「欧州部門は、ポーランドのエネルギーコスト補助に関する新法により、第４四半期に約２８００万ドルのＣＯ２クレジットを受け取る見込み」だとも述べた。

　マットＣＥＯは「第４四半期は第３四半期に比べて連結業績が改善すると予想。プロジェクトの受注残に基づき、新興事業の業績が四半期ベースでも前年比でも改善を予想している」と語っている。

　株価は小幅高で推移している。

（３－５月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：0.74ドル（予想：0.82ドル）
・売上高：20.2億ドル　2.8％減（予想：20.2億ドル）
　　北米：15.6億ドル（予想：16.0億ドル）
　　欧州：2.48億ドル（予想：2.22億ドル）
・EBITDA（調整後）：2.04億ドル（予想：2.14億ドル）

【企業概要】
　世界の建設セクターの重要な補強ニーズを満たす製品と技術を提供する。鉄鋼・金属・関連資材を製造・リサイクル・販売する。高速道路・橋・空港・高層ビル・スポーツスタジアム・病院など多様な建設プロジェクト向けの商用バー・鉄製フェンスポスト・ワイヤーロッド・鉄鋼長尺製品などを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース