（NY時間10:30）
ダラー・ゼネラル<DG>　110.36（+8.53　+8.38%）

　ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が上昇。ヴァソス前ＣＥＯがトップに復帰することを発表した。同氏は２０１５年から２０２２年までＣＥＯを務めた。１１月にオーウェンＣＥＯが同社から更迭され取締役も退く中で、同氏は当面同社を率いることに同意したという。

　ヴァソス氏がＣＥＯとして在任した７年間で同社株は２３０％超上昇し、年間売上高は倍増。７０００店舗の増設を指揮した。一方、オーウェン氏の下で株価は６０％下落。

　同社はまた、通期ガイダンスを修正し、売上高が１．５－２．５％増加すると予想。従来の１．３－３．３％増のレンジを狭めた。

　高インフレで消費者が割安品を求める中で、全米のドルショップは概ね回復しているが、同社は近年、店舗のセキュリティと従業員の定着率の両方で苦戦している。

　同社は昨年、米連邦労働安全法の重大な違反者とみなされた最初の大手小売業者となり、政府検査に不合格となった。

　一方、業績も著しく悪化し、２四半期連続で利益予想を下方修正している。

【企業概要】
　米国において消耗品、季節商品、家庭用品、アパレルなど様々な商品を提供しているディスカウントの小売ストアチェーン

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美