（NY時間09:44）（日本時間23:44）
デル<DELL>　121.50（+26.84　+28.35%）

　デル・テクノロジーズ<DELL>が大幅高。引け後に１１－１月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。企業が人工知能（ＡＩ）の需要に対応するためＩＴ機器を更新している。同社はＡＩワークロードの実行に必要なハイパワーサーバーの需要急増により、昨年から投資家の関心を集めていたが、主にＡＩに最適化されたサーバーが牽引したと述べた。

　クラークＣＯＯは「われわれは目前にあるＡＩの機会に触れ始めたばかりであり、性能、コスト、セキュリティの要件を満たす生成ＡＩソリューションの構築を顧客が支援できるよう、幅広いポートフォリオで独自の立場にあると信じている」と述べた。ＡＩサーバーの受注残は期末時点で２９億ドルだったという。

　アナリストは「同社は第４四半期に８億ドルのＡＩ関連製品を出荷、この数字は今四半期も増加が予想される」と述べた。また「通期ではＡＩサーバーは力強い成長、従来型サーバーは緩やかな成長、ストレージは遅れを取ると見込んでいる」とも付け加えた。

　同社は２０１８年１２月に再上場しているが、上場来高値を更新している。

（１１－１月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：2.20ドル（予想：1.72ドル）
・売上高：223.2億ドル（予想：221.4億ドル）
　　インフラ：93.3億ドル（予想：90.1億ドル）
　　クライアント：117.2億ドル（予想：119.8億ドル）
・営業利益（調整後）：21.4億ドル（予想：19.1億ドル）

（２－４月・第１四半期見通し）
・1株利益（調整後）：1.05～1.25ドル（予想：1.40）
・売上高：210～220億ドル（予想：213億ドル）

（通期見通し）
・売上高：910～950億ドル（予想：921億ドル）
・１株利益：7.25～7.75ドル（予想：7.11ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美