ソフトバンクグループ＜9984＞傘下の半導体設計会社、英アームが米当局にＩＰＯを申請した。アームは米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した書類で条件を開示していない。同社は９月の第１週に説明を開始し、翌週にＩＰＯの値付けを行う予定。上場時の評価額は６００億－７００億ドルを目指しているとも報じられている。

　アームはＩＰＯで８０億－１００億ドルの資金調達を目指していたが、ソフトバンクがビジョン・ファンドが保有する株式を買い取った後、同社株をさらに保有することを決めたため、この目標額は下がる可能性がある。

　今回の上場は、電気自動車メーカーのリビアン<RIVN>が２０２１年１０月に行った１３７億ドルの株式公開以来、米国で最大級の規模となる。ＩＴ業界では過去最大に近いか、そのすぐ下に位置する可能性もある。

　上場先はナスダックのグローバル・セレクトマーケットでティッカーは「ＡＲＭ」。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美