（NY時間10:14）（日本時間23:14）
ＵＰＳ<UPS>　92.82（-8.76　-8.62%）

　貨物輸送のＵＰＳ<UPS>が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高が予想を若干上回ったものの、１株利益は予想をやや下回ったことが嫌気されている。また、現在のマクロ環境の不透明感を踏まえ、売上高および利益のガイダンスは提示していない。

　同社は声明で「第２四半期の業績は外部環境の複雑さと、当社の実行力の両方を反映している」とコメントした。ネットワーク再構築および「効率性再構築」のスローガンのもとに２０２５年に３５億ドルの費用削減を見込んでいる。

　アナリストは「全体および米国内の利益が予想を下回ったことに加え、業績見通しが完全に撤回されたことは、市場に好意的には受け取られない可能性が高い。特に強気派の見方は、コスト削減がマクロ要因による売上減を補って余りある、という前提に基づいていた」と述べている。

　なお、米国内の利益は前年同期と同水準だったが、当初の見通しでは改善が示されていた。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：1.55ドル（予想：1.56ドル）
・売上高：211.2億ドル（予想：210.8億ドル）
　　米国小包：140.8億ドル（予想：138.2億ドル）
　　国際小包：44.9億ドル（予想：42.7億ドル）
　　サプライチェーン：26.5億ドル（予想：27.4億ドル）
・営業利益率（調整後）：8.8％（予想：9.1％）

（通期見通し）
・設備投資：約35億ドルを維持（予想：35億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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