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    2025年12月10日 8時07分

    株価指数先物【寄り前】 FOMC待ちながら+1σ突破を意識したスタンスに

    大阪12月限ナイトセッション
    日経225先物 50830 -20 (-0.03%)
    TOPIX先物 3395.5 +1.5 (+0.04%)
    シカゴ日経平均先物 50850 ±0
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     9日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。NYダウは反発して始まり、上げ幅が200ドルを超える場面もみられたが、買い一巡後は主力株を中心に売りに転じた。米連邦準備理事会(FRB)は9~10日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利下げを決める公算が大きい。ただ、結果公表を明日10日に控え、パウエルFRB議長の会見やFOMC参加者の政策金利見通しを見極めたいとする投資家は多く、持ち高調整の売りが出やすかった。

     NYダウ構成銘柄では、ウォルマート<WMT>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、シスコシステムズ<CSCO>、スリーエム<MMM>、セールスフォース<CRM>が買われた。半面、JPモルガン・チェース<JPM>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ボーイング<BA>、アムジェン<AMGN>、メルク<MRK>が軟調。

     シカゴ日経平均先物清算値は、大阪比変わらずの5万0850円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比40円高の5万0890円で始まった。直後に5万0960円まで買われた後は軟化し、5万0690円まで売られる場面もあった。ただ、下へのバイアスは強まらず、5万0750円~5万0900円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にロングが強まり、中盤にかけて5万1030円まで買われた。終盤にかけては米国同様、持ち高調整の売りが優勢となり、5万0830円でナイトセッションの取引を終えた。

     シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まりそうだ。FOMC結果待ちのなかで積極的な売買は手控えられやすく、方向感に欠ける展開になろう。ただ、日経225先物はナイトセッションで一時5万1030円まで買われており、下向きで推移しているボリンジャーバンドの+1σ(5万0990円)を捉える場面もみられた。同バンド水準では強弱感が対立しやすいものの、明確に上回ってくるとショートカバーを強めてくる可能性はありそうだ。

     +1σを上回ってくるようだと、+2σ(5万1830円)とのレンジに移行する可能性が高まる。週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、基本的には限月交代に伴うロールオーバーが中心だが、レンジが上に移行することでヘッジ対応の動きが強まる展開も想定しておきたい。

     そのため、オプション権利行使価格の5万1000円を中心とした上下の権利行使価格となる、5万0500円から5万1500円のレンジを想定する。FOMC結果を控えてスキャルピング中心のトレードになりそうだが、FOMC通過後のアク抜けも意識されやすく、レンジ下限への接近には押し目待ち狙いのロング対応とみておきたい。

     9日の米VIX指数は16.93(8日は16.66)に上昇した。一時17.20まで上昇する場面もみられたが、75日移動平均線(17.57)が抵抗線として意識されており、ボトム圏での推移を続けている。

     昨日のNT倍率は先物中心限月で14.98倍に上昇した。14.91倍に低下する場面もみられたが、その後は切り返す形になった。-1σ(14.82倍)と25日線(15.04倍)とのレンジでの推移だが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さが目立つなかで、NTショートの巻き戻しに向かわせる可能性はありそうだ。

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