（NY時間13:18）（日本時間03:18）
ＵＰＳ<UPS>　94.38（-0.29　-0.30%）
フェデックス<FDX>　268.97（-0.47　-0.17%）

　貨物大手のＵＰＳ<UPS>とフェデックス<FDX>は、ＭＤ－１１貨物輸送機の無期限運航停止を受け、十分な機体を確保するために奔走している。

　今回の運航停止により貨物容量はひっ迫し、ホリデー配送シーズンに向けた両社のオペレーションは複雑さを増している。両社は運航維持のためにサードパーティによるチャーター便を手配して対応している。

　これにより両社はコスト増やサービスの混乱リスクに直面しているものの、小売業者はすでに在庫を確保しているため、今年の「クリスマス崩壊」につながる事態にはならないと見られている。

　今月４日に米ケンタッキー州ルイビルの空港から離陸中だったＵＰＳ所属のＭＤ－１１Ｆ貨物輸送機が、左側エンジンとエンジンポッド（吊架体）が翼から分離し、その後墜落し炎上した。乗員および地上被害者を含めて少なくとも１４名が死亡。

　これを受けて、米連邦航空局（ＦＡＡ）が、ＭＤ－１１およびその姉妹機のＤＣ－１０系統に対して非常事態適航指令を発令した。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース