米株価指数先物（9月限）（NY時間08:44）（日本時間21:44）
ダウ先物　45656（-32.00　-0.07％）
S＆P500　6526.50（+15.75　+0.24％）
ナスダック100先物　23829.00（+161.00　+0.68％）

　きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物は横ばいで推移している一方、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００は上昇している。先ほど発表の８月の米雇用統計を受けて米株式市場は複雑な反応を示している。

　非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）が２．２万人増と予想を下回る内容となり、労働市場の冷え込みを示す内容となった。短期金融市場では今月の利下げの確率を完全に織り込んだほか、９月を含めて年内３回の利下げの確率を７４％まで上げている。

　米国債利回りも急低下しており、金融政策面では株式市場にとっては追い風となるが、景気の先行き不透明感を示す内容でもある。米株価指数先物、発表直後は下げの反応を見せたものの、その後は買い戻しが見られる展開。

　「これでＦＲＢは０．２５％ポイントの利下げに踏み切るゴーサインを得たと言える。０．５０％ポイントの大幅利下げの可能性もテーブルに乗るだろう」との声も出ている。

　また、「雇用者数が予想を下回り、失業率がほぼ変わらなかったのは、利下げに青信号を点灯させるには十分だが、かといってリセッション（景気後退）リスクが差し迫っているほどの弱さではない」とのコメントも出ていた。

　半導体のブロードコム<AVGO>が決算を受け時間外で大幅高。決算自体は良好だったものの印象的ではなかったとの評価も出ている。ただ、タンＣＥＯの説明会が材料視されている模様。

　ＩＯＴのサムサーラ<IOT>が時間外で大幅高。通期の見通しを上方修正した。案件獲得や顧客開拓での優位性も指摘されている。

　ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が決算を受け時間外で大幅安。米州の既存店売上高が予想以上の減収だったほか、通期の見通しも下方修正した。

　電子署名のドキュサイン<DOCU>が決算を受け時間外で上昇。ビリング（未収請求を考慮した売上高）が予想を上回ったほか、売上高の大半を示すサブスクが好調だった。ガイダンスも公表し、通期見通しを上方修正した。

（NY時間08:54）（日本時間21:54）時間外
ブロードコム<AVGO>　348.59（+42.49　+13.88%）
サムサーラ<IOT>　40.36（+4.52　+12.61%）
ルルレモン<LULU>　164.29（-41.80　-20.28%）
ドキュサイン<DOCU>　81.81（+5.57　+7.31%）

アップル<AAPL>　239.85(+0.07　+0.03％)
マイクロソフト<MSFT>　510.75(+2.78　+0.55％)
アマゾン<AMZN>　235.40(-0.28　-0.12％)
アルファベットC<GOOG>　233.05(+0.39　+0.17％)
アルファベットA<GOOGL>　232.55(+0.25　+0.11％)
テスラ<TSLA>　346.78(+8.25　+2.44％)
メタ<META>　754.00(+5.35　+0.71％)
エヌビディア<NVDA>　168.90(-2.76　-1.61％)
ＡＭＤ<AMD>　158.15(-3.64　-2.25％)
イーライリリー<LLY>　743.85(+0.94　+0.13％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース