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    2024年6月27日 22時39分

    マイクロンが決算受け下落 ガイダンスがやや物足りない内容=米国株個別

    (NY時間09:36)(日本時間22:36)
    マイクロン<MU> 134.47(-7.89 -5.54%)

     マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。前日引け後に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。

     第4四半期のガイダンスで、1株利益は予想を上回ったものの、売上高見通しが予想範囲内となった。一部投資家で期待が高まっていただけに、やや物足りない内容だったようだ。同社株はAI投資の受益者の1社になるとの期待から今年に入って67%上昇していた。

     2024年のPCの販売台数は引き続き1桁台前半の増加を見み、スマートフォンの販売台数は1桁台前半から半ばを見込んだ。同社は来年に向けて、AI機能が携帯電話とPCの需要喚起に貢献すると予想している。

     メヘロトラCEOは、2024年には業界が回復し、2025年には売上高が記録的な水準になるとコミットしている。「AIは製造がより難しく、生産資源の大部分を使用する高価なチップの需要を促進するだろう。そのため、メモリー業界の長年の悩みの種である在庫過剰のリスクは軽減されるはずだ」と述べた。

     同社はAIハードウェアに不可欠な広帯域幅メモリを販売しているが、それはエヌビディア<NVDA>のプロセッサーで動作する。AIモデルのプロセスには何兆ものパラメーターが含まれ、メモリー半導体に大きく依存している。ボトルネックを回避し、高価なプロセッサーをフル稼働させるために、同社とその競合企業は、従来のメモリよりも遥かに高速に他のコンポーネントと通信するチップを開発した。

     アナリストは「保守的なガイダンスと設備投資の増加を市場は嫌気している。ただ、好転のテーゼは維持されており、2025年まで売上高、粗利益率、1株利益が前四半期比で増加すると見込まれるため、押し目買いが好ましい」と述べている。

    (3-5月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):0.62ドル(予想:0.50ドル)
    ・売上高(調整後):68.1億ドル 82%増(予想:66.7億ドル)
    ・粗利益率(調整後):28.1%(予想:27.2%)
    ・営業利益(調整後):9.41億ドル(予想:8.69億ドル)

    (6-8月・第4四半期見通し)
    ・売上高(調整後):74~78億ドル(予想:75.8億ドル)
    ・1株利益(調整後):1.00~1.16ドル(予想:1.02ドル)
    ・粗利益率(調整後):33.5~35.5%(予想:34.5%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース