2024年3月19日 7時56分
株価指数先物【寄り前】 やや利食い優勢も押し目狙いのロング対応に
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 39410 -110 (-0.27%)
TOPIX先物 2699.5 -4.0 (-0.14%)
シカゴ日経平均先物 39415 -105
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
18日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。エヌビディア<NVDA>のカンファレンスに期待が集まるなか、ハイテク株を中心に買われた。また、アップル<AAPL>が「iPhone」にグーグル(アルファベット<GOOG>)の生成AI「Gemini」を搭載する方向で交渉していると報じられたことも、AI関連への支援材料となった。ただし、19-20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を見極めたいとする模様眺めムードや米長期金利の上昇が積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、運輸、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比105円安の3万9415円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円安の3万9510円で始まり、寄り付きを高値に軟化し、3万9340円~3万9460円辺りの狭いレンジでの推移を継続。米国市場の取引開始後も膠着が続き、中盤にかけて一時3万9270円まで売られたものの、終盤は再び3万9400円を挟んだ推移となり、3万9410円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになろう。米国市場の上昇を受けて底堅さは意識されるだろうが、前日の大幅な上昇に対する利益確定の動きは入りやすいだろう。また、注目されていたエヌビディアのカンファレンスでのフアンCEOの講演内容を確認したいところでもある。エヌビディアは日中に5%超上昇する場面も見られたが、終値は小幅な上昇にとどまっており、時間外取引では小幅ながらマイナス圏で推移している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる可能性はありそうだ。
また、日銀の金融政策決定会合において、マイナス金利解除は織り込まれたが、やはり結果を受けた市場反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。祝日前であるため、積極的にポジションを傾けにくく、祝日明け後にはFOMCの結果を受けた米国市場の動向が注目されるため、短期的な売買にとどまりそうである。日経225先物は前日の大幅高で一気にボリンジャーバンドの+1σ(3万9500円)を捉えたほか、11日の急落部分を吸収したことで、目先的には達成感が意識されやすいところでもある。
ただし、25日移動平均線を挟んだ底堅い値動きからの大幅なリバウンドによって、上へのバイアスが一段と強まる可能性はあるだろう。+1σを明確に上放れてくるようだと、+2σが位置する4万0190円が意識されてくるため、ショートカバーを強めてくる展開も想定しておきたい。そのため、+1σを中心としたオプション権利行使価格の3万9000円から4万円のレンジになりそうだ。日銀会合の結果判明後に利食いが強まる局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
VIX指数は14.33(前日は14.41)に低下した。25日線を支持線に上昇し、一時14.85まで上昇したが、その後は14.67辺りで推移している200日線に上値を抑えられての推移となった。FOMC通過後にはアク抜けからショートカバーを強めてくる展開が意識されてきそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.61倍に上昇した。値がさハイテク株が小動きで始まった後にリバウンド基調を強めたことから、NTショートを巻き戻す流れに向かわせた形である。エヌビディアが時間外取引で小安く推移していることもあり、ややNTショートに振れやすいところだろう。ただ、抵抗線として意識される25日線(14.62倍)水準を捉えたことから、いったんはNTロングを巻き戻す流れは想定内である。
株探ニュース
日経225先物 39410 -110 (-0.27%)
TOPIX先物 2699.5 -4.0 (-0.14%)
シカゴ日経平均先物 39415 -105
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
18日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。エヌビディア<NVDA>のカンファレンスに期待が集まるなか、ハイテク株を中心に買われた。また、アップル<AAPL>が「iPhone」にグーグル(アルファベット<GOOG>)の生成AI「Gemini」を搭載する方向で交渉していると報じられたことも、AI関連への支援材料となった。ただし、19-20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を見極めたいとする模様眺めムードや米長期金利の上昇が積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、運輸、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比105円安の3万9415円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円安の3万9510円で始まり、寄り付きを高値に軟化し、3万9340円~3万9460円辺りの狭いレンジでの推移を継続。米国市場の取引開始後も膠着が続き、中盤にかけて一時3万9270円まで売られたものの、終盤は再び3万9400円を挟んだ推移となり、3万9410円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになろう。米国市場の上昇を受けて底堅さは意識されるだろうが、前日の大幅な上昇に対する利益確定の動きは入りやすいだろう。また、注目されていたエヌビディアのカンファレンスでのフアンCEOの講演内容を確認したいところでもある。エヌビディアは日中に5%超上昇する場面も見られたが、終値は小幅な上昇にとどまっており、時間外取引では小幅ながらマイナス圏で推移している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる可能性はありそうだ。
また、日銀の金融政策決定会合において、マイナス金利解除は織り込まれたが、やはり結果を受けた市場反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。祝日前であるため、積極的にポジションを傾けにくく、祝日明け後にはFOMCの結果を受けた米国市場の動向が注目されるため、短期的な売買にとどまりそうである。日経225先物は前日の大幅高で一気にボリンジャーバンドの+1σ(3万9500円)を捉えたほか、11日の急落部分を吸収したことで、目先的には達成感が意識されやすいところでもある。
ただし、25日移動平均線を挟んだ底堅い値動きからの大幅なリバウンドによって、上へのバイアスが一段と強まる可能性はあるだろう。+1σを明確に上放れてくるようだと、+2σが位置する4万0190円が意識されてくるため、ショートカバーを強めてくる展開も想定しておきたい。そのため、+1σを中心としたオプション権利行使価格の3万9000円から4万円のレンジになりそうだ。日銀会合の結果判明後に利食いが強まる局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
VIX指数は14.33(前日は14.41)に低下した。25日線を支持線に上昇し、一時14.85まで上昇したが、その後は14.67辺りで推移している200日線に上値を抑えられての推移となった。FOMC通過後にはアク抜けからショートカバーを強めてくる展開が意識されてきそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.61倍に上昇した。値がさハイテク株が小動きで始まった後にリバウンド基調を強めたことから、NTショートを巻き戻す流れに向かわせた形である。エヌビディアが時間外取引で小安く推移していることもあり、ややNTショートに振れやすいところだろう。ただ、抵抗線として意識される25日線(14.62倍)水準を捉えたことから、いったんはNTロングを巻き戻す流れは想定内である。
株探ニュース