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    2024年2月26日 5時20分

    前週末22日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

    ■八洲電機 <3153>  1,568円 (+235円、+17.6%)

     東証プライムの上昇率2位。八洲電機 <3153> [東証P]が急反騰。同社は21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の上方修正と特別株主優待制度の実施を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を20億円増額して640億円(前期比6.2%増)に引き上げた。これまで過去最高益となる見通しを示していた経常利益についても3億円増額して38億円(同29.7%増)に見通しを修正した。プラント事業を中心に業績が引き続き好調に推移する。また、従来の9月末日の株主を対象に実施する株主優待制度について、24年3月末日の株主に対しても同条件で実施する。100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じた金額分の「全国共通お食事券/東日本復興支援ジェフグルメカード」を贈呈する。

    ■ナルネット <5870>  1,056円 (+150円、+16.6%) ストップ高

     ナルネットコミュニケーションズ <5870> [東証G]がストップ高。日本経済新聞電子版が21日の取引終了後、「伊藤忠商事グループと企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が中古車販売大手ビッグモーター(東京都多摩市)を買収する方向で最終調整に入ったことが21日、わかった」と報じた。ナルネットは自動車メンテナンス受託事業などを手掛け、大株主は伊藤忠商事 <8001> [東証P]と伊藤忠エネクス <8133> [東証P]が設立したMobility & Maintenance Japanとなっている。伊藤忠によるビッグモーターの買収が実現した際の事業へのプラス効果への思惑が広がり、買いが集まったようだ。報道によると、ビッグモーターの会社を分割したうえで、新会社に中古車事業の大半を引き継ぐ形とし、創業家は新会社の経営に関与しないという。

    ■マーキュリア <7347>  864円 (+115円、+15.4%)

     東証プライムの上昇率3位。マーキュリアホールディングス <7347> [東証P]が3日ぶり急反騰。同社は21日取引終了後、マニエスグループ(東京都千代田区)と台湾でのメガソーラー共同開発に関して業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。第1号案件として、双方共同で設立したプロジェクトカンパニーを通じて、台湾中部地方での設備容量100~150メガワット規模となる漁電共生型太陽光発電所の開発権を獲得。27年度末の完工を目指すとしている。

    ■メディ一光G <3353>  2,485円 (+255円、+11.4%) 一時ストップ高

     メディカル一光グループ <3353> [東証S]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は21日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想と期末配当計画を上方修正しており、これが好感されたようだ。売上高予想は従来の397億2000万円から399億8000万円(前期比17.9%増)、営業利益予想は12億1000万円から15億3000万円(同63.6%増)に引き上げた。主力の調剤薬局事業で、既存店の処方箋応需枚数が伸びていることなどが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比5円増額の25円とすることも発表。これにより、中間配当の20円をあわせた年間配当は45円(前期は40円)となる。

    ■ミクリード <7687>  1,797円 (+167円、+10.3%)

     ミクリード <7687> [東証G]が3日ぶり急反騰。21日の取引終了後、3月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表。これが好感された。

    ■バーチャレク <6193>  1,019円 (+76円、+8.1%)

     バーチャレクス・ホールディングス <6193> [東証G]が3日ぶり急反発。同社は21日取引終了後、8万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.74%)、5000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表しており、需給改善などが期待されたようだ。取得理由は、機動的な資本政策を実施することで、株主への利益還元及び資本効率の向上を実現させるため。取得期間は22日から3月22日までとなっている。

    ■アドテスト <6857>  7,088円 (+494円、+7.5%)

     アドバンテスト <6857> [東証P]が5日ぶりに急反発。ディスコ <6146> [東証P]をはじめ半導体製造装置の主力銘柄が軒並み高となった。注目された米画像処理半導体大手エヌビディア <NVDA> の11~1月決算は売上高が前年同期比3.7倍と急増し事前予想を大きく上回った。また、2-4月期の予想についても市場コンセンサスを上回る内容だったことで、同社の株価は時間外で大幅高に買われた。生成AI市場の急拡大でデータセンター向け半導体需要が高水準に推移、収益を押し上げる格好となっており、改めてマーケットの耳目を驚かせた。これを受けて、GPU用テスターでエヌビディアと強固な取引関係を有するアドテストのほか、精密加工装置で商機拡大が期待されるディスコなどにも買いが集中、東京エレクトロン <8035> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]なども一斉高に買われる展開となった。

    ■Aiming <3911>  261円 (+18円、+7.4%)

     Aiming <3911> [東証G]が3日ぶり急反発。21日取引終了後にコロプラ <3668> [東証P]との間で資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。ゲーム開発に必要な人材などのリソースを相互に利用し、新規オンラインゲームの共同開発などを進めていく構え。コロプラはAimingが実施する第三者割当増資を引き受け、Aiming株の14%を握る大株主となる見通し。

    ■さくらネット <3778>  5,610円 (+340円、+6.5%)

     さくらインターネット <3778> [東証P]が急反発。マーケットの関心を集めた21日発表の米半導体大手エヌビディア <NVDA> の11-1月期決算は、AI需要の急拡大を背景に純利益が前年同期比8.7倍と大幅増益となった。これを受け、22日の東京市場ではAI関連に位置づけられる銘柄群が物色人気に。さくらネットをはじめ、PKSHA Technology <3993> [東証S]やHEROZ <4382> [東証S]、Laboro.AI <5586> [東証G]、AVILEN <5591> [東証G]などが上昇した。

    ■山陰合銀 <8381>  1,089円 (+65円、+6.4%)

     山陰合同銀行 <8381> [東証P]が続急伸。22日午後1時ごろ、24年3月期の期末配当予想を18円から21円へ引き上げ、年間配当予想を39円(前期34円)にすると発表したことが好感された。また、株主還元方針を変更し、25年3月期から利益還元の目安を総還元性向40%から配当性向40%へ変更するとした。

    ■信号 <6741>  1,030円 (+59円、+6.1%)

     日本信号 <6741> [東証P]が急反発。同社は22日、台湾交通部鉄道局から「台湾・花東線の設備更新・改修事業 (信号電子連動装置更新、変電、電力監視制御システム及び通信システム改修)」を受注したと発表。これが材料視された。受注金額は約54億台湾ドル(約254億円)、工事期間は今年1月~2028年12月。信号電子連動装置更新をはじめとした花東線(花蓮~知本間)の複線化に関する事業という。

    ■レイ <4317>  463円 (+26円、+6.0%)

     レイ <4317> [東証S]が続急伸。21日取引終了後に24年2月期配当予想の上方修正を発表しており、これを好感した買いが集まった。期末一括配当予想を10円から15円(前期15円)に増額する。

    ■インフォMT <2492>  400円 (+22円、+5.8%)

     インフォマート <2492> [東証P]が3日ぶり急反発。22日午前11時ごろ、国内最大級のフード業界向け受発注プラットフォーム「BtoBプラットフォーム 受発注」の流通金額が2兆円を突破したと発表しており、好材料視された。

    ※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

    株探ニュース